「情熱の目力に圧倒。」天外者(てんがらもん) バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
情熱の目力に圧倒。
改めて三浦春馬さんのご冥福をお祈りします。
本当に本当に残念です。本作鑑賞し改めて思います。
五代さんの存在はNHK朝ドラでディーンさんが演じられて知りました。
そのくらいの知識しかないレベルなんです。ですからどんな映画になるか楽しみでした。
三浦春馬さんのクライマックスの演説シーン、素晴らしかったな。
あの目。命懸けって伝わってきましたよ。
ぐぐぐーーーーってきました、気持ちが。
以下、どーしても気に入らない点です。
本作品、脚本も演出も「冗長感」たっぷりなんですよね。それは
・五代さんの生涯を満遍なく見せようとしている
・感動につなげるシーン(五代さんが苦労している、頑張っているシーン)多すぎ
・不要と思えるロマンスエピソード
漫然とエピソードがだらららーと流れている感じ。
だから、物語としてのまとまりと盛り上がりに欠けます。
こんなにドラマティックな人生を49年という短い期間で走った五代さんの
描き方として、どーなんだろ?物語からのカタルシスを感じられなかったです。
もっとテーマにそってブラッシュアップできたのでは?
「国民から一番嫌われている男が日本を救った」
「金も名誉も地位もいらない、俺は国民全員が夢を見れる国にしたい」
この2点に絞り込んでここを際立たせることできたんじゃないかな?
あくまでWiKiですが、五代さんの功績すごいものがあります。(質、量ともに)
官にも属されていたのでそこでのご苦労もあったと思います。
五代さんの純粋な「夢」を達成するためにどれほどの尽力をしてきたか?を
もっともっともーーーーーーーーーーーーっと掘り下げて描くべきだったと
腹の底から思ってます。
もし、そうなっていたら商工会議所のシーンも、ラストシーンももっと
見る側に訴えるものがあったのでは?と思います。
あぁ、三浦春馬さん。
次作を見ることができない悔しさと悲しみでいっぱいです。
合掌