「ヒリつきを”Divide”する」由宇子の天秤 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒリつきを”Divide”する
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正にそのヒリヒリしたやり取りは観客への没入感、そしてそこからの逃避を想起せずにはいられない希有な作品である
というのも初めて自分はトイレ以外で一旦ブースから外にでてしまったのだ 耐えきれない焦燥感と.共感性羞恥に似た、まるで自分が引き起こしているのではないかと見紛う程の緊張感に、片時も離さない強い推進力に負けてしまったのである。それ程の辛さをこれでもかとぶつけてくる今作品のラストのオチが、それでもあれで済んだことに却って安堵している自分の恐ろしさも又身震いする。インフレを起こせば、客観的に観て酷い事でもそれ程でもないと錯覚してしまうドラマのマジックを垣間見た作品である。
現在社会の多レイヤー化された構造について行けるのだろうか、ほぼ諦めた自分がそこにいる・・・
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