「人と出会うということ」パリのどこかで、あなたと まささんの映画レビュー(感想・評価)
人と出会うということ
英題:Someone Somewhere
人と人が「出会い」「見つめ合い」「触れ合う」。
本作は、この当たり前に思えることが本当に「ドキドキ」するってことを改め教えてくれました。
都会にはたくさん「人」はいるけれど、「心」の通い合う関係は少ないですよね。映画で取り上げられていたように、マッチングアプリなどで「出会う」ことは簡単なのかもしれないけど、SNSと同様に現実の世界も「薄く広い」関係が多く、そしてそれはそれなりに「心地よく」、でも一方で「空虚」な面を生み出すこともあります。
他者との関わりは「良い面」もあるけど、時には「煩わしさ」もあって、でもその「負」の感情は自分自身の内面の反映。
本作は出会わない「ラブコメ」というエンタメの部分と、幼少期の「原体験」が対人関係に与える影響ということを盛り込んだ、優れたプロットをベースにした作品でした。
コロナ禍だから、こういう作品に対する捉え方に深みが出るし、有料で映画館で鑑賞するから思考したくなります。
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