天外者(てんがらもん)のレビュー・感想・評価
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日本的な「心」と「ものづくり」が感じられる映画
地元有志が主催の、予算的にはけして恵まれているとは言えない環境の中でも、あれだけ迫力があり、且つ人を惹きつける映画が作れるということに、まずは感動した。
確かに、厳しい目で見れば気になる点は多い。一流映画と呼ぶには相応しくないと思われる方も少なくないだろう。一度の観賞で内容を深く理解するためには、時代背景等の予習が必要なほど端折られているとも感じる。
しかしながら、この映画には、潤沢な資金に恵まれなくても知恵と工夫と協力で「目的」を達成するという、日本人的な「心」や「ものづくり」に対する姿勢が感じられるのだ。
どんな役柄でも常に手を抜かず繊細に演じ分ける三浦春馬だが、この『天外者』のしなやかな殺陣と、口角泡飛ばす程の力強い演技には度肝を抜かれた。リーダーシップを発揮する彼の新鮮な姿には、予告映像の段階でメロメロになる人が続出した。
前評判通り、「人の行動のきっかけになるような作品をつくりたい」という主演:三浦春馬の熱意と真っすぐな気持ちが伝わってくる映画に仕上がっている。
また、五代友厚と同じく「利他」である三浦春馬がそこここに感じられる。
その中の1つ、五代と龍馬が梯子の上から一緒に景色を眺めるシーン。自分の演技をこなしつつ、登り始めの不安定な縄梯子を三浦春馬が力強く支えているのにお気付きだろうか。
龍馬の足元をしっかりとサポートするのは、演ずる三浦翔平の安全を保つのが第一に違いない。しかし同時に、演技に集中させてあげたい、龍馬の最高の表情をフィルムに収めたい、という優しくクリエイティブな気持ちから自然と表れた行動なのだと感じた。
今回殆どのキャストが、時代劇が初めてとは思えないほど素晴らしい演技を披露している背景には、こういった三浦春馬の心配りが大いに関係していると想像している。
この映画の好ましい点は、終始、清々しい透明な空気が流れていることだ。
その透明感は、時代物に長けた田中光敏監督とスタッフの技術で作り出していることは間違いない。だが、五代を、日本を、もっと知ってほしいと損得度外視で集結した有志やキャストの「心意気」が、キリッとした「粋な」空気感を醸し出しているようにも思う。
内容的には地味で真面目であるが、五代友厚と三浦春馬の生き様が重なり、少しも退屈しない映画だった。
日本を良くしたいと思う心と、それに伴った勇気ある行動。
日本人が忘れている「何か」に気付かせてくれる意義ある映画だと感じた。
「天外者」は三浦春馬さん
本日、2度目の劇場での鑑賞でした。2度目でも、心が震え涙が溢れました。三浦春馬さんが、いかに稀有な才能をもった「表現者」であるかがよく分かります。三浦春馬さんの生き方と五代さんの生き方が重なります。全ての日本人に観てほしい映画です。監督、三浦春馬さんに真っ先にお声をかけてくださり、ありがとうございました。また何度でも劇場に足を運びます。
レクイエム(鎮魂歌)
そうか 君はもういないのか・・・
そんな気持ちで全編観ていた。
イギリス留学までの歴史のうねりの中の、五代はその中で翻弄されつつも、生き生きとした青春の
中にあったことを、三浦君はよく演じていた。
なかでも薩摩藩の他の武士が自宅へ押しかけ、刃物沙汰になるところで、武士の魂のまげを自ら切ったところと、遊女のはるを断崖までおぶって亡くした時の号泣シーンはすばらしかった。表情がまるで五代が乗り移ったかのようで!(思わず涙しました)
薩摩ではぼっけもんと言う方が多いと思われる、天外者という言葉。五代さんがというより、三浦春馬という役者がそこかしこに息づいているような素晴らしいネーミングで。
惜しむらくは五代さんの後半生は大阪商工会議所の創設者として、苦難の道であったと思われるのだが、前半に力を入れたあまり、その先が舌足らずで終わってしまい、最後の大阪を埋め尽くす提灯の灯りがいま一つ盛り上がらないのだ。
しかし映画としては中途半端でも、君の見せた役者魂はこれからの次代の役者さん達に受け継がれていくと思う。どうもご苦労様。ありがとうございました。
今観るべき映画「天外者」
梅田であった試写会に運よく行かせて頂け、物凄く心の奥底に染み入るような深い感銘を受け、今一度観てみたいと強く感じ、公開初日にまた足を運ばせて頂きました。また違った角度からや、新たな気付きがある様なそんな幾度と観たいと思う映画は久しぶり、いや初めてかもです。
私は歴史が好きで、少しは詳しい方かと思っていましたが、正直、今回の主人公の「五代友厚」のことは、この映画で初めて知りました。周りには、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文…と、歴史に名を刻む偉人たちばかり…どうして、この扇の要である方が、歴史に埋もれていたのだろう…
金も要らぬ、名も要らぬ、ただ夢のある国を創りたい、ただその目的の為にひた走る、こんな方がおられたのだと、私の今住む大阪の礎を創られたのだと、「天外者」=物凄い才能の持ち主=「五代友厚」の命が「三浦春馬」に吹き込まれ、繊細な表情、声、指先に至るまで身体全身から、物凄い熱量で伝わってきました。全身全霊とはこのことかと、周りのキャストの方々にも連鎖して、全体で更に凄い熱量となって包まれている感じがしました。
個人的に、物語に奥行きというか重厚感を感じたのは、シーンこそ少ないけれど、かたせ梨乃さんの存在、そして、母との深い愛に筒井真理子さん、その母に対しての涙のシーンは心にとても残っています。子育てをする上でとても響いてきました。
時代は違えど、今この予想だにしなかったこのご時世…この今に、今だからこそ響いてくるものがたくたん詰まった、今こそ観るべき映画だと感じました。混沌とした時代を夢ある未来の為に駆け抜けた姿、色々な思いを馳せ、そして勇気付け、元気付けてくれる様な、何かしらの明日からのエネルギーを頂ける映画だと思います!たくたんの方々に観て頂きたいと心から感じました。
天外者、三浦春馬さんは、流石
三浦春馬さん三浦翔平さんとの走るシーンも息ぴったり。お札の伊藤博文や、三井財閥創始者の岩崎弥太郎、いわしぞとしれてる坂本龍馬、凄まじい時代の中でこの日本の国づくりに対して自らの時間や財産も投資した五代友厚さんの時代の流れは勉強になりました。子供にもわかりやすい映画でした。
三浦春馬さんは役柄に正にぴったりでした。お金をもっとかければ、スケールが広がったかもしれませんが、この映画は人の暖かさが感じられる作品でした。
心に残る作品
五代さんは真っ直ぐな考えを持ち、自分よりも人の為に一生懸命目的に向かって努力をした人。まさに三浦春馬さんそのものではないでしょうか。
地位でも名誉でもお金でもない。それらすべてを欲しがらず、みんなの為に日本の未来を変えようとするのは並大抵の事ではない。それをしようとする、出来る人はどれだけの人がいるでしょうか。
熱いメッセージが心に届きます
夢のある未来がほしいだけだ!
何度も何度も話す熱い言葉。
時代は現代とは異なりますが、
現代を生きる私たちにとっても、
とても大切なこと。
五代さん、春馬さんの熱いメッセージが
しっかりと胸に刻まれました。
よりよい未来のために、自分も生きていきたいと思いました。
すばらしい映画をありがとうございます!!
「なぜ」がわからない
他の方の評価が高いのですが、
私はそこまでとは思いませんでした。
あれだけのことを成した偉人であるならば、
熱量、熱血漢というだけではなく
周囲が協力してくれた理由や巻き込んでいく方法論、
またはカリスマ的な振る舞いがあったのではと推察します。
なぜ、が分からなく、
歴史的にも単純な話ではなかったはずなので、
熱い演技をする役者が目立つと見えてしまいました。
五代友厚その者でした
とても素晴らしい映画でした。
こういった映画はあまり観に行かないタイプで、いつもはDVDが出るまで待つタイプなんですが、観に行って良かったです。
三浦春馬さんは五代友厚さんその者という感じで演技とゆう事を忘れるくらいでした。場面場面感情が凄く伝わってきました。気付けば、あっとゆう間に映画が終わってしまった感じです…もう少し映画の時間が長ければ良かったのにな…。
でも本当に三浦春馬さんの演技は魅力的だという事を再確認しました。まだまだ色んな演技が見たかったなぁ( ´:ω:` )
本当に今見るべき映画でした!
様々な事で揺れ動く時代、幕末と現在はどこか似ているところがあるような気がする…
自分の私利私欲の為ではなく、未来を夢見て人々のために尽力した五代友厚のような人が現在にも出てきて欲しい。
五代さんの生き方が俳優三浦春馬さんと重なるところが感じられて、涙が溢れてきた。
三浦春馬さんだからこそ表現できた五代友厚だったと思う。
遅ればせながら三浦春馬という才能に気づかされる
三浦春馬という男が亡くなるには惜しいと思わせる映画であった。
利助という名前を気に入ってしまった。
世の中を引っ張る人の熱量に触れれる。
コロナ禍に、今の政府はおかしいと思い始めた人に見て欲しい映画だ。私然りです。
タイトルだけ
タイトルに惹かれて鑑賞。五代友厚なる人物についてなにも知らないが、幕末にまだ知られざる英雄が存在しているのならば、、、と期待に胸膨らせていました。経済や産業の発展に奔走した人物というのがなんとなく分かっただけ。何やら腑に落ちないものが残っただけ。知りたければ自分で調べろということか。史実を知れば知るほど、製作委員会は映画を通して何をしたかったのかますますわからなくなった。
何度も泣いて…
五代友厚さんはまだ勉強不足でどんなことをされてきたのか、分からないことが多いのですが、スクリーンにうつる春馬さんは春馬さんではなく、五代友厚さんなんだと感じました。これからもまだまだ見に行きます毎回展開分かってるのにある所で必ず泣いてしまいます…まだまだ見に行きます!
五代友厚になりきった三浦春馬さん
初日と今日、2回鑑賞しました。一度目も、もちろん感動したのですが、2度目は、内容を理解した上での鑑賞なので、より深い感動が得られました。春馬さんの立ち居振る舞いすべてが、五代友厚に見えてきて、スクリーンの中にどんどん引き込まれます。泣くシーンも何回が出てきますが、どんなにくしゃくしゃに泣いても美しいです。奥様役の蓮佛美沙子さんとのシーンは癒やされました。是非、ご覧ください。
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