「ヒップホップに合わせたカンフーも受け入れる努力!アメリカ映画になるしかなかったんだ!とも言いきれない!Byぺこぱ」シャン・チー テン・リングスの伝説 momoさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒップホップに合わせたカンフーも受け入れる努力!アメリカ映画になるしかなかったんだ!とも言いきれない!Byぺこぱ
古き良きカンフー映画が大好きだけど、もう自分の好きな香港のカンフー映画は作れなくなってしまったのかなと、最近思い始め、いよいよ諦めの境地だ。カンフーに限らず香港映画は瀕死の状態だと思う。
ジャッキー・チェンのプロジェクトVは中国がアメリカにマウントを取るところがぷんぷん臭う映画だった。
シャン・チーは中国にマウントを取ることはしていないけど、カンフー映画をウケるコンテンツとして取り込んだアメリカ視点のカンフー映画だ。
ちょっと口悪く言えば香港のカンプー映画がアメリカにレイプされたみたいな。
けれど、何をやらせてもトニー・レオンはやりきる人だ。
ウォン・カーウァイにあれだけしごかれてるんだからこんなものは屁でもない。
元気なお姿が観られて何よりだ。
このお元気で何よりという感想はプロジェクトVで久しぶりにジャッキー・チェンを観た時と全く同じだ。
シャン・チーは15分に1回は突っ込みたくなり笑ってた。
いやいやお母さんには似てないやろ。お父さんにも似てないやろ。誰の子や!くりーむしちゅー上田の子か?
楽しい笑いではなく失笑という感じで。
これがアメリカなんだなあと。
もう車を踏んずけて無駄に壊しまくるのはやめて欲しい。
足場での戦いはコレ前にTheファブル2でみたぞ!
岡田准一が足場で同じようなことしてたぞ。もっとおもろかったぞと。
父子対決はゴジラVSメカゴジラだ。どっちが勝とうがどうでも良い。
敵同士が急に休戦して協力し合う姿を見て、そうか。敵は新型コロナウィルスか!
とさえ思った。国同士が戦ってる場合では無いのだ。
この映画から学んだのはそこかな。
でもさ、めっちゃ龍見れたよね。
龍とそばかすの姫では野獣しか見れず龍見たかったよ!
龍出てきたよ!ちょっとテンションがあがった。
それと、エンドロールの後に続きがあるから席を立つなとのテロップが出ていたのに帰る人もいるもんなんだな。
1回目の水のエンドロールは綺麗だったな。一気に現代のアメリカに戻ってくるような曲で。
2回目のエンドロールの後にもちゃんと妹が出てきたし、次回作への布石が。
なんだかんだツッコミつっ次回作も観てしまう気がする。
案外、ヒップホップに合わせて蹴りを入れたりするのは面白かったからな。
席を経つ頃には、なんか思ってるカンフー映画じゃないんだけど、もうカンフー映画が生き残れるならこれでもいいやと受け入れて行けそうな自分も見えてきた。
個人的には駐車場係のハスキーな声のお姉ちゃんとシェイクスピア俳優はなかなか良かったしね。