劇場公開日 2020年12月11日

「がむしゃらに時代を駆け抜けた者達」天外者(てんがらもん) みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0がむしゃらに時代を駆け抜けた者達

2022年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

ストレートに心に響き、心打たれる作品である。本作は日本の激動期である幕末を描いた作品であり、当時の若者達が真摯に日本を想い、行動していく姿を描いている。特にコロナ禍の今観ると彼らの純粋さが際立っている。本作は、三浦春馬の主演作であり、三浦春馬演じる天才実業家・五代友厚の信念を貫いた生き様を描いた青春群像劇である。幕末は傑出した人物が多く、時代変化も激しいため、面白い作品が多いが、本作も、五代友厚という知られざる傑物にスポットライトを当てて、その魅力を存分に描き出している。

本作の舞台は幕末。主人公は、五代友厚。彼は、先見性があり、時代の先を見ることに優れていた。彼は、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らとともに、日本を欧米列強に匹敵する近代国家にするために奔走していくが、妥協を知らず、有言実行していく彼には、敵が多く、坂本龍馬とともに常に命の危機に晒される。周囲から理解されなくとも、彼は、がむしゃらに自らの理想を追いかけていく・・・。

三浦春馬が素晴らしい。喜怒哀楽の感情表現が自然で、演じるというよりは、五代友厚が乗り移っているようだ。どこまでも理想を追い求める鋭い眼光には鬼気迫るものがある。演者として非凡なものを感じる。坂本龍馬、岩崎弥太郎など、多士済々の人物達と天下国家を論じる場面には、幕末らしさが漂っている。

ただし、幕末は激動の時代であり有名な事件が多い。本作は、それらに触れ過ぎて、駆け足の展開になっている。一つ一つの掘り下げが浅くなっている。また、群像劇のわりには、主人公以外の人物のエピソードが足りないので、膨らみに欠けた物語になっている。

常にがむしゃらに夢を追いかけ続けた主人公を理解する人は少なかった。しかし、ラストで本当の主人公の評価が示される。ラストの感動と、三浦春馬への惜別の想いで、涙が溢れてくる。

本作は、三浦春馬と同様に、時代をがむしゃらに駆け抜けた男達の姿を描いた秀作である。

みかずき
りかさんのコメント
2023年4月6日

すみません、返信は結構ですので。
また違う作品でお願いします🤲

りか
りかさんのコメント
2023年4月6日

こんにちは😃
先日は失礼いたしました。
早くに共感していただきながら、気づきませず失礼いたしました。
共感していただきましてありがとうございました😊
4/5特別上映観て来ました。やはり、三浦春馬さんが素晴らしい。しかし、みかずき様もおっしゃるように歴史的に事件など色々ある中、登場人物の事など端折っていた感はありましたね。よく聞く意見に、本作を大河でじっくりと観たかった、と。
また今後ともよろしくお願いします🤲

りか
りかさんのコメント
2023年4月1日

こんばんは♪
突然失礼致します。
ー4/5、TOHOシネマズ68劇場にて「天外者」春の特別上映vol.2実施決定ー
とありました。
もしよろしければどうぞ❣️詳細はお近くのTOHOシネマズか他実施劇場にて。返信不要です。🌷

りか