「眠れない男と眠り過ぎな女のサイコロジーな話」パリのどこかで、あなたと ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
眠れない男と眠り過ぎな女のサイコロジーな話
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この映画を、パリを舞台にした出会いのストーリーと捉えるだろうか。
たしかに、ホントに、パリがそこにある。
パリの街が舞台の、パリの日常を切り取ったような展開。
一方で、話はサイコロジストとクライエントの会話を軸に進んでいく。
話すことに意義を見いだせなかったクライエントが、自分の課題と向き合う様が、とてもわかりやすく描かれている。
その心理療法がどのように進むのか、そこがよく捉えられているように感じました。
眠れない男にはロジャース的に、寝すぎる女は精神分析さながらの寝椅子を使って(形だけ?)。
心理師、必見の映画と言えます。
映画ですから、細かいところははしょってますが、カウンセリングをよく知っている脚本です。
「私は、彼らの役に立ったのだろうか」
引退を決意してもなお、自らを振り返る心理師の言葉を見習いたいと思いました。
治療を終わらせることができるのは、素晴らしいことです。
教材としても、使えたらと感じました。
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