パリのどこかで、あなたとのレビュー・感想・評価
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後ろ向きな者同士の各々の日常は至って我々の日常と変わりはなく普通だと思います。
主人公の2人は、出会うまでにかなり回り道をするのだが、SNSで出会うというような即席感というかチープな感じがなく、如何にも運命的でなかなか洒落た展開。
24時間ずっと能天気で明るい人間など居たりはしないので、このメラニーとレミーは極めて等身大な存在と言えるだろう。
フランスも高齢化が進み、こういうおひとりさまが増えているはずで、等身大な男女2人を鏡として観客がみれば共感する部分も多いにちがいない。
ささやかな希望を持って終わるがこれもまた少しだけ心が満たされるだけに現実味があって終わりかたとしては秀逸。
ラブストーリーではなく克服する物語
パリで一人暮らししている男女が、それぞれ抱えている問題に向き合いながら生きている姿を描いた映画。
隣に住んでいながら、全くの他人のままラストまで進んでしまう。しかも2人はそれぞれ少しメンタルヘルスの問題を抱え、苦しんでいる状況。映画自体はラブストーリーではなく、過去のトラウマやダメージを克服する話だった。そういう意味で心に滲みた。
何気ない日常を描いていながら、2人の抱えている問題が徐々に明らかになっていく展開はとても好きなタイプの映画。あー、ここで出会うんだろうなと思いながらもあの子が見つからない。男女のペアをつくるよう言われてて周りを見渡したときにあの子がふわぁーっと現れるあのシーンが好き。周りを許し、自分を好きになった2人の笑顔がとても素敵だった。そして猫のナゲットとの再会が決まったことにも一安心。
あなたみたいな人?
なんというか、身近な感じ?の二人。
ふるさとは空気はきれいだけど(すぐ噂になったりするから)、都会のほうが息しやすい。みたいな事をレミーが言っていて。これ、わかります、私も同感。
ただ、そのぶん都会の人は、たとえ隣に住んでいても、距離があって孤独。
他人ゴトとしてちょっと引いて見ると、笑えるようでもあり。
いや、本人は切実にツライんでしょうけど。
メラニーは。
仕事の重圧が半端じゃないのよね。だからって大切な発表の前の日に、知らない人を部屋に呼んだりするんだ。これって今や普通の事なんですかね、おそらく。
父との別れが男性と付き合う時のトラウマになっていて。誰でもいいから側にいてほしくて、でも心は満たされない。
そして、レミー。
セラピーに通っても恋人をつくるように言われ続けるんじゃ、いつまでも誰とも出会えなかったり、人に声を掛けられないシャイな性格の人はどうすればいいの? 自信を持てって言われてもね。
レミーの場合は、妹の死が根っこにあると、後半でわかります。故郷に帰った時のあの苦しそうな表情は、そういうわけだったのね。
車内で少女と目があったあと倒れてしまったのも、妹のことを思い出したせい。
友人役でピエール・ニネが出てました。
中盤、ちょっと長いかな、と感じました。なかなか二人が出逢わないし。
メラニーとレミー、はたして上手くいくのでしょうか?それはまた別の話になるけれど。
眠れない男と眠り過ぎな女のサイコロジーな話
この映画を、パリを舞台にした出会いのストーリーと捉えるだろうか。
たしかに、ホントに、パリがそこにある。
パリの街が舞台の、パリの日常を切り取ったような展開。
一方で、話はサイコロジストとクライエントの会話を軸に進んでいく。
話すことに意義を見いだせなかったクライエントが、自分の課題と向き合う様が、とてもわかりやすく描かれている。
その心理療法がどのように進むのか、そこがよく捉えられているように感じました。
眠れない男にはロジャース的に、寝すぎる女は精神分析さながらの寝椅子を使って(形だけ?)。
心理師、必見の映画と言えます。
映画ですから、細かいところははしょってますが、カウンセリングをよく知っている脚本です。
「私は、彼らの役に立ったのだろうか」
引退を決意してもなお、自らを振り返る心理師の言葉を見習いたいと思いました。
治療を終わらせることができるのは、素晴らしいことです。
教材としても、使えたらと感じました。
フランス映画らしい静かな映画
フランス映画らしく、静かに物語が進行する。
しかし、それぞれが抱える問題はそれなりに大きい、というか深い。
パリの日常の中、SNSなどが絡み話が進行する。もどかしいくらい、二人は絡まない。物理的に絡まない。絡みそうで絡まない。
無駄にアップダウンが激しい韓国映画とは大違い。こういう映画が好みです。また、パリの日常を体験した気になれるところがいい。観光地ではないパリの一般人の生活。移民との共存。
そして、現代社会の課題を語っている。自分とは、自分の気持・気分とは、自分以外との関わりとは、生る権利とは。
年末モンモンとした気分になる人は見たほうがいい映画です。
二人の私の物語
ポスターの雰囲気や粗筋から、叙情的で小洒落た大人の恋愛物語と勝手に想像していたら、思いの外表現や内容が現代風で、ちょっと意表を突かれた。
原題は『Deux Moi』、二人の私。文字通り、二人の【個体】が主人公だ。
二人の男女が、並び立つアパルトマンの、隣り合わせに位置する部屋に住んでいる。彼らは、互いに認識も交流もない。
各々の人生が代わる代わる、時に隣り合わせで写し出されるが、二つはすれ違い、交わる事はない。同じ音を耳にし、同じ風景を目にしながら、二人は互いに気付かない。
女は溺れた恋を忘れられず、生きずりの関係の中に自分を見失う。
男は人と関わるのを恐れ、孤独の中に自分を見失う。
性格も身の上も職業も異なる二人だが、共に心の傷と寂しさを抱え、都会の雑踏に埋もれて苦しんでいる。
セラピストが言う。
「自分に向き合い、自分を認め、自分を愛さなければ、他人を愛せない」
何処でも誰でも繋がれるネットワーク。溢れる物、溢れる人、インスタントに叶う欲望、垂れ流しの価値観。その中で、損なわれず、流されず、自分の形を保つのは容易でない。
自信と尊厳を胸に、寛容と愛情を持って、背筋を伸ばして前を向いた時、ようやく、同じように流れに立ち向かう、もう一人の【私】に気付くかも知れない。
さて、映画の終わり、遂に二人は、互いを見つめ、名乗り、手を取り合う。この後の物語は、果たしてどうなるのだろうか。
互いの住所を知って驚くだろう。部屋に招かれ、見知った猫の姿に、運命を感じるかも知れない。共んで同じ曲を聞き、魚沼産のお米を食べるかも知れない。過去の重荷を打ち明けて、涙し合うかも知れない。
異なる部分も多い二人は、いつか離れていくだろうか。補い合って添い遂げるだろうか。
そんな『その後』につい思い巡らせてしまうのも、この映画の楽しさのひとつだろう。
シャルウィダンス
孤立を許さない田舎を離れて、違和感はないがより鮮明に孤独を浮き彫りにする都会で生活し、日々をあくせくと「そこはかとない疑問」を感じつつ生きてる人達に贈る物語、とでも言いましょうか、ともかく自分にはビタッと嵌まりました。
二人の主人公が静かにもがく物語ですが、絶妙な間と周囲の人間が素敵で、暗くなりすぎず陽だまりの様な優しさが漂い、ラストには何とも言えない充足感のある映画でした。自分の置き所に寄って評価はわかれそうですが、少し軽めのフランス映画としてはオススメ出来ると思います。
すれ違いそしてめぐりあい
めぐりあうまでが、全てでそこから先は?という映画です。
男と女のそこから先は・・
だから想像力を駆使してと
いうスタイルは映画としては新しい!
私の映画経験からいっても、目新しいけれど、何か観る人に委ねる構図は観ていて疲れるだけでした。自分にも余裕が必要ですね。
続編は観客それぞれの中で。
想定していた内容と全く違っていましたが良い方に転がってます。
予告編を観た結論・・・なんの接点もない訳あり男女が奇跡的に出会って恋に落ちていく・・・
よくありがちなお話かなー?って。
全然違います。違いますからね!!!邦題・・・思わせぶりすぎる!
原題は(Google先生翻訳によると・・・)「二人の私」
これは、新しいアプローチの(恋愛)物語ではないでしょうか?
なんだろうなー?観賞後なぜか幸せな気持ちになっちゃったのです。
予想できたラスト展開だけどなんという幸福感、充足感。そして、、、ムフフ感。
ベタ展開のラストなのにこれほど「あぁ、よかった!うんうんよかったよ!」と思える作品があったでしょうか?
ラストシーンが終わりエンドロールが始ると、ラストシーン以降の物語が勝手に頭の中で生まれていき、それがニコニコやニヤニヤを作るんです。
不思議な感覚です。だって想像していることが心に響くんですから。
この感覚なんだろう?って考えると、
仲の良い自分の男友達と女友達・・・・あいつら付き合ったらうまくいくと思うんだよなぁ・・・
って思う感覚と似てるんだなぁ。
もしかしたら、そーいう感じを狙っているのかなぁ?
とにかく、とにかく丁寧に丁寧に主人公男女それぞれのパーソナリティが描かれます。
不器用だけど誠実に生きる二人を好きになるはずです。愛おしく思うはずです。
どうか、どうかもう一度笑顔を取り戻してほしい!って心から願います。
とても等身大の二人。ふと、自分の友達と重ね合わせちゃうくらいに。いや、自分にも重なるかも?
ですから感情が乗っていきます。
また演出もなかなかクールです。
「近いけど遠い」って都会でありがちな状態をうまーーーく観せてくれています。
すれ違いとは異なる観せ方・・・小粋だなぁ。
言いたいことは細々とありますが、これは誰か仲良しさん、大切な方、ご家族と一緒にご覧になってぜひ!感想を言い合ったら楽しいと思います。
寒い日が始まりましたが、ほんのり手足が暖かくなる・・・うん、ストーブやヒーターの点火した直後の「ほわぁ」とした感じを味わえますよ。
もう一人の自分と…
それぞれに悩みを抱えた30歳の男女、レミーとメラニー。隣通しのアパートに住みながらも交わることのない二人が織りなすドラマ作品。
まず、主人公のレミーの抱える悩みにかなり共感できる部分があり、程度の差こそあれど自分とよく似ている(顔が似てりゃあ良かったんだけど)。
前半はあまり緩急の無い二人の生活をずっと描いているけど、ぼんやりと、しかしどうしようもないような孤独感がうまく伝わってくるし、異なるようでどこかシンクロする二人の対比が◎。
劇中で聞けるセラピーの話は、レミーらと同じく一人で(寂しく)暮らしている自分にもなかなか響くものが多かった。話せることが無い、ってよく思っちゃうけど。人との繋がりは大切ですよね♪
終盤はちょっといきなりな展開を出してきて戸惑ったけど、二人が変わっていく様子や、わかってはいたけど素晴らしいラストも、爽やかな風が吹くような感動と爽快感。
でも、どうせならロマンチックな音楽が良かったかな(笑)
その他、引退間近のセラピストやお節介焼きの店主、さらには可愛すぎる白猫等々、脇を固めるキャラ達もグッド。
おまけにこの映画にも日本ネタがちらっと…。嬉しいですね♪
ちょっとした笑いも織り交ぜながら、少し勇気をもらえる作品。私もその一人、同じような悩みを抱える人は実は多いのではないでしょうか。
似ている境遇の二人
セラピーを通して変わっていく心
出逢ったのは、もう一人の自分なのかもしれませんね。
チープな感じだけど良かったです。
ラブストーリーなんだろうと、よくあるボーイ・ミーツ・ガールなんだろうと思っていました。お互い気になっているけど、すれ違ったり、誤解したり、なんだかんだで最後にはひっつく系のラブストーリーなんだろうと…全然、二人の関係が交錯しない。会ってるはいるのに交わらない。ラブストーリーって思っていたが、ヒューマンドラマ系なんだろうかと思っていたところで、なるほど。この後は、子猫がキューピットになるのかしらん?
うつ病(?)でもマッチングアプリはするのね
パリの線路脇のアパートメントが素敵でした
女がベランダでタバコ吸って、煙りだけ男のアパートの窓に漂うシーンが好き。
風呂で大音響で歌うのは駄目だけど、お返しが粋だった。
Super Marche Sabbha Orientale の店長がなかなかやり手だった。
最重要人物。
「魚沼産のコシヒカリを食べてみろ、最高だぜ」
その他、オリーブ選びのウンチク。客に商品を押し付ける独善性。バイトへの罵声。
プレゼンの前の日にあれは駄目でしょう。バカなの?
妹の方がかわいかった。
白い子猫がいちばんかわいかったけど。
2029と2129の恋はうまく行きそうだったのにね。ハンバーガー🍔は駄目って?シュール過ぎ。
最初は胡散臭い精神科医(カウンセラー)がなんだかんだ、だんだん良くなっていくのが不思議とよかった。
でも、あの二人は付き合ってうまくいくかなぁ?
同じ精神科医に別々に相談するのでしょうか?
ネコセラピー
味もそっけもない生活には理由がある。
いかにもパートナーがいる方が良いみたいな誘導で話は進むが、1人でいる事が決してそっけない理由でも無いし、2人でいても通じ合わない孤独もある。
形式的に行き着いた先がセラピストだった展開はまるでシュールなコメディの様で笑どころだったが、セラピーマジックで意外にも深い心の奥まで分解されちゃう2人の姿もまた笑える。
そして白ネコと遊ぶ姿がめちゃくちゃ楽しそうで、セラピーよりも効果絶大な癒し効果を目の当たりにする。
冗談の様な妙なテンポだが、気がつくと共感。
実は出会いはおまけ。いかに肩の力を抜くか、素直になるかってメッセージに思えた。
前向きな積極的行動が運命を引き寄せ、そして幸を呼ぶ
恋愛映画と思ってたら恋愛描写がメインではなくとても不思議な作品だった。
主人公のレミとメラニーは過去の失恋や妹を失った過去を今だに彼らを苦しみ続けトラウマと化してる。
そんな2人はどこか心ここに在らずな状態で日々を過ごしている為仕事でうまくいっていても幸福感を得られていない。
そんな不安定な精神状態が故にレミは不眠症をメラニーは過眠症を抱えてしまう。
互いに精神的な充実が改善に繋がると周囲に勧められた事もありレミは同僚と恋をしようとしたり、猫を飼ったり…メラニーもまたマッチングアプリで恋をしようとしたりするがうまくいかない。
どちらも気持ちが完全に前向きではなく傷を塞ぐ事ありきな姿勢が原因にもみえる。
この作品を観客視線でみると2人は合いそうなカップルのように終始描かれている。
横のアパートながら隣り合わせに暮らし、同じ薬局、スーパー、心療内科に通い、時には同じ曲で心躍ったり同じ物に惹かれあったりもする。
ただ最後のコンパのレッスン場まで彼らは互いの存在を知り合わない。
それは最後のシーン迄は常にどこか心ここに在らずな状態で何をするにしても後ろ向きな気持ちもあったからだろう。
運命の人は意外と身近に存在してたりする。その運命をそして幸せを引き寄せるには、前向きな気持ちで積極的な行動こそがそれらを引き寄せるのではないか。そんな事を心に与えてくれる作品である。
退屈だった
制作側のやりたいことは判ります。
でも、その術中にはまるためには、主人公自身が魅力的で、主人公の日常も魅力的である必要があると思います。
申し訳ないですが、この映画の主人公の2人とも、ビジュアル的にも役柄的にも、全く魅力を感じませんでした。
ごくごく普通の人の冴えない日常を延々見せられても退屈でしかなかったです。
ラストも意外でもなく、読めますよね。
多分情緒的な感性が欠如しているので、やっぱ自分にはフランス映画は合いませんでした。
地に足のついた優しい作品
フランス映画やアメリカ映画では屡々精神科医のカウンセリングのシーンが登場するが、邦画ではあまり見かけたことがない。その理由は社会構造に由来すると思う。
日本は忖度社会だ。それは日本の社会が未だに封建的であることを示している。忖度するのは常に立場が下の者であって、部下が上司を相手に、官僚が大臣を相手にするのが忖度である。その動機はと言えば、どうすれば相手の望むようになって、結果的に自分が不利にならずに済むかという保身に過ぎない。忖度は思いやりでも配慮でもないのだ。
そういう精神性は当然カウンセリングの場でも現れる。日本でカウンセリングを受けるのは、会社が契約している産業医の定期カウンセリングを受けるか、鬱病で会社を休んだり退職したりするために自分で病院に行くときである。そしてカウンセリングでは本当のことは言わない。自分が鬱だと判断されずに済むためにはどう言えばいいか、あるいは逆に病気だと判断されて会社を休んだり辞めたりするためにはどんな台詞が相応しいかを忖度しながら発言する。カウンセラーは深入りしないから、本人の発言を尊重する。結局問題は何も解決しない。日本ではカウンセリングはまだまだ一般的ではないのだ。だから邦画のシーンに登場しない。
本作品はたまたま住んでいるアパルトマンが隣の建物で、部屋が隣り合っているだけの男女の話である。舞台はパリ。それぞれが仕事に悩み、親族との関係に悩んでカウンセリングを受ける。自分の心の中を探っていくうちに、さらなる迷宮に迷い込む。しかしやがて一筋の光のようなものに辿り着く。それが必ずしも正解とは言えないのがカウンセリングの限界でもあるが、最終的には本人が決めることだ。自殺も否定されない。
レミーとメラニーは隣とは言っても建物が違うから交流はない。パリも東京と同じように殆どの隣人は他人なのだ。近くに住んでいるからアパルトマン周辺で何度もすれ違うが、他人にいきなり話しかけることはない。ストーリーが進むにつれて、観客はこの二人はいつ出逢うのだろうかと疑いながら観ることになる。出逢いそうで出逢わない二人だが、それぞれに抱えている問題に向き合ううちに、少しだけ心が自由になっていく。
なるほどと思った。心が病んでいる状態で出逢ったら、互いに行き場のない悩みをぶつけ合って傷つけ合ってしまう。カウンセリングの成果が吹っ飛んでしまい、以前にも増して苦しい日々となるのだ。だから敢えて出逢わない設定にしたのかもしれない。粋な作品である。同時に、自分の悩みは自分でしか解決できないという突き放した実存主義的でもある。スーパーのオーナーの、おせっかいの一歩手前ぎりぎりとも言える親切でエスプリの効いた声掛けが凄くよかった。近くにこんなスーパーがあれば毎日通うだろう。フランス映画らしく、哲学的だが恋愛の度合いも高いという国民性をよく描いている。地に足のついた優しい作品である。観ていて楽しかった。
恋愛映画の様で、恋愛映画じゃない様で、やっぱり恋愛映画かな
オープニングが格好いいんですよ。
落ち着いた映画を期待していたから少し不安になっちゃいました。
でも、始まってみるとしっかり落ち着いた映画でした。
それで、まずなによりレミー役のフランソワ・シビルさんが格好いいの。
憂いの表情がとても絵になるんです。
レミーの笑顔を見たいと思わせるの。なんだけど、なかなか笑顔を見せてくれない。
メラニーの方は笑わないわけではないんだけど、見たい笑顔とは違うかな。
こうなってくると、早く二人が出会って笑顔になる所を見たいんだけど、全然二人が出会ってくれないんですよね。
そんな感じなんで、恋愛映画って言うより、人生について考える映画って感じで展開して行くんです。
そして、結局二人が出会ったのは映画の最後。
なので、恋愛映画じゃないとも言えるんだけど、ここまでの二人を見ていたら、この出会いはきっと二人を幸せにしてくれると思えてくるの。
そんな感じだから、やっぱり恋愛映画なんだなと思います。
もっと観たいと思わせるのも、良い映画の一つの形なんでしょうね。
これからの2人に幸あれ!
ゴリゴリのラブストーリーと思いきや
30代の男女が仕事や恋愛のストレスから心を病み孤独な日常を生きる現代のヒューマンドラマ…フランス作品的な深みを感じました
パリの街や景色
隣り合わせのアパートに行きつけの店
そして白猫…
トレンディドラマを思わせる様なシチュエーションにいつ、何処で2人が出会うのか待ち通しさが募る中、物語も終盤へ…
個々のストーリーが2人のストーリーの始まりになるラストの締め具合が実に冴えわたり好感が持てました!
…エスニック店のおっちゃん!
偶然とはいえどマッチングアプリ以上の役割を果たしているわぁ😊
全43件中、21~40件目を表示