映画 太陽の子のレビュー・感想・評価
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太平洋戦争中、実際に実在した日本による原爆研究。 若者、化学者たち...
太平洋戦争中、実際に実在した日本による原爆研究。
若者、化学者たちの苦悩と葛藤。
よく描かれていたと思う。
リアル感じがある映像が良かったし、柳楽優弥、三浦春馬の演技が良かった。
敗戦直前の日本・・・戦争秘話
2021年(日本・アメリカ合作)監督:脚本:黒崎博(大河:晴天を衝く、他)
プロデューサー:コウ・モリ。音楽:ニコ・マーリー(愛を読む人、などの)
太平洋戦争末期の日本(1944年から1945年)
原爆開発を背景に、時代に翻弄された若者たちの生き様を描いた映画です。
海軍からの依頼で京都帝国大学(現在の京都大学)で「原子核爆弾」の研究開発が行われていたのは史実に基づく事実です。
荒勝教授(國村隼)の指揮下、研究者の石村修(柳楽優弥)等は、
日本が起死回生の勝利を収めるための秘策はこれしかない・・・と、思い詰めていく。
荒勝文策は実在の高名な物理学者でイギリス留学時代には、アインシュタインの
薫陶を受けたそうだ。
映画で、アインシュタイン(声=ピーター・ストーメア)と対話するのは、若き日の
荒勝か他の物理学者だったのかもしれない。
アインシュタインの相対性理論が、原子爆弾に直接利用された訳ではないが、
結果として原子核分裂が核爆弾開発に応用されて、原子爆弾となりアメリカが実際に使用したことを彼は深く悔いて、日本人物理学者に直接そのことを手紙で伝えているとの事だ。
ラストでは当時の京都帝国大学の荒勝文索の写真。
遠心分離機や加速器など大掛かりな機器。
その上に登っている研究員の写真もあります。
そして20名ほどの研究員たちの記念撮影の写真。
明るく楽しげに見える研究員たち・・暗さは見られない。
(彼ら、特に学生は、この時、本当に原子爆弾の殺傷力を知っていたのだろうか?)
実際に、石村修たちが原子爆弾の威力を知ったのは
広島に原爆が投下された8日6日以降で、
8月10日に現地入りした荒勝たち事故調査員が、
「これは原子爆弾である」と結論づけ、はじめて「原子爆弾」と命名された。
その直後、修が「次の投下は京都」と世津(有村架純)と母・フミ(田中裕子)に
避難を勧めて、自分は比叡山で爆発の瞬間を観察する・・・と告げる。
フミは「なんと恐ろしいことを!・・・科学者は!」と、絶句し、
世津は、「ご近所の人はどうするの?」と困惑する。
実際に荒勝文策は「これは千載一遇のチャンス」と公言し、
比叡山に登って京都に投下される爆弾の、
原爆投下から爆発の瞬間の状況を徹底的に観測してやろうと述べたと言う。
この映画は日本で行われていた「原子核爆弾の研究開発」という、
ショックキングでセンシティブなテーマに果敢に挑戦した映画です。
(万一、世界に先駆けて日本で完成を遂げていたら?)
そう思うと空恐ろしくなりました。
しかし映画は青春群像劇の初々しい側面も多く見られ、
石村修(柳楽優弥)
弟の裕之(三浦春馬)
幼なじみの朝倉世津(有村架純)
3人の男女を超えた清々しい友情に溢れ、思わず戦時下の圧力を忘れるひと時でもあります。
柳楽、三浦、有村の好演。
美しすぎる海と空。
格調高く内省的にして場面にマッチングしたニコ・マーリーの音楽。
重く苦しいというより、未来への伝言を感じます。
日米合作のための利点も縛りもあったでしょう。
狂気に落ちる修を演じる柳楽優弥の確かな演技力。
戦争後に思いを馳せる強さを、美しく演じた有村架純。
石村兄弟の母親役の田中裕子という人間の底力。
そして何より、軍人として国の為に死んでゆく自分の遺書の中で、
「母上とお兄様のご多幸をお祈りします。さようなら」
まるで、私たちへの別れの挨拶のようです。
これが最後の出演作の上映となったこと。
三浦春馬さん、あなたがこの世からいなくなったこと、とても悲しいです。
過去鑑賞
兄弟に未来の話を促す世津を演じた有村架純は圧巻でした。田中裕子の台...
兄弟に未来の話を促す世津を演じた有村架純は圧巻でした。田中裕子の台詞シーンはどれも存在感抜群でした。
観賞は一回でいいかなと思いました。豪華キャストの実力が輝いていた印象です。
感動がない脚本でした。こんな事が起こっていたよ。という映画だったよ...
感動がない脚本でした。こんな事が起こっていたよ。という映画だったような感じでした。でも俳優陣の演技特に田中裕子さんと三浦春馬さんの最後のお別れの演技は子供を持つ親として、心が震えるようなつらさがありました。この映画は原爆の恐ろしさを訴えたかったのか日本にこうゆう科学者がいたよと言いたかったのか。。
2022年 25本目
自分にはつまらなかったです。
原爆の残酷さはわかったが想像してたのと違いました。終始感情の起伏というか盛り上がりがありませんでした。出番は多くありませんでしたが三浦春馬さんはやっぱりいい役者さんだと思いました。
途中現れる風立ちぬ感。
予告を見て、歴史系だったので観に行きたかったのですが機会がなくてDVDで鑑賞しました。
柳楽優弥さんや一緒に開発を行っている化学者さん達の自分は開発が進まず何も成果を出していない中、他のみんなは命を犠牲にしながら国のためになっている状態で自分たちはここにいていいのかという葛藤がすごく胸にきました。
また、戦場を体験している三浦春馬さんが防空壕に隠れながら空を眺めているシーンから三浦春馬さんは戦場で多くのことを経験してきたんだろうと思い悲しくなりました。
その他にも有村架純さんや柳楽優弥さんのお母さんなど一人一人の気持ちが伝わってくる作品になっていて感動しました。
ただ、ところどころ『風立ちぬ』のように過去の化学者と柳楽優弥さんが夢の中か何かで会話を始めるところがあって個人的には意味が分かりませんでした。
酷い
映画中の死者も生者もいない、月面のような荒涼とした爆心風景こそ、現在の日本の文化状況を自ら表現していると言える。NHKは視聴者から駆り集めた金でこのような駄作を作り続けることを心から恥じて欲しい。台本の稚拙さ、歴史に関する真摯な態度の無さが全てをぶち壊している。役者の演技とか事実考証以前の問題である。この映画の価値は、京都の見覚えのある風景を見つけて楽しむことくらいにしかない。
科学者の視点からの第二次世界大戦。 科学の力で戦争を終わらすために...
科学者の視点からの第二次世界大戦。
科学の力で戦争を終わらすために、
必死に核開発を急ぐ。
直接戦場で戦うわけではないジレンマなど、
見応えありました。
戦争は科学を発展させる、
化学は人の生活を便利にする、
でも科学は人を幸せにするのかというと、
それはまた別な話だ。
あとはきっと心なのでしょう。
世界から戦争がなくなりますように。
やぎらさんと春馬さんかすみさんこの3人の若い青春を戦争が奪った。 ...
やぎらさんと春馬さんかすみさんこの3人の若い青春を戦争が奪った。
科学者とは何か命の大切さをそして、未来を見つめるせつ、3人の目には涙が。。
受け継いでいかなければならない、映画をでした。
8Kを的確に使いこなした高技術撮影映画の手本
他デジタル映画とは明確に一線を引く8K映像美は見事だ。
監督も撮影者も、カメラ性質をよく理解し、完璧に使いこなしているので、光と影の濃淡等の表現を綺麗に活かす事ができている。
フィルムで言うと、撮影速度が ほんの僅かに早いのか?
人物動作が微かにテンポ落ちなのだが、それがいい間を作り、味となっていて、好演出を助けていた。
動作もわずかにゆっくりしている。
カメラフレームを気持ちだけ寄せて撮影しているので、対象人物が動くのに併せて、カメラが小豆に動くのが、最初は気になったが
それでもカメラ性能のお陰で、ピントも露出も問題なく ついてくるので、フィルム映画にはできない画面構成が味わえて良かった。
福山雅治さんの鼻声唄は痛い。他の本格派歌手のカバーにエンディング曲は刺し替えた方が良いだろう。
俳優陣は全員良い人材を集めているので、問題なし、演出も適格。
脇役にはストーリー進行にまったく必要性がない身体障碍者(半身まひ)が登場するのは珍しいが、それを山本 晋也監督が好演技していたのが嬉しかった。
有村架純さんはちょっと賞味期限切れ、あと2~3年寝かせて、元気な叔母さんキャラに転身した方が良いでしょう。
三浦春馬さんの笑顔は素敵だ。 亡くなられた事が非常におしまれます。
劇中、パイロット章は着けてはいるものの
左右とも中尉の階級章から星が1個づつ取られての少尉章、おそらく休暇をもらう直前に、降格となった事が想像ぞきるが、それが痛々しく、
弟さんの苦労が この襟章だけで理解できた。
いくら1945年だからと言っても、広島・長崎の原爆投下後に特攻に行く設定に無理があり、どうしてもムリコジ反戦に持って行きたいNHKの安易な思惑はお涙頂戴にもみれて、ゲンナリした。
この映画を観たら、同じく8K撮影した「スパイの妻」と比べると、8K理解度の違いが良く判る。
感動にガイドしないストーリー
こういった表に出てこない話があっても不思議ではないが、突拍子もないと言うか現実味が感じられないと言うか、なかなか入り込めない話だった。
その時自分が何をすべきか。そんな事って時代で大きく違ってくる。
そんな信念的に生きる様でやりたいからやってる様で中途半端がリアルに表現されていた。
そういった意味で、ストーリーを感動にガイドしないのは良かった。
テンポが悪く面白みに欠ける
かつて存在した日本の原爆研究を題材にした青春グラフティ。豪華キャスト陣の演技は素晴らしいがストーリーとしてはテンポが悪く退屈で面白みに欠ける印象を受けた。テレビドラマをわざわざ映画化する必要性はを感じない。
2021-130
銃後の苦しみ
前線で闘う弟に対して頭脳で闘う兄
対比が素晴らしかったです!
結局資源で劣る日本に勝ち目は
無かったわけですが
もうひとりの力ではどうにもならないので
せめて最後まで実験の虜である事で居ようとする
兄の姿は戦時中であっても聡明で
とても人間らしいと思わせてくれる映画でした!
うまく言えねーー!戦争よくないね!
よい映画でした〜
忘れてはいけない戦争を再確認させられる映画でした。柳楽さん、三浦さん、有村さん、田中裕子さんの素晴らしい演技に感動しました。三浦春馬さん、やはり男前!本当に残念、素晴らしい俳優さんを失いました。
そうじゃないんだよ
柳楽優弥×三浦春馬ということで鑑賞。
戦争映画は苦手ですし、ドラマ版未鑑賞なので期待はせずに。公開終了寸前で滑り込みセーフでした。
ん、んー...。駄目だこれは。
印象に残るシーンは所々であるものの、全体的にすごく退屈で戦争映画としても欠点だらけの映画でした。
科学者で国の未来のために原子力爆弾の開発を仲間と共に進めていた石村修(柳楽優弥)。彼の家に家を失った世津(有村架純)が住むようになり、弟の裕之(三浦春馬)も戦地から一時的に帰宅し久しぶりに再開する。
贔屓でも何でもなくて、やはり三浦春馬の存在感は物凄いもので、彼が出ているシーンはどれもいい。ご飯を食べるシーンも、海辺で苦しむシーンも、3人で未来の話をするシーンも良いのだけど、特に戦地へ戻る時の三浦春馬の演技力には脱帽。すごくグッと来て、胸が苦しくなり少し泣きそうになった。
戦争を肯定しない世津のセリフは響くものがあった。
夢を語り未来を思い描いて何が悪い。当時の人々は心の中で本当はこんな風に思っていたんだろう。生きていることが何より嬉しい。死んで国に貢献なんて親は求めていない。これが本心。
ただ、色々とそうじゃない感が強い。
まず、役者の使い方。
個人的には全員ズレている気がした。
柳楽優弥は極悪非道の悪人、今日から俺は劇場版の柳みたいな役が見たい。
三浦春馬は華やかで美しい人、コンフィデンスマンJPのジェシーのような役が見たい。
國村隼は怖そうで実は心優しい、ステップの義理の父のような役が見たい。
完全に配役ミスだと思いました。
アメリカの怖さを表現したかったのか、やたらと英語で解説を入れてくる。全くもって意味を感じられず、ただただ分かりにくく響きにくくなっているだけで、だから何?と思ってしまった。
予告以上のことは得られず、分かってる。分かってるよ。だから?とどうしても思ってしまう。科学のことを取り入れて深い話をしているようで、全く深いことを話しておらず表面上だけのことで、目新しさが皆無。
ラスト際も終わるかと思いきや終わらないもどかしさがすごくキツかった。終わらないのかい、と思いながら見ていたラストは本当につまらなくて、何も感じとれなかった。
もっと上手くできただろうにと感じる映画。
期待していなかったけど、やはり期待しないで正解。わざわざ映画館で見るほどのものでもないです。
この日に見た1本目が最高だったので、本作・2本目は1本目の余韻に浸るための2時間でした。笑
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