「天外者は心音も美しい。」天外者(てんがらもん) モルジアナさんの映画レビュー(感想・評価)
天外者は心音も美しい。
映画『天外者』は、幕末から明治へとかわる激動の時代を。日本国を守るため、人々のためと、自身の生涯をかけ闘った、五代友厚という熱い男の半生を描いた物語です!!
私は、五代友厚という偉人を知ったのは、朝ドラでした。ディーン・フジオカさんが演じたことで、すごく話題にもなりましたよね。
その影響もあってか、五代友厚の半生の物語を、三浦春馬さんが演じると知った時は、これは絶対に映画館に観に行かなくてはと、息巻いた記憶があります。
国のため、人々のためと、利他愛が強く。
自分に厳しく人に優しい。時代は違えど、何か、五代さんと三浦春馬さんには重なる点が多いように、感じます。
天外者という、映画は映像も綺麗だし、音楽も美しく。冒頭からエンドロールまで、目を離せない作品でした。
何より、五代友厚を演じる三浦春馬さんの
熱い熱量には、終始ひきこまれ魅了されました。どう言葉で、現したら良いか分からないけど。三浦春馬さんが、五代友厚の人生を生きてる!そんな風に感じるほど、素晴らしかった。見所は本当にたくさんあって、一つには絞れない。瞬きするのさえ、惜しくなるほど。殺陣のシーンも、仲間や愛する人を亡くして涙するシーンも、妻の豊子との穏やかな日常を描いたシーン。髷を、刀で切り落とすシーン。仲間と牛鍋をつつくシーン。
最後の、五代さんの葬儀の場面では、心打たれました。一般の人が、五千人近く弔問に参列しており。暗い夜の街に、灯のともった提灯が、見渡す限り遠くまで明々と照らしていたのは、本当に息をのむ美しさでした。
五代友厚という偉人を、三浦春馬さんを通してみて、この素晴らしい人を更に深く知りたいなぁと思いました。他の人も、コメントしていたけれど、この五代友厚は、同じく心音の美しい三浦春馬さんが演じるからこそ、心に響くのだと。私も思います。三浦春馬さんも、正しく現代の天外者だよね!!
ぜひ、色んな年代の人にみて欲しい映画です。
国と人々のため、命をかけた。男くさく骨太な熱い男の生きざまを、とくとご覧あれ!
そして、三浦春馬さん演じる五代友厚の凄く熱い熱量と、男くさいのに漂う大人の色気に
酔って欲しいなぁ。なんて、思います(笑)