「慚愧と悔悟」Malu 夢路 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
慚愧と悔悟
幼い頃に母親の心の病が切っ掛けで、離れて暮らすことになった姉ホンが、20年後母親が死んだことで妹ランのもとに戻ってきて、一緒に暮らし始めたら、今度は妹が家を出て行ってしまい、更に数年後、日本から妹の訃報が届くという話。
過去を振り返ったのか夢にみたのか、桟橋らしき所で縄を持つ母に嫌がる姉妹。
そしてテレビからは2014年に実際に発生したマレーシア航空機の行方不明事案を告げるアナウンス。
記憶か夢か幻想かというものをみせていく流れは、まったりとしたテンポと空気感でそれ程までには重さを感じないけれど、母親の様子はかなりしんどく、呻く声が耳に残る。
そして日本へ。
ランと関わりのあった人物と会ってランのことを聞き、考え想う様子と、話しを聞いた相手の目線でのドラマをみせていく流れ。
どんな思いで出身地を偽り、名を偽り、自分を語らずにいたのか、そしてそれを聞いたホンが思うことは………。
えっ!?なにその結末は???確かに感じは悪いけどだ。
そしてまた景色が一変。う~ん…お国柄の違いか、性別の違いか、こういうことなのかなと、想像が及ぶところもあるけれど、内容的にも感情的にもいまいちハマらなかった。
字幕の文字が小さい上に、背景と被って読みに難いところだったり、字幕が消えるのが早過ぎて、油断すると読むのがしんどいところが結構あったのも残念。
コメントする