「想いは続く」天外者(てんがらもん) JOKERさんの映画レビュー(感想・評価)
想いは続く
今年の大きな出来事の一つでもあった三浦春馬さんの訃報。そして生前の最後の主演作品として公開を迎えた今作。
一映画ファンとして見届けようと思い、鑑賞。
三浦春馬さんにはそこまで好きでは無いが、彼が出演した作品は多く見てきました。
ですが、ここからは遺作だからとかの理由ではなく映画好きとしてレビューを書きますので、思う所は色々とあると思いますが、個人の感想なので過剰にならないようお願いします。
まずは少し気になった点。
・多分尺の問題かもしれないが、少し展開が早く感じてしまった。
恥ずかしながら「五代友厚」という人物について余り知識がなかった。
知ってはいたが、幕末の時代にいて活躍した人物くらいの知識程度だった。
なので、もう少し五代友厚について掘り下げて欲しかったと思ったのと、たまにいきなり展開が変わるシーンもあってどうしてこうなったんだろうと理解していくのに必死だった。
もう一つ
・音楽が所々合っていないように感じた。
イギリスの艦隊から解放されて山を越えるシーンのBGMはとてもポップな感じがしてイマイチ緊張感が得られなかった。
後は比較的良かった!
三浦春馬さん他のキャストの演技も惹き込まれていったし、「五代友厚」がこの経済の先駆けとなった人物像を知ることも出来た。
「五代友厚」の人の為、世の為、地位や名誉や金の為でなく、皆が自由に夢を持ち目的を与えたその志には心打たれた。
「五代友厚」さん、今の時代はあなたの望んだ世界になっていますでしょうか?
自分は自由だけど違う意味で不自由な世界になっているのでは時々感じています。
だけど自分もそうさせてる一人なのかもしれないな。
あなたの時代に一度生まれてみたかった。
あなたの望む世界を近くで見ていきたかった。
鑑賞してそう思った。
そして三浦春馬さん。
そう思わせてくれるような魂込めた素晴らしい演技をありがとうございました。
「五代友厚」と共に、あなたの想いや志はきっと誰かに紡いでいくと思います。
作品の中で生き続けていくとはこの事なんだろうなと思いました。
......R.I.P