「2人のエマ(ストーン&トンプソン)の怪演が見どころ!!」クルエラ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
2人のエマ(ストーン&トンプソン)の怪演が見どころ!!
ファッション・デザインに天才的才能を持つクルエラ(エマ・ストーン)。
この映画は衣装を見ているだけでもう至福の時間でした。
著名なオートクチュールデザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)の
いかにも高そうで権威的でゴージャスな衣装。
(エマ・トンプソンってこんなに姿勢が良くスタイルも良かったかしら?)
対するクルエラの着る服やデザインする服はアバンギャルドで
遊びも多くて凄いイケてます。
クルエラの黒と白に半分づつ分かれたヘアスタイルも、
ダルメシアンみたいで面白い。
この映画はクルエラとはアニメ映画『101匹のわんちゃん』の
悪役クルエラ・ド・ヴィル(デビル)の若き日を描いてるんですってね。
クルエラとバロネスとの因縁にも驚きます。
子も子なら親も親。
希代の悪役が2人揃い踏みですもの面白い訳です。
やはりクルエラが母の死の真相と自分の出自を知る後半は
感情移入してクルエラ頑張れと応援して観てました。
エマ・ストーンも影のある暗めのクルエラを感情豊かに表現して、
ディズニーの女性ヴィランとして最高に魅力的です。
マーク・ストロングが出てくると途端に引き締まりますよね。
好きな俳優なので、彼が出生の秘密を知る影の恩人なのも良かったです。
わんちゃんが可愛い。
特別に活躍する訳ではないけれど、
クルエラのバディ(雑種)、
ホーレスのウインク(チワワ)はお財布を口に咥えて、
ご主人思いで、いじらしい!
あとはダルメシアン。
クルエラと言えばアニメでは、
「毛皮にしちゃうぞー!!」って追いかけ回すんだけど、
映画では動物愛護の精神が流れていますね。
ダルメシアンも101匹とかは出て来なくて、バロネスのけしかける犬は
3匹でした。
次作も製作決定だそうですので、次はダルメシアン101匹で、
お願いしたいですね。
音楽も美術も(特にセットと衣装が)最高でした。
今年のハロウィン。
クルエラヘアーのお客さんが乗ってきて、「クルエラですね?!」と話しかけたら大喜びされました。「みんなにブラックジャックと言われるの・・・」と、クルエラだと気づいたのは俺一人だったみたい。クルエラの知名度の低さに驚いてしまいました・・・ちなみにお客さんは女性。