劇場公開日 2021年1月15日

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「優しい香り」パリの調香師 しあわせの香りを探して はなもさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5優しい香り

2021年1月22日
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この映画は、ほとんど男女二人しか出ず、偏屈なアンヌが、運転手として雇ったギョームに次第に心を開いていくのだが、二人は、フランス映画にそぐわず、恋人にはならない。
ベッタリしていない、ほんのり香りが漂っているぐらいの関係性って所が、香りをテーマにしているからなのかなと、勝手に邪推。でもそこが良い。

劇中、週一で娘と会うギョームが、今度の娘の誕生日は何をしようと、アンヌに相談した時、いつもはどうしてるの? 相手の望む通りにしてるのね。じゃ、今度は、あなたがしたい事を一緒にすればいいじゃないと助言。

そして、助言を受け入れ、ギョームと娘との海辺のシーンは二人がとても楽しそうだし、幸福そうで良いシーンだった。
このシーンは、今後のギョームのあり方の伏線になっていたような気がする。

鼻が利くと言う言葉は、わずかな兆候から
役に立つ事を見つけ出す能力だ、という。

 正にその通り、アンヌは、最終的にギョームの潜在的な鼻の能力を見出し、アンヌは、再び調香師として羽ばたこうとしていた。

 中年男女のある意味、再生の物語だと思った。

 そして、映画だから、流石に香りは漂って来ないけれど、あたたかな優しい香りが漂ってくるような映画だった。

はなも
ねもちゃんさんのコメント
2021年5月28日

はなも様
共感&コメントありがとうございます
…海辺のシーン私も印象に残りました
はなもさんのレビューを拝読しましたら
猛烈に再鑑賞したくなりました〜
配信やDVD発売になり次第
即・観ですね!!
今後もレビュー参考にさせていただきますね

ねもちゃん
NOBUさんのコメント
2021年3月28日

今晩は。
 コメント、有難うございます。
 アンヌを演じられたエマニュエル・ドゥヴォスさんとギヨームを演じたグレゴリー・モンデールさんは、初見でしたが、最初のぎこちない出会いから、徐々に距離を縮めていく関係性の表現方法が良いなあ、と思いました。
 今作は、大きな出来事がある訳でなく、けれど二人にとっては小さな大切な出来事(アンヌの荷物がひったくられそうになった時に、ギヨームが必死に荷物を守る場面など)の積み重ねがキチンと描かれているからこそ、二人の絆が深まって行く過程が、腑に落ちる素敵な映画だと思いました。
 では、又。

NOBU