「ロイ・アンダーソンっぽい、不条理劇」きまじめ楽隊のぼんやり戦争 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
ロイ・アンダーソンっぽい、不条理劇
不条理な世界観のファンタジー。なんといっても、こんな家や建物よくそろえたなあ!!とそこに感動。川の風景も魅力的で、ラッパのセッションは本当に美しいシーン。
主人公の地味な容貌も話にぴったりだと思う。
ただ、こんなロボットみたいな話し方必要だったのか?と。そこで好き嫌い分かれるんじゃないかなあ。
感情がこもらないのと、ロボットみたいな特殊な話し方というのは、また別の物だと思う(露木と藤間の会話とか、なんかちょっとあざとい)その点、片桐はいりは変な世界の変なおばちゃんなのに、ものすごくリアリティがある。嶋田久作の何でも知ってる煮物屋さんも。
しかし、世界に関心も興味もない人たちの町は怖いのに幸せそうなのが不思議だ。なにも考えずに滅びることもあらがわずに受け入れそう。一人や二人の異端者がいてもそんなもの余裕で飲み込んでしまう世界は、恐ろしい
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