「あまり知られていない五代友厚」天外者(てんがらもん) misonoさんの映画レビュー(感想・評価)
あまり知られていない五代友厚
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幕末ものは好きだけど、五代友厚の事は朝ドラを見た程度で詳しくは知りませんでした。
凄い人なのに今まであまり知られて無かったのは、武士から疎まれるような邪魔な存在だった事と、新撰組のような武士道精神の侍たちは映画や小説だと非常に美しくて面白く絵描きやすいのかと思います。
生麦事件でのWikipediaを調べると、薩摩藩から2人捕虜がでた。とありましたが実際は2人の内の1人は五代友厚だったとはこの映画で知りました。
元々は私も三浦春馬さんのファンで初日に観に行きましたが、この映画を観ている間は彼が亡くなった事を忘れてしまうくらいイキイキしています。
そういった俳優のバックグラウンドを取り払って映画を観て、ジメジメした気持ちにならずに映画館を後にしました。俳優の力量がそれだけ高い事だったからだ思います。
欲を言えば、墨絵のシーンが良かっただけに、もう少し夫婦愛を感じるシーンが欲しかった。はる が亡くなった後の五代友厚が変わってしまって、豊子さんが健気で現代人の私からすると居た堪れなかった。
本当は優しいのに不器用な所があるのでそれは上手く演じていたと思います。
しかし功績が大きいので五代友厚のことを映画にするには時間が短過ぎじゃないかと思います。
演出等も昭和や平成初期の雰囲気があって、敢えてああいう作風なのかもしれませんが、日本映画の基本のような演出で、これが賛否両論かなと思います。
冒頭の出だしが私は好きで、追われてる若者と万華鏡の繋ぎが良かった。
低予算の作品かと思いますが、VFXも多用し頑張った作品だろうと思いました。
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