パリのどこかで、あなたとのレビュー・感想・評価
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【ナゲット】
アパートの後ろに見えるのはモンマルトルのサクレ・クール寺院だと思うが、パリはやっぱり絵になる場所が多い。
「癌は敵ではない。不均衡の結果なのだ」
メラニーの言葉だ。
実は、悩み事も同じかもしれない。
敵ではないのだ。
免疫が癌細胞と向き合うように、悩み事も自分自身で向き合ってみないと解決にはつながらないのだ。
蓋をして先送りしたところで、解決などしないのだ。
僕には不眠症を患っていたことがある友人がいて、当時、医者から睡眠導入剤を処方されていた。
一応眠れるようになったらしい…が、ひとつ問題があって、夢遊病の症状が出ると云うのだ。
意識のないまま、ベッドから出て、そして、いろいろなものを食べるらしいのだ。
それで、太る。
しかし、それは大した問題ではなくて、ある時、彼の妻の取り置きしていたチョコレートを食べてしまっていたのだ。
翌朝、その妻は激オコで、どこぞのセレブの街のブティックチョコレート店で同じものを即買ってこいと、その店が休業日なのに無理難題を命じられ…。
結局、その後、彼は離婚して、今では夜はグッスリ眠ることが出来る様になって、たまに昼も眠くなると言っている。
自分を赦したり、愛せなかったら、他人(ひと)を赦したり、愛したり出来ない。
僕達の生きる世界は結構窮屈だ。
この作品にあるように、塞ぎ込んでる人が、ちょっと外に出て、他の人と少しずつでも交流して、レミーとメラニーのようにダンスが出来たら素敵だと思う。
きっと、猫のナゲットが近々、二人のキューピットになって、物語が急展開するという続きを想像してしまう。
早くコロナが収束して、もっと人々が外に出られるようになることを祈ります。
愁い
凄く凄く好きな雰囲気の映画でした。
どこがどう好きなのかうまく言葉に出来ませんが…。
夜、電車から見えたビルでひとつだけ電気がついているのを見て
あそこで誰か残業しているんだなあ、と思う感覚に近いというか。
部屋から遠くで光るエッフェル塔がパリを感じさせてくれて素敵でした。
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