「文学的なSF映画」ミッドナイト・スカイ エスさんの映画レビュー(感想・評価)
文学的なSF映画
ジョージ・クルーニー監督、主演のSF。
共演はフェリシティ・ジョーンズ。
現代版『渚にて』というだけあって、徐々に進行していく地球の終わりを静かに描いている。
『渚にて』の主演グレゴリー・ペックの孫イーサン・ペックがクルーニーの若い頃を演じており、終盤それぞれが選ぶ道も『渚にて』を彷彿とさせる。
ちなみに『渚にて』は第三次世界大戦により世界が放射能に覆われ滅びていく人類を描いた作品。
全編派手さはないが美しい映像と上品なカメラワークと落ち着いた演技で良い映画を観た気分になれる。
鑑賞の後味は『インターステラー』や『ゼロ・グラビティ』に似てると言われているが、切なく物哀しい余韻は『ガタカ』っぽくもある。
終末へ向かうヒューマンドラマなので、笑えるシーンはほとんどないが、産まれてくる子供の名前の話でキャロライン推しのサンチェスが『Sweet Caroline』を歌い出すシーンは微笑ましくて笑えた。
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