サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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シンプルだけど、テンポ良くて、目が離せなくて、アツくて、笑って、泣けて、清々しい、、、幸せな気分になる映画
本年ここまでで一番の掘り出しものの映画。 いやあ、良い時間でした。
低予算でもいい作品は作れる、というお手本のような映画。
・冒頭で「大好きってしか言えねーじゃん!」というお題がでたときは「しまった!スクリーン間違えたか!」と焦ったわ。。
・ビート板が読んでいた小説「時かけ」は、伏線だったのね。。ふむ。
・凛太朗とダディボーイ、最初は侍の姿が違和感ありありで動きもぎこちなかったのが、途中から堂々とした立ち姿で、剣さばきもめっちゃかっこよく、まるで新選組の隊士のように。このギャップの表現はすごかった。
・凛太朗の侍姿のアップも(白黒ということもあってか)とても凛々しくてびっくり。これまた普段着のときとのギャップが凄い!
・そしてなんといってもハダシ。いい味だしてる! この映画のいい雰囲気はこの娘の味があってこそ! 本当にこの娘は元乃木坂なのかと思うほど演技力がアイドル離れしていて素晴らしい。
・ビート板の親友を思う気持ちと人知れぬ恋、ブルーハワイの凛とした強さと乙女な透明感、いけすかない感じのライバルにみえて単純にいい奴だった花鈴、高校生の友情や男子のアホさをそこはかとなく表現した音声係の野球部・照明係のヤンキー・そしてダディボーイ。みんな素晴らしい演技でした。高校生の友情ってこんな感じだったなあ、楽しかったなあと思いだした。。
パンフレットでこの映画の松本監督が言っていた。
「キラキラを否定していた子たちが、最後は壁ドンする」
まさに!
クライマックスのウルトラC的展開に心が浄化
今年観た映画で、もしかすると一番心を揺さぶられたんじゃないか。クライマックスで生じるとんでもない飛躍と、ああ、こういう無茶を押し通すエモーションのために自分は映画を観ているのだなあという悦び。飛び道具のような強引さをアリにしてしまう、若い役者たちの本気の佇まい。わけもわからず涙ぐみ、エンドクレジットが終わっても余韻がずっと続くような映画だった。
ただ、主に笑いの取り方に関する演出や演技はいささか陳腐だと思うし、正直、映画を観ている8割くらいの時間は「肌に合わないものを観に来てしまった」と後悔すらしそうになった。それでもハダシやビート板やブルーハワイ(このネーミング最高だな)のキャラの高感度まで終盤まで付き合った感はあったのだが、それもすべて報われるくらいのウルトラCだった。
もちろんこのラストから逆算して作られてるのは明らかだと思うので、まんまと作り手に乗せられて、気持ちよく降参しました。われながらチョロいなとも思けれど、粗を超えてくる映画は時に完璧な映画よりも強い。
最高、最強のヒロインというほかない
青春というある意味、瑞々しくも理解しがたい衝動と鬱屈と戸惑い渦巻く多感な季節を、圧倒的なエネルギーと登場人物の魅力で爽快に走り抜けた映画だ。その冒頭、少女らが時代劇の魅力を語る時、または勝新さながらの大立ち回りを披露する時、そこにほとばしるのは単なる映画好きの女子高生の域を遥かに超えた魂の躍動だ。ここでまず笑いながら心が震えた。ビデオテープという文明の化石よって受け継がれた確かな影響がありつつ、自分がまだ何者であるかを知らない少女たちのがむしゃらな現在地が刻まれ、さらに思わぬ形でこの映画は未来へ向けて想いを羽ばたかせながら必死に進む。川辺の秘密基地はまさに膨大な思いと時の流れが結びつく最高の場所。様々な名作が頭の中を次々によぎるも、このヒロインの一挙手一投足と堰を切ったような口上、メインストリームへむけた鋭い目線と、全てを超えたひと夏の成長に射抜かれた。最高、最強のヒロインというほかない。
「女子高生×時代劇フェチ」という斬新な設定が効いて、低予算映画でも脚本と演出と演技が揃っていれば、これだけの名作に!
まず、キャストはほとんど知らないですし、スタッフも現時点で私は認知していません。
ただ、何か引っかかって見てみたら、「当たり」でした。
評価の点数は難しいですが、【低予算映画】という括りであれば間違いなく★5ですし、映画全体で見ても、いくら低予算映画とは言え、この発想と構成の斬新さは代えがたいものがあり、★4.5くらいはあげたくなります。
何と言っても、地味な雰囲気のヒロイン「ハダシ」の個性が弾けていて魅力的でした。
勝新太郎の演技を見て「勝進が尊すぎて~」という序盤のセリフでやられました(笑)。
仲良しの「ビート板」と「ブルーハワイ」と一緒に、「座頭市」をDVDで見ながら、
「勝新ってさ、気配の感じ方と色気が半端ないんだよね」、「しぐさ見放題!」等、会話が理解できない領域に。
ただ、この「理解できなさ」は、彼女らが突飛なわけではなく、単に私のセンスがそこまで行きついていないだけだとすぐに分かるのです。
このように時代劇の良さを「女子高生×時代劇フェチ」という斬新な設定により再発見させてくれるのは流石ですし、しかも、どのシーンも無駄がなく面白い!
「カメラを止めるな!」のようにネタバレ禁止的な設定なので、気になる人は、とにかくまずは見てみてください。
きっとこの先、彼ら(スタッフ、キャスト)の中から優れた「才能」が、より世に羽ばたいていくんだろうな、と思わせてくれる名作でした。
“アイドル主演作”という先入観で敬遠してはもったいない
アイドルグループの界隈にあまり詳しくないので、伊藤万理華という存在を認識したのはまず7月に始まったドラマ「お耳に合いましたら。」。そして本作を試写で鑑賞した際に資料を見て、かつて「乃木坂46」のメンバーだったのだと知った。ドラマのエンディングではマリオネット風の動きを取り入れたキュートなダンスを披露しているが、こちらの映画「サマーフィルムにのって」では身体を使った表現があまりないな…と思っていたら、終盤の掃除道具を使った殺陣で大爆発!
率直に言って、設定が多すぎる企画ではある。「座頭市」が代表作の往年の名優・勝新太郎を敬愛する女子高生。彼女が仲間と時代劇映画を撮影する。彼女がイメージする主演俳優にぴったりのイケメン男子がなぜか未来からやって来て、映画に出ることに。下手したら設定過多な絵空事に終わるリスクもあった企画に、伊藤万理華のアイドルらしからぬ身体性が命を吹き込んだ。
甘ったるい青春恋愛物を撮影しているのが映画部内で人気者の美少女部長で、伊藤万理華演じるハダシが地味目の時代劇オタクというコントラストも、ひねりが効いていて楽しい。タイムトラベル要素の軽い扱い方も、今どきだと感じた。
映画がスクリーンを通して今と過去をつなぐ
映画作り、時代劇へのリスペクト、高校生の恋と友情、そしてSFといった要素を見事にシンクロさせ、映画愛に溢れた痛快で、爽快な青春映画が誕生した。主人公が時代劇オタクの女子高生という設定が秀逸なのだが、彼女が敬愛する勝新太郎演じる「座頭市」などの名シーンや当時のポスターなどが映し出されると、映画好きの心はくすぐられてしまう。
さらに本映画内(劇中)で彼女が名作へのリスペクトを込めて作る時代劇と対比して、彼女が所属する映画部のライバルらによってキラキラ恋愛映画も同時に作られていくという二重三重の映画内映画の構造、映画作りあるあるが散りばめられ面白い。時代劇作りに集まる仲間が“七人”というのも心憎い。
そして、本作を新時代の青春映画として輝かせているのは、主人公の女子高生ハダシを演じた伊藤万理華の魅力だ。元「乃木坂46」のアイドルで、卒業後は女優としてドラマ、映画、舞台に出演し、きらりと光る存在感を放ってきた。本作では、ハダシを演じるために猫背でがに股、白目まで披露して勝新を真似た殺陣にも挑戦するなど、小柄な彼女の独特な動きやセリフ回しが物語に不思議な説得力、躍動感を与え、役者としての新境地を切り開いている。
映画の映画にハズレなし
私は、「はずれ」のない映画ジャンルというものがあるように思う。
絶対とは言わないものの、「映画の映画」「ボクシングもの」「ロードムービー」の三つは堅い。 この映画は、映画部の高校生の青春活劇だ。
正直、河合優実さんが出ているというだけで見始めた映画だが、最初の方は、青臭い青春ムービーかと思いきや。。。
主人公は、時代劇が大好きな女子高生監督。軟弱な恋愛映画にヘドが出る。高校生にして文化祭で本格的時代劇の上映を目指す。
部と学校の方針に逆らって、ゲリラ的映画作成と上映をたくらむ監督の言葉が秀逸であった。曰く「映画って、スクリーンを通して今と過去をつないでくれるんだと思う」まったく首肯する素晴らしいセリフだ。
そこに時代劇のイメージにピッタリの男子高校生が現れる。拝み倒して出演を迫る!しかし、実は彼は未来から来た高校生で、この女子高生映画監督が、未来で大巨匠になっている映画監督の最初の作品である、この文化祭で上映される映画をどうしても見たくて、未来からやって来たのであった!
最初は青春コメディーの映画かと思って見ていたのだが、次々に展開が移り変わっていき、見ている我々は、この映画の最後はどこへ行くのか?などと、全く想像を超えていく展開が次々と起こる。 果たして文化祭での上映は成功するのか!?
最後の最後の展開は、まったく想像もしなかった展開でたたみかける。
う~んっ、青臭い映画には違いないものの、すがすがしい若さあふれる映画でした。 やはり映画の映画にハズレなし。
誰にも共感や感情移入できない作品でした〜
始めの30分ぐらいは、「何でこの映画を観ようと思ったんだっけ?」と、後悔。
ひたすら自分勝手なカナ、優しいすれば良いとしか考えないホンダ、色々と胡散臭いハヤシ。これが「現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き」と言われても、劇中のカナのセリフでもあるように「ニホンオワタ」ってこと?
終盤にカナは「あなたは躁うつ病です」と診断されてからは、病気なんだから仕方ない、皆んな優しくね、ってホワイト節で納得させられた、って感じです。
主演の河合美優は「サマーフィルム〜」以後、直帰は「ルックバック」の声優やら、かなり私のお気に入りの女優なので、それだけが救いでした。
巨匠ハダシ先生曰く。日本映画は終わるんだね♥
初見は封切りで池袋で見た。
ケン・ソゴル(深町くん)の『芳山くん♥』を思い出す。島田淳子さんだったかなぁ?『タイムトラベル』って名前だったと思う。どストライクの中2病真っ只中だぜ。
元々、日本の時代劇は浪花節が主体だった。でも、木枯し紋次郎や必殺シリーズから『ニヒル』が加わる。原型はイタリア製のウェスタンだと思う。
このお話は『ゆるキャン△』ならぬ『ゆるムービー△』だネッ。
学生時代の仲間はいいものだ
伊藤万理華扮するハダシは勝新太郎が大好きな高校3年生。いつかは時代劇映画を撮りたいと思っていた。
まあたわいもない学園物だったけど、 興味をひく場面は無かったな。突然未来から来たなんて言われてもね。ちょっと自分勝手だったけど、まあ学生時代の仲間はいいものだわな。
予想以上にいい作品。青春の素晴らしさを痛感
CSで録画視聴。
予想以上にいい作品だった。
高校時代の部活をテーマにした作品は
よく、見られるがこの作品はテーマ設定が
なかなかいいし、発想が思いつかない。
そう、きたかと唸らされた。観て良かった。
高校時代の部活はやはりいい。
夏映画の新たなマスターピース
オタクが陽キャに向けて一発かます型の青春群像劇のフォーマットを見事に裏切り、全てを愛で包むような包容力と刹那的な儚さを夏と青春で爆発させ、より大きなカタルシスに着地するというとんでもない傑作映画
夏映画の新たなマスターピース
バイプレーヤー達も一人一人キャラの描き方の抽象度が高く、ディテールがやや不足気味にも関わらずしっかりと役割が立っていたので見やすかった。
ファンとして欲を言えば、もう少し一人一人の背景や細部を丁寧に見たい気もするが、この映画のクライマックスに向けての高揚するドライブ感を重視するならこれくらいが絶妙なのかもしれない
工夫に満ちたフレッシュなアイデアで繰り広げられる愛と青春に清々しく討たれる映画
気持ちの良い涙が流れます
☆☆☆☆ 勝新太郎✖️(『映像研には手を出すな!』+『時をかける少...
☆☆☆☆
勝新太郎✖️(『映像研には手を出すな!』+『時をかける少女』)✖️座頭市物語
最後泣いちゃったぜ(/ _ ; )
2021年 9月19日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5
※ ほんの少しだけ不満があるとすれば、〝 世界的な巨匠 〟ならば。映像は無くなってしまったとしても、エピソードは残る。
最後の最後に彼が帰還してタイムリープが起こり、その瞬間にその場に居た全員の記憶がなくなる…
その描写があったなら全てに納得出来る。
…とは言え。
それをせずにすっぱりと終わらせたところが、今後この作品のカルト化に繋がるのではなかろうか?、、、と。
いや〜良作でした〜。
大好きはいつまでもどこまでも残り続ける
「時をかけるな恋人たち」に出ていた伊藤万理華が主演で、「かぞかぞ」の河合優実や、「今夜すきやきだよ」のテーマソング歌ってた甲田まひるが出てるんだ…と思って見始めたら、ハマってしまいました。
申し訳ない。
恥ずかしながら、いい歳をして、こういう青春ものにキュンキュンしてしまうのです。
タイムトラベルものも大好物だし…。
それに、凛太郎役は、鎌倉殿で頼家役だった金子大地だし、板橋駿谷は、サカイだったかどうか不明だけど引っ越しのバイトをやってるし…。
2020年の映画らしいですが、みんな若くてびっくり。
ハダシ組は、微妙に垢抜けてなくて、カリン組はみんなでTシャツ揃える文化祭ノリみたいなベタなところも面白かったです。
それにしても、未来では、映像は5秒が主流で、1分は長編って、今もTic Tok全盛なので、あながちありえない話ではないなと思ったら、笑いより、ちょっと感心をしてしまいました。
自分は、タイトルに取り上げた、ブルーハワイのセリフのシーン、祷キララさんの笑顔にやられました。そして、ラストシーンのカッコよさ!
笑って、ホロリとして、さわやかな気持ちになるいい映画でした。
だって「大好きってしか言えねー」もん
思い出してほしい。映画が始まって一番最初に出るタイトルを。それは「大好きってしか言えねーじゃん(仮)」だ。
つまり「サマーフィルムにのって」のメインテーマは「大好き!」なのである。「大好き!」が木の幹とするなら、時代劇とか、タイムトラベルとか、夏休みの映画作りとかってのは全て枝葉や花。
もっとちゃんと説明するなら、ハダシの大好きが時代劇で、ビート板の大好きがSF、ブルーハワイの大好きがキラキラ青春ラブコメ。この3人の「大好き!」が絶妙に絡まりあった映画が「サマーフィルムにのって」なのである。
この3人以外のキャラも素晴らしい。特に映画部で「大好きってしか言えねーじゃん」を撮っている花鈴は、嫌なヤツかと思いきや、しっかり自分の美学を持っている立派な映画監督だ。
映画の中で、花鈴はハダシを監督として導いているフシがある。もちろん花鈴に「ハダシを立派な監督にするわ!」みたいな野望はないのだが、映画を愛し映画を創る姿勢を通じて、好きを形にする楽しさと覚悟を示しているような気がするのだ。
コミュニーケーションの肝は受け手にあると言う。
「サマーフィルムにのって」が巧妙なのは、相手のセリフがどんな意味に聞こえるか?を大切にしているところだ。
例えばロケ合宿のお風呂場で、ビート板が花鈴に「負けないから」と言った後。花鈴は「ごめん、全然眼中になかった」と返すのだが、ここのセリフがすごくサラッとしているのだ。
このセリフをどう言うか、コメンタリーによると花鈴役の甲田まひるは相当悩んだらしい。
この時、花鈴にとってハダシが映画で自分と勝負しているとは初耳だが「勝負しているとは知らなかった」以上に、「自分の映画製作に夢中で何も気づいていなかった」という意味の「眼中になかった」なのだ。
あまり余計な感情を入れないよう、あくまでも天真爛漫なのがこのセリフの肝である。
それでもビート板には挑発に聞こえているし、ブルーハワイは無視されているように聞こえたらしく寂しげな表情をしていた。
もう1つ例を挙げるなら、「サマーフィルムにのって」の最重要シーン、ハダシと花鈴の編集作業である。このシーンの前に、文化祭の前日ギリギリまで編集している間、数々の青春ドラマがガヤ的に繰り広げられていて、そこだけ切り取っても面白いのだが、花鈴が息抜きにDVDを観始めてからが真骨頂である。
アンチラブロマンスなのかと思いきや、いつの間にか一緒に泣きながら恋愛映画を観ているハダシも面白いが、同じく泣いていた花鈴は「やっぱ、伝えない愛も良いよね」と言う。
「伝えない方が良いのかな」というハダシは、明らかに凛太郎への自分の思いを考えているが、そんなことは露ぞ知らぬ花鈴は、「私の作品では絶対に伝えるけどね」と映画の信念を語る。
「え、駄作になっても?」というハダシの問いへの答えが清々しい。「勝負しない主人公は好きじゃない」。花鈴自身、自分が好きだと思うジャンルの映画を撮り、これが好きだと勝負してきているから、自分が反映された自分の映画では主人公に勝負させたい。それが自分だから。
その後、ハダシの映画上映どうするの?という話の流れで、花鈴はハダシに発破をかける。「勝負、しようよ」と。
これも花鈴にとって他意はない。花鈴が口にしているのはあくまで映画の勝負。だが、ハダシにとっては花鈴の「勝負しようよ」は「ちゃんと気持ちを伝えなよ」に聞こえるのだ。勝負しない主人公になっちゃっても良いの?と聞こえるのだ。
「武士の青春」のラスト、仇討ちという真剣勝負の場で、ハダシは悩んだ末に主人公と仇敵が斬りあわないエンディングに決めていた。別れを運命づけられたからって「さよなら」なんて言わなくて良い、という思いを込めて。そこに自分と凛太郎を重ね合わせていたからだ。
しかし、花鈴の「勝負しようよ」で気づくのだ。斬りあいは相手を特別に思ってこそだと。特別なのに斬らない、自分の思いを伝えない、そうやってみっともなく足掻いて、それでも別れが来るなら。
別れの前に、せめて「勝負」しなきゃならない、そもそも「決闘しない時代劇なんて絶対認めない」んじゃなかったのか、私はそういう奴じゃなかったのかと。
この映画のラストの殺陣は、映画史に残る名エンディングだと思う。あんなにバカバカしくて、カッコいいエンディングはいまだかつて観たことがない。
時代劇撮ってるのかと思ったら、キラキラ青春ラブロマンス映画で、なんかズルい。ブルーハワイの言う通りだ。
だから実は、この「サマーフィルムにのって」は多分月島花鈴監督の映画だ。キラキラ青春に世界観をグッと深める為の時代劇要素とSF要素。そして最後は主人公にちゃんと勝負させる、「大好き!」が詰まった映画。
泣きながら「傑作!傑作!」と拍手しちゃう、そんな映画だと思う。
俺、お前のことめっちゃすきだわーーー!!
私、この映画めっちゃ好きだわー!
セリフの言葉選び、遊び?ドンピシャすぎる。こういうのを求めてた!!!
夏、海、短パン。私の好きなもんばっか。困っちゃうよ〜〜〜〜〜〜〜。
デコチャリくんが断捨離パラダイスの彼って気づいてしまった時の衝撃といったらもう。もうね。
上田のストレート
はだしちゃんの全力疾走、こっちが息切れしちゃいそうなくらいいい。いやー疾走感たまらんな。高校生いいな。若いっていいな。もう3年たった。まだ3年?もう3年だわ!
はだしと凛太郎の距離感が好きだなあ。
凛太郎のはだしを見つめる目、やばいなあ。
夏まだ終わりたくないなーー。
みんなで何かをつくる、個性を生かす。それができてるはだし座組。良すぎるな~~。これだよ〜これが青春だよ~。
この時代に、この日本に生まれて、映画を好きでいられて、ほんとに幸せもんだな!
みんなの青春、わたしに頂戴。
最高のセリフ!!!!!!!
いいシーンしかないもん。
あー!いいもん見た!たまらんたまらん!
金子大地の沼からしばらく抜け出せそうにないです。金子大地の横顔を見つめながらアイス食べたい。かき氷もいいな。ブルーハワイ味のね。
どんなジャンルにもどんな映画にも、どんな作品にも、どこかに何かしらの愛は込められていて、そういったささやかな幸せをこれからも見つけていきたいな、と思いました。
はだしがマイクにかける全ての言葉、仲間に届ける全部のことば、会場に響く言葉すべて、凛太郎に向ける言葉。涙がとまらなくなった。最大級の愛の言葉。
ラストシーンの殺陣、靡くスカート美しすぎる。
あーーー生きててよかった。
ラストをあそこで終わらせる勇気というか、潔さというか、センスというか、全てに脱帽。タイトルの出し方もバッチしきまってる!!!!そこからのコーディリーの歌よ。全部たまらんだろ!!最後まで美味しく頂きました。
感想が永遠にとまらない。きゅんだわ。
ハダシの青春
Paraviで鑑賞(レンタル)。
これぞ青春映画と言える傑作。オリジナル脚本と云うのがいい。時代劇やSFなどいろんなジャンルが詰め込まれているのに、それらが巧みに作用し合って最良の化学反応を起こしていました。小道具のセンスも抜群だし、伏線回収も鮮やか!
何よりも、映画愛に溢れた作風が映画ファンの心にびしばし刺さって来る。17歳の口から勝新だの「十三人の刺客」だのが飛び出すのが愉快。ハダシとは絶対話合うわと思いながら観ていました。映画が無くなっている未来は心にチクリ…
意表を突くラストの爽やかな展開も素晴らしい。「斬り合いとは『愛の告白』である」。名言キタコレ。「好きと言わずとも好きを伝えるのが映画だ」と豪語していたハダシが、凛太郎にはっきり「好き」を伝えるシーンにグッと来ました。
この爽快感、「桐島、部活やめるってよ」に似てる…
[余談]
伊藤万理華の演技に魅せられました。肩を潜めて目立たぬように歩き、好きなことを話す際には早口でまくし立て、推しを尊ぶ姿はオタクそのもの。乃木坂時代から演技力に定評のあった彼女ですが、その才能が一気に開花した感がありました。
新鮮!!青春100%!!
スマホに短い自撮り棒を付けて撮影した映像をパソコンで編集して
映画になる・・・それを同時進行で見る。
このこと自体がともかく新鮮でした。
それも時代劇オタクの映画同好会の女子。
「大菩薩峠」とか「市川雷蔵」とか、勝新太郎の「座頭市」
聞いたことはある・・・写真やポスターを見たことがある程度の知識しか
持たない私。
17歳かの女子高生が知ってることすら驚きです。
巌流島の決闘(宮本武蔵vs佐々木小次郎)みたいのが、そこらの
栃木県の足利市のビーチで普通に撮影されている。
普通の山林が背景に刷り込むと、それだけで時代劇ロケ地なんだね。
ちょっと感動する。
それが結構違和感ないわけですよ。
ちょっとした崖を右手に浜辺でチャンバラ。
主人公の凛太郎(金子大地)と決闘相手の殺陣も5〜6人でする群像活劇も
それなりに様になっている。
時代劇オタクの監督ハダシ(伊藤万理華)は超ボーイッシュで
変わり者キャラ。
元乃木坂46の伊藤万理華だと言うが、アイドルの根性と頑張りには
全く舌を巻く。
同級生の3人、
ハダシ、
ビート板(河合優美=実質的にはこれがデビュー作品か?)
ブルーハワイ、
とネーミングも絶妙。
凛太郎が実は未来からタイムトラベルして来た未来人。
この辺りも「時をかける少女」と伊藤万理華が重なるのだ。
ハダシは未来から来た訳ではないが、
河合優美と伊藤万理華を足して2で割ると原田知世になる・・・みたいな、
本当に、スマホで簡単に映画が撮れることに驚いたが、
この映画こそ、青春・・・青春真っ只中のリアル・ティーンエイジャー。
見る私たちも出演した彼らも撮影したスタッフもにも忘れられない
ムーブメントになった。
映画好きなら映画は本気になれば撮れるのだ。
「JUNK HEAD」の例だってあるのだ。
「若者よ映画はその気になればいつだって撮れる」
「GO AHEAD」
やる気だ!!そんな気がする。
これってSF映画?になる?
眩しすぎる、眩しすぎるよ〜!!
青春映画のアレやコレやを尽く詰め込んでるのに、全くくどくない
寧ろもっと、もっとと欲しくなる
話の展開が軽快で違和感ないし、何より出てる子たち皆演技が上手いからなんだろうな
特にはじめの方の3人で秘密基地で駄弁ってるシーン、ずっと観てられる位面白いしみんな可愛い
絶妙な掛け合いがコチラを惹きつける
あとやっぱり所々で差し込まれる小ネタのセンスが光ってた
引越しセンターのシーン、絶対ダンディーボーイに影響受けてるね、ありゃ
私の中では主役級の存在感だったビート板が途中から石原さとみ様に見えてた
あの子妙に色気があるわね
あとこれは完全に個人的な話なんですけど、ビート板が失恋した相手ってもしかして…
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