キャリー(1976)のレビュー・感想・評価
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B級オカルトの金字塔
ホラー映画という言葉はなく、オカルト映画と言っていた48年前に映画館で観て以来。 その三年前に社会現象になったエクソシストを契機にオカルト映画ブームが巻き起こり、この作品もそのブームに乗って量産されたB級オカルトのひとつ、程度にしか認識していないのが当時の映画ファンの共通理解でした。 再見すると、サイコの効果音をそのまま使ったり、イケイケお姉さんが当時大流行のファラフォーセットの髪型マンマだったり、いかにもB級な造りながら、ツボを押さえたスリリングな作品であって、且つ典型的なアメリカの学園ドラマでもあり、バカにしながら観ていた初見の評価を大きく変えました。 特筆すべきは、これだけ惨めにいじめられながら、悲惨さや同情心をまるで感じさせなメリハリを利かせすぎたパロディのような演出方針です。 しかし、映画館で本気の悲鳴があがった経験は後にも先にもこの作品だけです。
白眉だったのはやはりキャリー役のシシー・スペイセク。
目黒シネマさんにて「~ブライアン・デ・パルマ 傑作選~」にて『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイトクロス』の初期傑作3作品上映(2024年8月11日(日)~17日(土)) 『スカーフェイス』(1983)『アンタッチャブル』(1987)『カリートの道』(1993)『ミッション:インポッシブル』(1996)と傑作・名作豊富ですが今回は初期~中期の傑作3本立て。 『キャリー』(1976) スティーヴン・キングのデビュー小説の映画化。 久々の鑑賞でしたが上映時間98分と比較的短く改めてストーリー展開のテンポの良さを再確認しましたね。 母親の素性など説明的なセリフはほとんどなく画面に映る小道具などで観客に想像と解釈を喚起させる「余白」を与えているところが巧み、クライマックスのプロムパーティも分割画面(スプリットスクリーン)を活用してダラダラとせずスピーディでした。 白眉だったのはやはりキャリー役のシシー・スペイセク。 純真無垢な容姿、佇まいからのプロムでの豹変は何度観てもお見事です。
0125 トラボルタのイタズラ顔は最高
1977年公開 バケツが落ちるだけでこんなにハラハラするのか! デパルマ師匠の作とはあまり意識してなかったけど キャリア全体にこのドキドキ感を継承する。 この手の話は主役がシシースパイセクの容姿なので 感情移入も最高潮! 真っ赤っかのお顔から両目ギョロも恐怖に至る。 某クロエちゃんのは単なるイジメ。 シシーヘの仕打ちは残念ながら人間である以上 どうしても避けられない感情だけに パーティー会場を全滅させたのはカタルシスを呼ぶ。 しかも帰宅してお風呂に入るのはなんて可愛そう。 オカン急襲も併せてキャリーの幸薄さに涙腺崩壊。 初見のエンディングは飛び上がりました。 デパルマオチはここから始まる。 80点 テレビ初鑑賞 1980年8月11日『月曜ロードショー』
ラストのあの墓場!!!!
今見たら なんて事無いんだけど当時は思いっきり飛び上がりましたよ! 若いトラボル星人も良かったし あの血を浴びてからのカメラ二分割で顔のアップと体育館の地獄絵図を見せるあの場面は強烈過ぎて脳に焼きついてます。 あと母親が殺されるシーンとかなんか神々しいんだよなあ! デパルマ君流石やで
デ・パルマ監督の大傑作!
ブライアン・デ・パルマ監督の大傑作のひとつ。 初めて、この映画を映画館(池袋・文芸坐)で観た時(1980年5月)には、劇場にいた観客たちと悲鳴を上げたのだが、良き思い出。 その後リピート作品となっているが、本日は「Blu-ray(FULL HD 1080P)」で鑑賞、相変わらず素晴らしい映画🎥✨ 高校生の女子がバレーボールをしている場面から始まり、キャリー(シシー・スペイセク)がいじめられているのが分かる。 続いて、スローモーションで女子更衣室の着替えシーン。(初見時からヘア解禁されるまではボカシ入りで観ていた) この場面では当時無名の女優ばかりだったのに脱ぐのを嫌がったそうだが、この場面よりも先に撮った「シシー・スペイセクがシャワーを浴びるシーンで全裸になった」ものだから、更衣室でも無名女優たちの何人かは素っ裸。その中にはナンシー・アレンも。 そしてキャリーがいじめられているのを助ける女性教師コリンズ先生。キャリーをいじめた女子生徒たちに居残りの体操などをさせる。 助けようとしているものの、スー(エイミー・アーヴィング)がプロムの相手=トミー・ロス(ウィリアム・カット)をキャリーに譲ると、2人を呼んで「なぜキャリーに譲ったのか?」を執拗に問いただす。 そして、本作で忘れてはならない熱演をしているのが、キャリーの母親を演じたパイパー・ローリーであり、ほとんど引退状態だった彼女にデ・パルマがオファーして、狂気に満ちた迫真の演技を見せた。そのため、アカデミー助演女優賞にノミネート。 彼女の姿が、キリストの姿に……というあたりは素晴らしい。 そして、プロムが始まって、ものすごいシーンが始まる😲‼️ 自分は「この惨劇シーンは、スプリット・スクリーンが素晴らしかった」と思っていたが、本ディスクの特典映像でデ・パルマは「自分としてはスプリット・スクリーンは失敗だった気がして、いくつかの場面をカットした」とおっしゃっている。 なんと勿体ない。カットした場面は見られないのだろうな……(^^; そして極めつけは、原作者のスティーヴン・キングが「原作小説で使えばよかった!」と言ったラストシーン。 エイミー・アーヴィングの母親役を演じたのは、彼女の本当の母親だったのでイイ雰囲気が出ていたと思う。 また、自転車少年がキャリーにちょっかいを出して転がされるシーンの少年は、デ・パルマ監督の実の甥。 カメラワーク、スローモーション、スプリット・スクリーン、金属音の効果などなど、様々な映画的シーンが素晴らしい。 プロムでウィリアム・カットとシシー・スペイセクが踊るシーンは延々と回転シーンだが、この撮影ショットは特典映像で見られる。デ・パルマ監督は「あんなに回された俳優がめまいなど気持ち悪くならなかったのだろうか?」などと発言している😁 当時は無名俳優だった出演者たちは、『キャリー』と『スターウォーズ』の合同オーディションに集まった人たちから選ばれたものであり、ナンシー・アレンなどはオーディション最終日にオーディションに出てみたら大事な役に選ばれたラッキー女優である。 本当に、このデ・パルマ作品、何度観ても大傑作‼️✨✨✨
観てなかった自分を悔やむ
超有名なのに未見だったので観てみた。そんなに長くもないし、見やすかった。 シシー・スペイセクがめちゃくちゃ良いです。そしてデ・パルマのセンス全開で素敵。冒頭のシャワーシーン、あれ中学ん時観てたらやべぇことになってたな。スコアもめちゃくちゃ綺麗な曲だらけ。凄い傑作だったことに今更ながら気づいた。 キャリーが身近に居たら、周囲に同調して自分も虐める側に付いていたのだろうか。 悲しい、とても悲しい映画だった。 キャリーのようないじめに遭ってた人が前カノでした。虐め、ダメ、絶対
恐る恐る・・・
年を重ね次第に刺激を好まなくなりつつあり、もうホラー映画は観ないでおこうと心に決めていましたが、たまたまVODでむかーしに強烈に刺激を受けた記憶のあるこの映画を見かけて思わず、恐る恐る、観てしまいました。結果、観るんじゃなかった・・・レビューを書いている今も嫌悪感に似た得体のしれない恐怖感が頭の中をよぎっています。 流石巨匠デ・パルマ。その映像と展開は観るものを惹きつけます。内容は今でも大きな社会問題になっている学校内での壮絶なイジメと偏狂的な宗教への信仰。ただそこにメッセージ性はなく、純粋にホラーです。 イジメられた相手を殺戮していくといった復讐劇であれば、ある意味爽快感もあり興行収入も見込めるので今でもありえるのだろうけど、この映画は悪い人、いい人、皆殺し。「然るべき報い」ではないのだからたちが悪い。 余談になりますがジョン・トラボルタ。えらい役やらされてますなぁ。 結論、後味悪いですが、完成度の高い映画です。
凄惨なる怒り!
キャリーへの壮絶なるいじめは、見ていてとても切ない。そして腹が立ちます!人間ちゅ~もんは、弱いものに対し、なぜこんなにもひどい仕打ちが出来るんでしょう。キャリーは、ちょっとおとなしいだけの少女、純粋なだけの少女だけなのに。 さらに悲しいことに、母親からも虐げられる。「あんた、自分の子だろ!」って怒鳴りたくなってしまうほど。外でも家でも居場所のないキャリー、悲しくなっちゃいますね。 最後はプロムでの壮絶なるいじめ。 その結末は… もうね凄いとしか言いようがありません。キャリーの表情が一変。怒り大爆発です。赤い照明に映し出される殺戮と血で染められた舞台。普段おとなしい人のうちに秘めたる怒りの凄さを痛いほどに感じさせられました。 でも、悲しいかな。キャリーは、無実な人間まで無差別に殺してしまいます。切ない復讐劇です。 いじめは最悪の結果しかもたらさない。 痛いほど伝わってきた映画です。ホラーのジャンルを超えた良作ではないでしょうか。 絶対に幸せになれないキャリー・・・・・。 悲しいね。
眼で殺す
噂に違わぬ良作だった。まず出だしからすごい。キャリーは更衣室のシャワーを浴びている最中に自分の下半身から血が出ていることに気がつく。我々はそれに対して「なんだ生理か」としか思わないし、実際彼女以外の生徒たちもそう考えるのだが、キャリーただ一人だけが違う。彼女は血を見るなり自らが全裸だということも忘れて半狂乱に陥ってしまう。 これによってキャリーという登場人物の抱える歪みの端緒が垣間見えると同時に、彼女が高校生にして「女性は定期的に股から出血する」という生理現象を知らない異常な環境に置かれていることが仄めかされる。言わずもがな後者は過激なカトリック思想に取り憑かれたキャリーの母親の存在の示唆だ。 また、ここでキャリーが素っ裸なのもいい。事態の深刻化に伴いヒロインの衣服が一枚一枚脱げていくようなホラー映画は多いが、それは要するに怖さの不在をストリップショーで穴埋めしているに過ぎない。そういう飛び道具に依らず、開始直後にヒロインの全裸を開陳するという本作の態度には、ホラー映画としての確かな自負と自信が表れている。 要するに本作の冒頭部はホラー映画の導入としてはこの上なく洗練されたシークエンスだったと思う。 その後はキャリーの置かれた生活環境とともに、彼女がそういった生活体系を離れ「普通の高校生」を目指していくまでの精神の変容が過不足なく丁寧に描かれていく。このパートだけは純度の高い青春グラフィティに振り切った本作の思い切りのよさに痺れる。 しかし肝心のキャリーブチギレシーンはその前後に間を持たせすぎていてかえって恐ろしさが減じてしまっていたように思う。画面をスプリットしたりスローモーションをかけたりと、確かに技巧的には面白いんだけど、それまでが割と真っ向勝負な映画だっただけに、誤魔化してるだけなんじゃないの?という印象が強かった。 とはいえキャリー役のシシー・スペイセクの眼力はすごい。これを真正面から撮ったカットさえいくつかあれば変に凝ったカッティングなんかそもそも必要なかったんじゃないかと思う。 キャリーの母親が懺悔室のキリスト像と全く同じ位置に傷を穿たれたまま絶命していくシーンはかなりよかった。記号的符号を映像の中に埋め込むのは簡単だが、それをお節介にならない範囲で受け手に気がつかせるのはけっこう至難の業だ。そのあたりの出力の調整が上手いな〜と感心した。 キャリーの最期に関してはちょっと自罰的すぎるんじゃないかと思った。あれだけ酷い裏切りを受けてなお土の中に沈んでいくという形で自ら死を選んだ彼女の精神の根底には、やはりキリスト教的な奉仕意識が強く根付いていたということなのかもしれない。思えば彼女の超能力もまた、他ならぬ自己抑圧の産物だった…
殺ったれ!殺ったれ!
この映画ね、また別のところでイメージが強烈なの。 というのは、筋肉少女帯の「ノゾミ・カナエ・タマエ」の原題になっている映画なので。 その時突然に奇跡が起こった♪ほら彼女の屍が♪朗々と歌いだした♪ ノゾミ♪カナエ♪タマエ♪ 全て♪燃えてしまえ、みんな同じになれ♪誰もが、漂う小さな灰に還れ♪ ですよね。 あっ!レビューレビュー… キャリーがね、ステージで豚の血を浴びせかけられたシーンだとか、母親からの虐待受けるピークだったりね 観ているこっち側も、もう「殺ったれ!殺ったれ!」モード全開なわけですよ。 サイコキネシスバリバリ全開で殺ったれ!ですよ。 この映画観で共感して、超能力欲しいって望んだ子って、かなり多いんじゃないかな。 でね、この映画が元祖なの? 「終わったように見せかけて、実はまだ終わっていませんよー」的なシーンをラストに入れて驚かせるのは? でね、フライヤー裏面の解説を読みかえしてみたの。 したらね 「あまりにも凄まじい場面に、全米各地で失神者続出!」って書かれているの。 『エクソシスト』といい『オーメン』といい、当時の米国の人々って、ほんっと感受性強かったのね。 逆にゾンビ物だとかリングシリーズだとか観ても失神しない現代人ってか日本人って、他者への共感薄いかもなのね。 それがちょっと寂しい気も。
古さを感じさせない
はじめはホラー映画として見ていたけど、 単純に考えると青春映画ともとれる映画。 キャリーの母親は宗教にハマったイカレ信者。 でもそれに行き着いた経緯は過去の夫にあるような 伏線を残して死んでしまって、結局キャリーを縛り付けていた理由は謎のまま。。。 中盤までは幸福の絶頂を迎えていたのが、パーティーの舞台に 上がってからの急展開は凄まじい。たまりに溜まったキャリーの感情が 爆発する様は、言葉では言い表せないほどの思いを発散しているようにも見えた。 赤いドレスになってからのキャリーの姿には、 口が開きっぱなしでした。何者も近づけさせないオーラが出てた感じ。 ラストはホラーEND。
カタルシス
スティーブン・キングの原作 ホラーの帝王と呼ばれているように 作品の殆どが精神的な怖さでいっぱい ブライアン・デ・パルマ監督作品 オリジナルは、説明要らずですね。 リメイク版も鑑賞しましたが どうしても、オリジナルと比較してしまって・・・ キャリーを演じるシシー・スペイセクさんの名演技 そして、狂信的な母親役のパイパー・ローリーさんの インパクトある演技が、話題になりました。 出演キャストも豪華で ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン エイミー・アーヴイング そして、ウイリアム・カットも・・ 懐かしい作品です。 映画音楽も、ホラー映画なのに、 静かで美しく とても印象的でした。 ラストシーンは、内緒・・・
復讐のカタルシス
ラスト20分。 キャリーが恐るべき念動力を使い、自分をイジメた者たちを片っ端からブチ殺していく。 この壮絶な復讐シーンこそが、この映画の最大の見どころだろう。 このシーンの演出にはいくつかの斬新な撮影テクニックが使われており、 それが修羅場と化したパーティ会場のパニック感をこれでもかというほどに盛り上げている。 デパルマ監督は、逃げ場のないところまで追い込まれたキャリーの悲痛な心を表現しようと、絞り出すようにしてこの撮影方法を創り出したのではないだろうか。 観ている者は、キャリーと同じ絶望感を抱くと同時に、復讐のカタルシスにも酔うことになる。 勧善懲悪ものの映画やドラマで多くの復讐シーンを観てきたが、 キャリーほど留飲を下げた作品はなかった。 ハッピーエンドではない映画で(少々屈折した)爽快感を自覚したのも、おそらくこの作品だけだと思う。 もう一つの見どころは、主役と助演の見事な演技。 親子役が両方とも女優賞にノミネートされた、シシースペイセクとパイパーローリーの迫真の演技が、怒涛のクライマックスへの導火線になっていることは間違いない。 スティーブンキング原作の映画には出来の良いものが多いが、 キャリーは、ホラー映画史に残る傑作であると言っていいだろう。
オカルトSFサイコスプラッターパニックホラー
これは最悪!そんなジャンルいいのか?!何でもありすぎて、本当にもぉー ショッキングで残酷な映画。印象的すぎて忘れられない。 さすがのスティーブンキング。 キャリーきゃー、頭がボン!最後がマジで最悪。。。泣くゎ
【オリジナル”キャリー”とクロエ・グレース・モレッツ主演のリメイク作品と、どちらが好きですか?】
ー オリジナル”キャリー”は初鑑賞。 巨匠、ブライアン・デ・パルマがメガホンを取った作品であり、世の評価も高い作品である。 驚くのは、リメイク作品が、このオリジナル作品に可なり忠実に描かれている事であった。 今作の主演、シシー・スペイセクのそばかす顔が、苛めの対象になる点は良く分かるし(但し、シシー・スペイセクは、この後も順調なキャリアを重ねて、大女優になる。)その対比で、クロエ・グレース・モレッツを主演に持ってきたリメイクの製作意図も良く分かる。- ・制作年を考えると、気になる点は幾つかあるが(映像的に)、良く出来た作品であると思う。 ・シシー・スペイセクと母親の関係性も、リメイクはキチンと踏襲しており、ここも甲乙つけ難い。 <結論:どちらも、甲乙つけ難し。 アッシャー家の崩壊を想起させるシーンや、キャリーがプラムの際に自分に豚の血を掛けた意地悪な同級生への仕打ちも・・。 良作が、リメイクに良い影響を与えた好例であろう。>
キャリーが可哀想💧
あのお母さん、本当に謎だよ。 あんなお母さんに育てられたら、どんな子だっておかしくなるよ。 でも、キャリーはそれに耐えて高校生まで生きていたんだ。 それだけでも凄いのに、学校ではいじめられてしまって・・・。 しかも、そのいじめもあそこまでやられたら本当に行き場がないでしょ。
お墓があれば私も花をたむけよう
個人評価:3.7 可哀想なキャリー。 細く繊細な白い少女。誰からも愛されず死んでいく。救いのない物語に、ただただキャリーが哀れでならない。お墓があれば私も花をたむけよう。
今までで最低の映画。 いじめはよくないし、悪ふざけにも度が過ぎたこ...
今までで最低の映画。 いじめはよくないし、悪ふざけにも度が過ぎたことをされたが、相手を殺すほどのことでもないし、無関係の人たちも無差別で皆殺しとか考えられない。 一体何を言いたいのか全く分からない、監督の人間性を疑う。
ホラー映画の良さが詰まったキャリー
ホラー映画に抵抗があり食わず嫌いをしていましたが、鑑賞してみて本当に驚いた作品。2013年のリメイク版を鑑賞し、オリジナルの素晴らしさを実感し再視聴。 原作の力はもちろん大きいですが、芸術的なホラー映画に仕上げた監督とキャリー役のシシー・スペイセクはすごいなぁと思いました。映像の見せ方、音楽の使い方、そして無駄がなく不要なシーンもないといえる完璧な脚本。 悲痛で惨めなキャリーに同情できない怖さを演出しながらストーリーが進むことも、この映画を観る人間の恐怖を増長させている気もしました。 ホラー映画といっても、スピード感やグロさを求めている方には期待外れかもしれません。ホラー映画を食わず嫌いしている人にこそ見てもらいたいなと思います。
ホラーが苦手な人は、学園モノとして観てみて
初見でした。一般的にはホラーのようですが、僕的には、青春映画、学園モノの色が強かったです。 虐められている女の子が、イケメンから高校最後のダンスパーティーに呼ばれて、すごーく幸せそうになった後で、酷い仕打ちを受ける、というストーリー。 パーティーにおいて、女の子が純粋無垢で本当に幸せそうにしてるシーンをこれでもかと映して・・・溜めて溜めて・・・かーらーのー・・・酷い仕打、どーん!この流れが何とも切ない。キャリーよ!クソどもを全員ぶっ殺せ!!!ってなる。 カメラワークは、デパルマって感じですね。グルグル回り撮り、スプリットスクリーン、クライマックスのスローモーション。 あと音楽が最高。この辺もデパルマっぽさ全開。 そしてなんと言っても、この映画は主人公の女優さんが良い。迫真の演技です。てゆーか、この人は、リングの貞子のイメージの元ネタだよね(・・・多分)。 あと全然関係ないですが、キャリーが炎に包まれるシーンが、すげーカッコイイ。PS2のゲームである、バイオハザード・コードベロニカにも似たようなシーンがあったなぁ。多分パクったな・・・。 観て良かった。
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