「ちんがらもん」天外者(てんがらもん) mintelさんの映画レビュー(感想・評価)
ちんがらもん
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とにかくバランスの悪さが目につきました。
前半無駄なシーンが多い割に、後半はかっ飛ばし過ぎて、五代友厚が有能な人物だったのはわかるけれど、具体的に何をした人なのかよくわからなかったです。
正妻に対しても、作品全体のバランスとしても、はるのエピソードの比重が大きすぎるのもどうかと思いました。
語り手をグラバーにするのも、意外性はあるけど、あまり意味があるとは思えなかった。
三浦春馬をはじめ、他の主要キャストは悪くなかったと思います。
一番イヤだったのは、大阪商工会議所の会頭就任演説シーン。
五代に対して怒りまくってるはずの会員たちが演技できてない。特に正面一番前のエキストラなんかニヤニヤしてる。最悪でした。
このときの五代の演説も抽象的すぎて、現実主義の大阪商人たちを説得できるはずがない。五代なら、データと現実的な予測で説得できたと思うし、私はそういうシーンが見たかった。
三浦春馬さんの演技は熱量もあり、良かっただけに、実に残念です。
薩摩弁では、めちゃくちゃなこと、酷いことを「ちんがら」と言います。
てんがらもんじゃなくて、ちんがらもんでした。
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momottiさんのコメント
2021年1月20日
三浦春馬さんが主演したことにより、こうして興味のなかった人が五代友厚に興味を持ってくれたことが既に目的を達成されていることになると思います。
高評価に限らずどんな感想もとても貴重だと思います。見てくれて三浦春馬さんは喜んでいると思います。