劇場公開日 2020年12月18日

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この世界に残されてのレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

4.0さりげなくも秀逸なラストシーンが深い余韻を残す

2020年12月30日
PCから投稿

初めて触れる感触の映画だった。舞台は1948年、ハンガリー。ホロコーストの記憶を作品全体に漂わせながらも、本作は登場人物の心に刻まれた深い傷跡をフラッシュバックで呼び覚ますような真似はしない。本編時間は88分なので、これに過去の出来事を盛り込んで100分ほどの映画にすることもできたはず。だが、そうしなかった作り手の意志が、この映画を特別な存在へと高めているのは確実だ。時に「不在」とは「強い存在」を意味することがあるが、本作はこの「何を描くか」という線引きを大切にしながら丁寧に描写を重ねていく。描かれないからこそ我々は彼らの表情に何かを読み取り、相手の人生に寄り添いたいとこれほど必死に願い続けるのだろう。そうしているさなかも、あふれんばかりの陽光が差し、作品に透明感や静謐感をもたらし続ける。さりげなくも大切なことに気づかせるラストシーンが素晴らしい。その余韻が今なおずっと胸に響き続けている。

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牛津厚信

3.5❇️ほんの少しの仕草で二人の気持ちを表現している演出が凄い⭕️

2023年8月22日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

この世界に残されて

1948年🇭🇺ハンガリー
※第二次世界大戦後

子供扱いされたくない思春期の女の子クララ。
クールな病院の先生アルドに興味を持ち、話しかけたり、押しかけてみたりしていた。

孤児院からクララを連れてきた母親が先生に父親代わりになって欲しいと頼む。

ひょんな事から母親と先生とクララで生活をしていく。

アルドに恋をして愛に変わっていくクララ。

色恋とはまた違う、親心?恋?愛?どれとも違う共鳴していく二人の物語。

◉72D点。
❇️ほんの少しの仕草で二人の気持ちを表現している演出が凄い⭕️

🟡見所!

1️⃣16歳と42歳の繊細な心の拠所を描く。
★彡戦争で家族を失った二人の心が表情や仕草で共鳴していく!

2️⃣クララがほんの少しづつ綺麗に成長していく!
★彡生意気さかりのクララだったが大人の女性になっていく様が⭕️

3️⃣自然に湧き出る感情や共鳴していく2人
★彡ちょっとした仕草で気持ちがわかるシーンが切ない。魂の深いところで共鳴している様が凄かった。

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シネマを喰らう

4.0丁寧な映画

2023年1月30日
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ハンガリーの歴史を知ってるわけじゃないので、薄ぼんやりとナチスが去ってソ連が来た、結局国民はいつも大変という認識だけで見たけど、人々の心情を丁寧に描いた映画なので困ることなく見れました。最初のころのクララの不機嫌な態度が不快で最後まで見れないかもと思ったけど、アルドに抱きついたところからどんどんかわいくなっていくのね。アルドの見ようによっては不気味な笑顔でちょっとロリータ的な展開があるのかしらと不安だったけど、アルド側からはそれがなくてホントに良かった。クララ役の女の子、すべてに不満のある思春期の少女から幸せな大人の女性まで見事な演技でした。

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三毛猫泣太郎

3.5家族を奪われた絶望が2人の心を脆くうつろなものに

2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1948年ハンガリー。ともにナチスによって家族を奪われたユダヤ人の少女と中年医師。2人は寄り添って暮らすようになる。家族を奪われた絶望が2人の心を脆くうつろなものにしている。2人は親子のような恋人のような絆で結ばれていく。東欧には共産主義化の波がひたひたと迫っている。
大人である医師も心が弱いところを垣間見せるところや、少女が医師に対してエレクトラコンプレックスを感じるような淡い恋心など、2人とそれを取り巻く人たちが丁寧に描かれている、傑作です。

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arlecchino

3.0ここにも2人だけの愛のカタチ

2022年6月22日
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 この映画も、他者には理解され難い2人だけの愛の世界。
 ホロコーストにより家族を亡くしたクララと医師のアルド。お互いに心の隙間を埋めるように寄り添う。クララの性格には共感はしづらいし、姪がたとえ信頼する医師とはいえ、他人の男性の家に寝泊まりすることを許すおばさんの感覚も理解しかねる。
 とはいえ、3人の間にはこのシステムがぴったりなようで、本人たちがよければそれでいいのだが🥴
 クララがダンスパーティーに行く時などはまさに父親が娘を心配する様がほのぼのして、
終盤の3年後には、アルドにも新しいパートナーができ、クララもダンスパーティーの時の彼と結婚する様子で、お互いに新しい家族を築いていく中で親戚のような関係が続いていくんだろうな。で終わる,そこそこ円満なお話。
 愛のカタチはいろいろあるということですね。

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アンディぴっと

4.0戦後のハンガリー

2022年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1948年のハンガリーで、共に家族をホロコーストで失った、中年の男性医師と16歳の少女が出会う。
二人は互いに欠落してしまった家族の穴埋めをするように暮らしていく。
次第に普通の親子のようになっていくのだが、共産党政権が爪を伸ばし始める。
とても切ない映画だった。

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いやよセブン

3.042歳の男性医師と16歳の少女の出会い。 男性は少女に対し、父親の...

2022年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

42歳の男性医師と16歳の少女の出会い。
男性は少女に対し、父親のように振舞おうとするが、少女が同世代の少年と会っていると嫉妬するなどかわいい一面もある。
一方、少女の方は男性に対し「愛」に近い感情があったように見えた。
結局は2人とも年齢相応の相手を見つけ、結果的にそれでよかったと思うが、男性の本心はどうだったのか微妙なところ。
戦後間もない時代を舞台としているので、年の離れた2人が一緒になることは極めて困難だったのかもしれない。
物語自体は淡々と進むが、何とも切ない気分になった。

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省二

2.5体温と肉感~~

2021年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ホロコーストによって家族を奪われ心に大きな穴が空いた2人が
心を寄せ合い、悲しみを癒し、やがて新しい生き方を始めようと
動き出すまでを描いた映画!

そう書くと良い話っぽいのだけど、どうも私は気持ち悪い。

何故なら主人公が42歳のおじさんと
16歳のちょっと大柄な女子校生だから~~

最初の方、無理に大人びた口を利いて背伸びしている少女が
アルド(その問題のおじさん)に幼子の様にまとわりつき、
1人になる事を極度に恐れる様子は可愛くもあり、哀しくもある。
アルドがシェービングフォームで髭を剃っているのを
狭い洗面スペースの端っこに座り込みじっと見つめるクララ。
二コリと笑って頬のシェービングフォームを
指でクララの鼻先にチョンと乗せるアルド。
そんなシーンは親子の様で心和む。

アルドもかつて妻と子供を奪われ生きる気力を無くしかけていた。
人目も気にせず纏わりついてくるクララの存在に
戸惑いながらも狭いベッドで背中合わせに眠るクララの体温を
守り育てる事で生きる意欲を見出す。

体温と肉感~~
実は数年前に精神的に落ち込んだ時に
誰でも良いからハグして欲しい~~みたいな
そんな時期があったので、体温と肉感~~
その癒しの力は解るんだけど

どうしてもちょっと気持ち悪い!

16歳の少女と42歳のおじさんとの暮らしは
どうしたって世間は誤解するし
ナチスドイツの圧政を逃れたものの
迫りくる旧ソ連の圧力と
大人になって次世代を生きてゆくクララを
自分に縛り付けては行けないという大人の判断で
徐々に関係を解消していこうとするアルド。

観ていてこのあたりで私はホッとしたわ~~

ホロコーストや旧ソ連の圧力など大きな悲劇を描きながら
人間の体温や肉感がいかに人を癒すのか
人間の根源的な映画でもある気がするわ。

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星のナターシャnova

3.5今の時代に生きられて・・・

2021年3月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

この国の、今の時代に生きられて、個人的には幸せだと思う。

今も苦難な人生を強いられている人は世界中に多勢いる。声を殺して生きている人がいるのだから・・・

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ちゆう

3.042歳の医師と16歳の少女の関係は・・・

2021年2月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

ナチスドイツにより、20万とも50万とも言われる多くのユダヤ人が虐殺されたハンガリーで、ホロコーストを逃れ生き延びたが心に深い傷を負った医師と少女の話。
1948年、両親含む家族を失った16歳の少女クララが婦人科の診察で42歳の医師アルドと出会う。クララは父を慕うように彼に親しみを覚え、アルドもクララを助ける。
年齢差の有る恋に発展するのかと思ったが違ってた。
ソ連のハンガリーへの影響なども描かれていて東側のハンガリーの不自由さも描かれている。
ナチスドイツの映画を観続けているような気がするが、本当に罪深い事をしたんだなぁ、と思う。

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りあの

4.0戦後の東欧諸国で前を向いて生きるということ

2021年1月28日
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鑑賞方法:映画館

1948年のハンガリー、16歳の少女クララと42歳の医師アルドが出会い、一緒に暮らし始めた。二人はホロコーストを生き延びたが家族を失っていた。強いトラウマがあった。

お互いの傷がわかる二人だから痛みを分かち合うことができたんだろうねぇ。お互いが絶対的な存在になったが、時とともにそれぞれのパートナーと出会い、新たな人生が始まろうとしていた。

1948年、そしてそれからの40年。
ソ連の影響下で自由が失われた東欧諸国。

アンジェイ・ワイダやタル・ベーラの作品、そして昨年の『異端の鳥』などではの絶望的な閉塞感が描かれた。一縷の光も無かった。

今作では緊迫した状況の中にあって前を向いて生き始めようとする人々がいた。これもまた真実だろう。

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エロくそチキン

3.0ハンガリーとホロコースト

2021年1月25日
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鑑賞方法:映画館

内容は、ほろ苦いものであったが、ハンガリーがロシアの統治となったことを自分は知らなく、「入党」がどこの党に入るの? 歴史をきちんと勉強したらよかった。

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hanataro2

3.0わたしたちは塩素か?

2021年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 3ヵ国語を使いこなすほど頭のいい少女クララ。しかし、学校ではそれが災いして落第する可能性もある。婦人科の医師アルドと知り合い、やがて父のような存在に変化して、最初は突き返そうとするアルドにも人と一緒じゃなければ生きていけないと感じるようになる。

 ナチによるホロコーストや、戦後旧ソ連による鬱屈した様子はほとんど描かれないが、クララとアルドの表情や行間の意味を反芻することで心の痛みが伝わってくる。特に診察を受けていた頃のクララの目の下のクマ、アルドが次第に笑みを浮かべるようになっていく顔の変化が絶妙だった。また、おばさんのところに帰りなさいと言いつつも小さなベッドで寄り添う二人の光景が印象に残る。

 「ひとりが怖いと娼婦なの?」などと、家族を失った少女の気持ち。16歳の少女と42歳の男なのだから男女の仲になってもおかしくない、そんな微妙な揺れもどこかにあったに違いない。抱擁、膝枕など、他人の目からはいかがわしく思われるのだ。そしてクララにとってはダンスパーティで知り合った青年ペペの存在、アルドにとっての美しい患者の存在も彼らの微妙な心に影響を与えていく・・・

 彼らが塩素なら家族は水素。そして奪っていった者が酸素・・・そう思っていたけど、新たなパートナーが酸素だったのか?あっという間の3年後という結末はちょっと拍子抜けしてしまい、普通にそれぞれの新しい家族を築いていくことなんだろうけど、もう少しヤマ場があれば訴えてくるものがあったのになぁ。。

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kossy

3.0え、これで終わり?少し唐突感があります。この後に起きる歴史上の不幸な事件の前日譚と思えばいいのでしょうか。

2021年1月17日
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鑑賞方法:映画館

1948~50年、53年の東欧ハンガリーを舞台とした作品です。
見終わったあとの感想としては、正直これで映画を終わるの?という印象です。

ナチスドイツのホロコーストを生き残った42歳の中年男性医師と16歳の少女が出会い、惹かれあい、一緒に暮らしていくが、ソ連の影響が身に迫って・・・というお話。

色々な方向に話を導くことができる素材ではありますが、映画の中では結末は大したこと起こらず家族構成に変化はありますが、ごくありふれた平和な姿で終わります。
旧ソ連の影響力が強くなっていくなかで人々の暮らしを淡々と描いた作品なのでしょうか?

歴史において、1953年に旧ソ連のスターリンが死んだあと、1956年にハンガリー動乱と呼ばれる反ソ連運動が起きますが、武力鎮圧されています。
反ソ連の家族の描写もありましたが、この不幸な事件の前日譚と思えばよいのしょうか?

(自分は世界史でチョッとだけ習った程度で詳しくないので、作品の背景を理解しきれていない部分があると思いますが・・)

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お抹茶

4.5こんな映画が観たかった

2021年1月17日
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鑑賞方法:映画館

こんな映画が観たかった。
好みの問題かもしれないけど、ずっと観ていたい、映画の世界に没入していたいと思わせる映画でした。
時代背景と、当時のハンガリーとソ連の関係など歴史の知識がないと少し理解できない部分もあるかもしれないけど、それでもよかった。
特に派手なシーンがあるわけではないけれど、産婦人科医アルド(カーロイ・ハイデュク)の渋い演技、クララ(アビゲール・セーケ)が後半になるほど美しくなっていく。
この二人の愛は親子の感情?異性としての愛情?
抱擁するシーン  膝枕のシーン
この心の揺らぎは切なさだと思う。
卓越した心理描写、俳優さんの何気ない演技、丁寧に作られた作品だとつくづく思う。
もう一度観てみたいと思える数少ない映画でした。   映画館で観れて幸せでした。

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rokuro

3.0ラブとライクの狭間

2021年1月13日
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鑑賞方法:映画館

1948年のハンガリーを舞台に両親をホロコーストで亡くした16歳の少女と妻子をやはりホロコーストで失った42歳の婦人科医師の二人が、心を通わせながらお互いの痛みを癒していくプロセスを、ソ連による弾圧を背景に描いたヒューマンドラマ。
にしても主人公は16歳設定なのに、大人過ぎる。調べたら当時は21歳であったと思われる。もう少しなんとかならんかったものか。
内容的には脚本が悪いのか、どうも、ぼやけた感じというか、すっきりしない展開である。少女クララは性格的に難あり設定なので感情移入しにくいし、医師アルドは無感情。展開的にも単に何が起こるわけでもなく単なる日常を描いている。ラストは3年後を描いているのだが、ここもスッキリせずに終わる。期待値が高かっただけにイマイチ残念な作品であった。

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オクやん

4.0ミニマムに、静謐に、機微を描く

2021年1月13日
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鑑賞方法:映画館

一言で、いい映画を観たなという感想。88分という短い上映時間。余計な説明もなく、省略と時間経過のスキップで、静かに16歳の少女と42歳の産婦人科医の機微を描いている。トラウマを抱え込む二人の関係が、恋愛でも父と娘の関係でもない、微妙で繊細な依存関係であるところがいい。42歳の産婦人科医アルドを演じる主演男優カーロイ・ハイデュクの顔がいい。期待と不安の空気が描かれるエンディングも素晴らしい。ハンガリー映画の秀作。

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shohei1484

4.5ハンガリー事情に詳しくなくとも

2021年1月10日
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鑑賞方法:映画館

少女の寂しさからくる強がりや、医師の辛い過去を匂わせる静寂。
些細なやりとりや、言葉の端々に感じる優しさで、心の内が充分に伝わってくる表現だった。
親子なのか親友なのか、学ぶ事を謳歌し楽しそうに過ごす少女を見守る医師、近すぎる距離感をコントロールしなければならない状況に胸が熱くなる。
少女の強かさと言うべきだろうか、結末は拍子抜けだったが、前向きで清々しい気分になった。

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パプリカ

3.0親と子から男と女へ

2021年1月10日
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鑑賞方法:映画館

共にホロコーストで家族を失った少女クララと医師アルドが、支え合いながら新たな家族となっていく。

倍以上違う年齢差を超えて〝親と子〟から次第に〝男と女〟に変化していく様子が見て取れ、2人の心の葛藤やラストの物憂げな結末は何とも切ない。

台詞ではない、表情や仕草で語る抑え目な演出で、若干〝説明が足りない〟と捉える向きもあるかもしれないが、余韻たっぷりの良作だった。

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葵蘭シネマ

4.5複雑な距離感

2021年1月9日
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6本目。
ドイツ映画?いや違う。
ロシア映画でもない、ハンガリーかあ。
ウサギがいつ出るんだろうと思ったら、そうだあれは別の作品。
結末が読めなかったけど収まる所に収まったとは思うけど2人の距離感を考えると何か複雑な気分になってしまう。
いやでも、それで良かったんだよと言い聞かせてる。
とは言え、いい作品であるのは間違いないと思う。

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ひで