「お洒落で痺れるビューティなヴィラン誕生!」クルエラ J24さんの映画レビュー(感想・評価)
お洒落で痺れるビューティなヴィラン誕生!
ディズニーファンである為新作が観れることが何より幸せである。今回は101匹わんちゃんのヴィランであるクルエラの単独作品。どんな仕上がりの作品になるのか全く想像もつかない中ワクワクしながら劇場に足を運んだ。
しかしながらそんな期待を遥かに上回る作品でとても楽しむことができた。
101匹わんちゃん内でのクルエラはおばさんであるが、生まれた時から20歳そこらの年齢のクルエラがこの作品では描かれている。
あの奇抜な容姿は若い頃ファッションデザイナーを目指していた事がこの作品では明かされる。
そして早くに母を亡くし孤児となり、孤児仲間と家族となり盗みを働きながら成人まで成長する。
成人になったクルエラはファッションデザイナーの夢を抱く姿が時折見受けられる。そんな姿を孤児仲間が思い、彼らの協力もあって有名デザイナーのE.トンプソン演じるバロネスの下で働く事なる。そこで才能を開花しデザイナーとして登り詰めるが、バロネスが母を殺した事実を知る事なる。そして同時にバロネスが実の母であり、クルエラはバロネスに殺される存在であった事も明らかになる。育ての母はバロネスに内緒で育てていただけである。
その事実を知ったクルエラは復讐の火を燃やしバロネスを倒す作品である。
もちろん101匹わんちゃんが作られた際にクルエラにこのよう背景があったわけではないが非常にしっくりくるヴィランになってしまうであろう過去を背負わせたのは非常にうまく楽しかった。
また今作ではクルエラ以上にヴィランらしい姿をバロネスが描かれていた。
ヴィランの親の存在が描かれるのは珍しくこの親を持ってこの子が生まれるのも非常に納得がいく。
それは決して悪い部分だけではなくファッションデザイナーとしての才能も本来は引き継がれていたんだけどね。
ヴィランだって才能の持ち主であり、ちょっと環境が違えばヒーローになれたかもしれないという希望もまた彷彿させてくれるのはディズニーらしい作品だ。だからディズニーのヴィランキャラクターも愛着が湧いてしまう。
近年ではジョーカーをはじめとしたヴィランキャラクターを主人公とした作品がいくつかあるがその中でもトップクラスに好きな作品となった。女性らしいお洒落な側面を持ちながら、時には冷淡で執念深く真っ直ぐに悪事を働くのではなく相手の懐に入ってジワジワ攻撃する姿は非常に魅力的であった。
その辺りはE.ストーンの演技力がクルエラの存在をさらに魅力を増して描かれていた。
普段はあんなに綺麗なエマだが今作ではまぁ悪女が似合う。
今作ではまだ20そこらのクルエラの為まだまだ101匹わんちゃんのクルエラまでには時間がある。もしかしたらまた続編が見られるのではないかという強い期待心がすでに芽生えてしまぁた。
本来であればIMAXで観れたであろう作品だが色んな事情があり上映している劇場も限られている。そんな中大迫力のスクリーンと音響下のウルティラスクリーンで見る事ができイオンシネマには大変感謝の気持ちで一杯だ。
やはりディズニー作品は楽しい。再来月のブラックウィドウも楽しみだ。