「渾身の演技に心が震える! 稀代の天外者が魅せる最期の輝きを見届けろ!!」天外者(てんがらもん) たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
渾身の演技に心が震える! 稀代の天外者が魅せる最期の輝きを見届けろ!!
幕末から明治にかけて活躍した実業家、五代友厚の生涯を描いた伝記映画。
主人公である五代友厚を演じたのは『永遠の0』『コンフィデンスマンJP』シリーズの三浦春馬。
五代友厚と友情を築く土佐の浪人、坂本龍馬を演じたのは『海猿』シリーズや『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の三浦翔平。
五代友厚と心を通わせる遊女、はるを演じたのは『渇き。』『TOO YOUNG TO DIE!』の森川葵。
五代友厚の父、五代秀尭を演じたのは『トリック』シリーズや『マスカレード・ホテル』の生瀬勝久。
30歳という若さでこの世を去った俳優、三浦春馬が遺した最後の主演映画。
この映画を観て、激動の時代を生き抜いた英傑・五代友厚と、平成の世を駆け抜けた名優・三浦春馬の人生がリンクしたかの様に感じたのは自分だけではないはず。
正に一所懸命というべき、最高の演技で現代に五代友厚を蘇らせてくれました!
映画の出来としては決して褒められたものではない。
五代友厚の生涯を2時間にまとめようとした結果、大河ドラマのダイジェストのような作品になってしまっている。
徹底的にナレーションを排し、映画的に演出しようとした意図はわかるが、やっぱり五代と時代がどういう状況にあるのかがわかりづらくなってしまっていた。
オリジナル要素である、遊女はるとの恋愛もリアリティに欠ける。というか、はるがどういう人生を送ったのか全然掴めなかった。
はるというオリジナルキャラクターを出すくらいなら、妻である豊子をもっと掘り下げるべきなのでは。
いつのまに豊子と結婚したの!?と思ったのは自分だけではないはず。
大阪での活躍が、五代友厚というキャラクターにとって一番の盛り上がりになるはずなのに、結局彼が何をしたのかが良く分からなかった。
幕末での描写を削り、明治時代に着目して物語を紡いだ方がスッキリしてわかりやすい物語になっただろうに。
歴史に詳しくないので時代考証とかは出来ないけど、ところどころ違和感がある。
例えば冒頭のシークエンス。藩の命令で長崎に送られているのに、天誅!とか言って殺されそうになるのっておかしくないか?
あの時点での五代友厚は別に倒幕派でも無いわけだし。
とはいえ、革命により新しい世を創り出した五代を単なるヒーローとして描いていない点は好印象。
本作では、明治維新により旧来の制度が崩壊したことで没落した人間がいるという事実が、五代に対し容赦なく突きつけられる。
そのことから目を逸らすことなく、悪人と罵られようが前進を続ける五代友厚の覚悟には胸が熱くなった。
まぁ、なんといっても本作は三浦春馬の映画ですよ!
正直言ってこんなに良い役者だと思っていなかった💦
立居振る舞いが美しく、強い意志を感じさせる目力が素晴らしい。
クライマックスの大演説シーンに心を動かされない人間は居ないだろう。あそこは日本映画史に残る名シーンです!
冒頭の、三浦春馬が全力疾走しながらスクリーンに登場した姿を観ただけで感極まってしまった…😢
5年以上の歳月をかけて進行していたプロジェクトらしいが、制作が頓挫しないで本当に良かった。そして五代友厚を三浦春馬が演じてくれて本当に良かった。
芝居に情熱を燃やした青年の最後の輝き。
この映画は後世まで語り継ぐべき作品である。
※
ラストクレジットで、三浦春馬への追悼文が出た瞬間、会場からは大きな拍手があがった。おそらく全国の映画館で同じ現象が起こっただろう。
素晴らしい役者人生でしたね。
欲を言えば、あと50年くらい彼の演技を観ていたかったです。
こんばんは、
遅くから失礼いたします。
先日はご迷惑かけましですみませんでした。コロナ禍のように控えねば、と自粛しておりましたが。
またまた自身の愚かさに気づきました次第です。
本作に、だ〜いぶ前に共感いただいていまして今日まで気づかず大変失礼いたしました。とともに、共感していただきましてありがとうございました😊
⭐️激動の時代を生き抜いた英傑・五代友厚と、平成の世を駆け抜けた名優・三浦春馬の人生がリンクしたかの様に感じたのは自分だけではないはず。
正に一所懸命というべき、最高の演技で現代に五代友厚を蘇らせてくれました!⭐️
素敵な文章です。あと2ヶ所ありましたが、コピーしにくくて、今断念しております。4/5特別上映に行って来ました。
あっ、それから、改めてたなかなかなか様の誠実さ弛まない努力家を再認識する機会がありました。凄いです。
これらのことに懲りませず、今後ともよろしくお願いいたします。
返信は結構です。本当に、辞退します。
レモンブルーさん、コメントありがとうございます😊
三浦春馬という俳優がいたことの証明としては、この上ない作品だと思います!
興味がおありでしたら是非ご覧になってみて下さい〜♪
ですね!
五代友厚のように気を張って生きるのも良いですが、龍馬のように自然体であるがままに生きるのも良いよなぁ、と思います(^^)
幕末志士と三浦春馬から受け継いだものを腹に抱えて、生きねばっ!
そうですね、前に進まないといけませんね。
できるだけ肩の力を抜いて、深く呼吸をして、太陽の光をたっぷり浴びましょう。
それだけでも心が軽くなるような気がします。
私も三浦春馬のファンだった訳ではないのですが、それでも非常にショッキングな事件でした…。
この一件から何かを受け取り、前に進まなくてはいけないと心に誓いました。
今観ることに意味が有る作品だと思うので、是非ご覧になってみてください(^^)
たなかなかなかさん、春馬くんと同い年なんですか。
それはショックでしたよね。
私もすごいファンだったわけではないですが、ドラマ「14才の母」から注目してたので、悲しかったです。
天外者、今週中には見に行こうと思います。
ぷにゃぷにゃさん、コメントありがとうございます😊
自分は三浦春馬と同い年なので、今回の一件にはとりわけ心が動かされました。
生きるとは何か?真剣に考えさせられました。
本作を観て、改めて彼の実力と華を思い知りました。
返す返すも残念です…。
>あと50年くらい彼の演技を観ていたかったです。
同感です。
本来なら私の方が先に死ぬはずですが。
劇団☆新感線に客演で出ているのを見ましたが(舞台収録の映画版)、歌も踊りもできて、将来有望な役者でした。
惜しいです、本当に。