劇場公開日 2020年12月11日

「三浦春馬の最高傑作」天外者(てんがらもん) みーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0三浦春馬の最高傑作

2020年12月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

初日の午前中の回を観に行って来ましたが
平日の午前中にも関わらず年齢層も幅広く男性もたくさんいて改めて注目度の高い
作品だと思いました。

五代友厚の一生を振り返る内容ですが
出演者も監督もまた映画に携わった人
全ての熱量と愛情を感じる作品で
何よりも三浦春馬の渾身の演技が素晴らしい。
せかほしのMCやドラマで見る彼は
どちらかと言えば細身で繊細な雰囲気で
特にこの前の主演作が普通の青年を演じていたのでそう感じていたのでそのギャップに戸惑った人もいるのではないか
この作品での彼は五代友厚そのものだった
殺陣、所作、薩摩の方言、どれをとっても
完璧に見え、普段は優しい声だと感じる
声も場面に応じて力強く、時に優しく
演じ分けているのだと思った
五代友厚はこんなに嫌われ者だったのだと
改めて知ったが、人にどう思われても
自分の信念を貫くリーダーとしての強さと資質が見事に体現されていて
今の日本に現れてくれないかと思わずに
いられなかった
奇しくも彼の最後の主演作となってしまったが、最高傑作であると思う
彼がこの映画の完成を見ずに亡くなってしまったことが残念でならない
しかし彼は作品を通して私達の心に永遠に生き続ける
松田優作のブラックレインや、
リバーフェニックスのスタンド・バイ・ミーなどのように、彼らが亡くなった後に
映像で三浦春馬を見て、ファンになる人も
これからたくさん出るだろう
そんな人に必ずこの作品を見てほしいと
思う
それは彼の最高傑作だから。

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みーちゃん