「地球滅亡のとき人はどんな行動をとるのか」ミッドナイト・スカイ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
地球滅亡のとき人はどんな行動をとるのか
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人類が滅びゆく地球で、北極に一人残った科学者と、彼が助けようとする宇宙船の物語。北極に残った科学者にはアイリスという少女が現れ、地球に戻ろうとする宇宙船では地球と交信できなくなっていた。
2つの話が入れ替わりながら進行していくのだが、たまに科学者の過去の話も挿入される。だから、てっきり宇宙船の話と北極の話は時間的なずれがあるとばかり思っていた(アイリスは宇宙船の乗組員の娘という解釈)。でも違った(まったく違うわけでもないけど)。同時に進行する地球滅亡の話だ。
でも、なぜ地球が滅んでしまうのか、放射能が拡散した原因は?といった疑問は最後まで解消されない。そういう意味でSF映画としてのモヤモヤは残る。アイリスが出ていたシーンがすべて妄想というオチのつけ方も、あの海に沈みそうになって荷物を運び出すシーンとかなんだったんだ?と、さらにモヤモヤ。
もう地球で人類は生きていけない。そういう状況で人間はどんな行動をとるのか。本作は、そんな中家族のために行動した人たちを描いた愛の物語だからSFとしての不満が残るのもしょうがないと割り切るしかないか。
それなりに感動はしたし、SF映画として素晴らしいシーン(デブリによる損傷や船内での多量の出血とか)があり、ドキドキハラハラする時間もあった。でも、名作と言えるレベルではないのかも。若干ハードル高めのSF映画。
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