「脚本が荒く、流し過ぎ… 偉業が伝わらない。ミスキャストも。」天外者(てんがらもん) Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が荒く、流し過ぎ… 偉業が伝わらない。ミスキャストも。
三浦春馬さんの演技は素晴らしいけど…
皆さん、遺作は評価が甘めになるのですね。
作品としてはもう一つでした。
肝心の、主人公の偉業がよくわからない。
「俺について来い!」だけでは無理でしょう。
類稀なる知識と商才、広い見聞と聡明さと人望で
戦後の日本経済の礎を切り開いた?
え?どんな風に?苦労話もろくに出てこない…
無理がある・・・
やっぱり映画って脚本が命だなぁと再確認。
春馬くんがもったいない!
あと、西川さんは力みすぎの演技だし
役にも合っていない。
ミスキャストだと思いました。残念。
Marikoさんがおっしゃるように、彼の業績の全てをたった二時間弱で表すのにはかなりの無理がありますね。展開が速すぎて、ええっもうそこに飛んじゃうの?という場面がたくさんありました。
やはり、大河ドラマか、朝ドラのような尺でやらないともったいないですよね。
でも、五代友厚プロジェクトに関わっている皆さんは、とにかく歴史に埋もれてしまっている彼のことを世に知らしめることを一番に考えて、七年もの時間を費やして映画の製作に尽力してきました。脚本に関しても何度も議論を重ねて意見を闘わせながら、妥協した結果だということのようです。
監督さんもその事は重々承知の上で、スピード感を大事にしたとインタビューでおっしゃっていましたから、見る側の私たちが歴史をもっと勉強して、その足りない部分を補っていかなければならないのかなと思いました。
主役の三浦春馬さん初め、全てのキャストの皆さんが熱演されていて、思いのこもったとても素晴らしい作品になっていると思います。まだまだ一部の人々にしか知られていない感が否めないので、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。