「人生に1番大事なものは何か?それは世界にとっても同じこと。」ミッドナイト・スカイ buchikenさんの映画レビュー(感想・評価)
人生に1番大事なものは何か?それは世界にとっても同じこと。
少女がアイリスの花を描いて自分の名前を示したように、本作も台詞ではなく映像によって観るものにメッセージを伝える。
観客が能動的に読み取って成立する映画だ。
いろいろな物に触れるアイリス、透析、グリンピース、宇宙船の内外のデザイン、山に囲まれた観測所、カットとカットの繋がりにも意味が込められている。
想像力を総動員して見ると楽しい。
その中でも花は希望の象徴。
ラストシーンの椅子の向きは心に響きました。
人の繋がりを大切にすれば世界はもっと平和になる。
ただし残念なところもある。
妊婦が船外活動するのは放射線被曝の面から考えるとちょっとありえないのではないか?
氷が割れるほど気温が上がっていたとしても低体温症にならないだろうか?
旅路(宇宙も地上も)でのイベントが淡白かつ予定調和、どこかで見たようなシーンが淡々と進み中盤以降集中力が切れてしまい早送りしてしまった。
ちなみに、地球がああなった理由が説明されないのは主題がそこではないから。
疑問点、字幕が宇宙船アイテル号となっているが、英語でイーサーと発音しているのになぜなの?
透析が輸血になっているし、訳はコレで合ってるのか?
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