「ラブストーリーではなく克服する物語」パリのどこかで、あなたと kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブストーリーではなく克服する物語
クリックして本文を読む
パリで一人暮らししている男女が、それぞれ抱えている問題に向き合いながら生きている姿を描いた映画。
隣に住んでいながら、全くの他人のままラストまで進んでしまう。しかも2人はそれぞれ少しメンタルヘルスの問題を抱え、苦しんでいる状況。映画自体はラブストーリーではなく、過去のトラウマやダメージを克服する話だった。そういう意味で心に滲みた。
何気ない日常を描いていながら、2人の抱えている問題が徐々に明らかになっていく展開はとても好きなタイプの映画。あー、ここで出会うんだろうなと思いながらもあの子が見つからない。男女のペアをつくるよう言われてて周りを見渡したときにあの子がふわぁーっと現れるあのシーンが好き。周りを許し、自分を好きになった2人の笑顔がとても素敵だった。そして猫のナゲットとの再会が決まったことにも一安心。
コメントする