「相変わらず」昨日より赤く明日より青く CINEMA FIGHTERS project ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず
主題歌決めてそれに合わせた短編を作るシネマファイターズ第四弾。第一弾を観てあまりに合わず、敬遠していたのですが予告を観て面白そうかなと思い久々に鑑賞。
「BLUE BIRD」
青い髪の低所得層の兄弟の話。短編なのにこんなとこて尺使って大丈夫か?というやり取りがあり、そこを広げる訳でもなく本筋に戻って終了。歌が流れる間兄弟のPVみたいなのがずっと流れててちょっと寒かったです。
「言えない二人」
白濱亜嵐と門脇麦という今回一番ネームバリューのある組み合わせの作品。それだけあって一番作品としてしっかりしていました。何か残るって訳でもないですが。
「水の無い海」
近未来の設定なのでAIが色々多国籍との会話の通訳や相手の情報の自動検索などしてくれる世界での日本人と中国人の出会いを描いた作品。スマホが現実の男性に嫉妬するジェクシーという映画を彷彿とさせますが、あんな面白展開はなく、常識の範囲内で進んでいきました。
「怪談満月蛤坂」
油断してたらあれ?犀川大橋?蛤坂?自分の住んでいる金沢市オールロケでした。
ちなみに蛤坂にこんな言い伝えはありません。この映画、なぜか小さい子供連れが二組もいてさぞかし退屈だろうなと思っていたのですが、冒頭いきなりのベッドシーンでこっちが気まずかったです。
金沢市が舞台の映画は時々あるのですが、最近公開された「いのちの停車場」は誰も金沢弁をしゃべらずがっかりしたものですが、この作品はちゃんと筒井真理子も山田真歩もしっかり金沢弁で話していて好印象でした。
「COYOTE」
2020年3月の設定の作品。コロナなめてた人たちの話です。最後その報いとも言たげなラストでめちゃくちゃ後味悪かったです。3月にコロナに無警戒なのはのんきといえばのんきだとは思うのですが、映画にしてまでそれを責め立てるのは酷くないかと思いました。
「真夜中のひとりたち」
短編オムニバスあるある。最後の作品はしっとりラブストーリーでめっちゃ眠くなりがち。これもそんな感じでした。
自分が短編映画をあまり好きではないのだろうなというのもありますが、やっぱり映画にするほどの内容かなあ、と思ってしまうのがこのシリーズの印象です。