「キーポイントは、"まなざし"以上に"手"」愛のまなざしを lizさんの映画レビュー(感想・評価)
キーポイントは、"まなざし"以上に"手"
精神科医の貴志とヒロインの綾子が結婚まで考えるまでがスピーディすぎるようにも感じたけれど、監督が描きたいのはその後の二人の関係性の変化なのではないかと思う。
綾子が、貴志を好きなあまり嫉妬から嘘をつくところは、杉野希妃さんの演技で、綾子の必死さも伝わってきて、共感はできなかったけれど、十分心情を理解することができた。
タイトルはピンときていなかったけれど、監督のインタビューで"撮影中は「まなざし」はほとんど意識していないんです。でも貴志の背中にすうっと薫(中村ゆり)の手が入ってくる場面とか、考えてみればそうやって手を置く前に薫は貴志の背中をじっと見てたはずですよね。貴志は薫にずっと見られてる、そして貴志も薫をずっと見続けている。"と読んで、納得。
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