映画 太陽の子のレビュー・感想・評価
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原爆の研究開発に負けて良かった
出兵中に療養で一時帰国した三浦春馬が一度だけ泣きながら本音を吐露する場面があります。
「怖い。でも俺だけ死なんわけにはいかん。」
自分の感情を圧し殺し自ら死を選択した若者が
どれだけいたのでしょう?
柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子。
素晴らしい役者による怒りと悲しみが
戦争の愚かさを改めて考える時間をくれました。
特に田中裕子さんが静かに演じる
怒りや悲しみには胸が締め付けられました。
そして息子に持たせるおむすびの大きさは
母から子への愛情の大きさ…。
果たして科学の発展は世界を幸せにしたのか?
それとも不幸にしたのか?
現実問題、成功とは程遠い状況だったと解っていても日本が原爆の研究開発に負けて良かったと思います。日本人として広島出身として。それが今の日本の平和に繋がっていると感じるからです。
アメリカには敗戦国として年次改革要望書などでいいように利用されている面もありますが…。
個人的には人の命を奪わなければ手に入らない未来なんて必要ありません。
正面から凡庸回避した新味を支持。
秀作。
柳楽の好演、脚本の静かな冴え、撮る動機の強度が、
主人公の人物造形一点に貢献する映画的手応え。
主人公の台詞の印象の少なさゆえの誠実さ、
三浦の出番の少なさ、
福沢諭吉で勘九郎(当時)が地球の公転を荻野目に説明したシーン引用、良し。
正面から凡庸回避した新味を支持。
人が産むは神か死神か
BSの4K、8Kチャンネルのドラマで製作された
同名ドラマの映画化作品
それは未見でしたが興味あったので観賞
現在大河ドラマ「晴天を衝け」の監督を務める
黒崎博氏が広島で見つけた戦時中に原子力開発を
行っていた人々の日記を元にしているとのこと
劇場版としての公開の経緯は昨年上映された
黒沢清監督「スパイの妻」に似てるなと思いました
アメリカが日本に投下した2発の原子爆弾ですが
当時原子力開発自体はドイツやソ連
日本も行っていたのですが戦況の悪化から
開発環境に恵まれず開発競争と言う観点からは
見るも無残な状況と言わざるを得なかったようです
周囲の学生は出征してどんどん散っていく中
自分達はかないっこない原子力開発を続けていて
いいのかという葛藤が駆け巡りますが
主人公の石村修(しゅう)は感情を表に出さず
淡々と実験に打ち込む姿には感情移入しづらい
人も多かったと思いますが
自分は「風立ちぬ」の堀越二郎の描写に
似ている印象を受けました
ただ美しさに魅せられその先に人類を豊かにする
未来を信じつつ目の前の悲惨な状況に
目を背けているわけではないが
感情を出さずにいる有様は似ている気がしました
これは昨今もある事ですが
感情に任せて発言や行動を起こす人々がテレビで
喋っている場面をよく見ることがありますが
それは本当に世の中を動かしてきたのか?
と言えば違います
理論と理屈と解析と検証があって
やっと文明は先に進むものと思います
コロナも核兵器も感情任せの暴論ばかりで
議論がまともに行われない現状ではいたずらに
問題解決は先送りになっていくのでしょう
そんなきっかけをくれるテーマには
なっていると思います
俳優たちの演技は確かなものでした
改めて三浦春馬
惜しい俳優を亡くしたものです
何故春馬くんがここにいないんだろう。
NHK勤めの監督が、何故春馬くんがここにいないんだろうと述べていたが、知らないわけはないだろう。2018年には2021年の大河の主役は、春馬くんで内定していたと思う。もしかしたらそれは家康だったかもしれない。年号が変わることになり急遽渋沢栄一になったのかもしれないが。春馬くんのファンたちは、なんでいないんだろうと今も問い続けているが、芸能界は沈黙し続けている。本当に失礼な話だ。
この映画は史実に基づいているのだろうか。原爆を落としたのは、日本人を人間とも思っていなかったアメリカの政治家たちだ。政治家たちは科学者たちに被曝の危険性を唱えさせもしなかった。財力的にアメリカより先にいけるわけはないのに海軍の依頼で研究していた日本の科学者たち。アメリカ同様こちらも科学者は政治に支配されていた。この映画では、もし日本に財力があれば、アメリカより先に原子爆弾を開発し、アメリカに落としていたかもしれないのだから、日本も同罪と言いたいのか。
どちらにしても、役者は熱演しているが、駄作だった。退屈だった。テレビドラマだけで十分だった。なぜ映画にしたのだろう。春馬くんは、もっと良い映画に出演すべきだった。本当に惜しい役者を亡くした。遅かれ早かれ、日本の芸能界は、彼を死なせた報いを受けることになるだろう。
やっぱりNHK大嫌い。
こりは酷い。
途中までは相当好き。画は最高。柳楽優弥なんか物凄く良いです。
遠心分離機のショボさも、実験用ウランの調達方法のあり得なさも許容範囲です。
が。
ラスト10分は有り得ません。
去年のスパイの話も酷かったけど、これは更に上を行ってて唖然。
色々と言いたい事はあるけど自粛して明日に備えよう、っと。
76年前・・☆
「戦後」と言われ、自分も含めて すごく昔のことのように思ってしまうが、
この映画の時代から、たった76年しか経っていない。
京都帝国大学に、原子力の研究者達がいたことも余り知られていないと思う。
フィクションとはいえ、軍部の原爆開発への圧力、それとともに言うだけ言って
実際に研究に必要な物資の供給もろくにしない。
何だか今のコロナ禍の政府の状況を思い浮かべてしまった。
NHKのドラマの焼き直しとはいえ、役者の皆さんが素晴らしくて それだけでも
十分鑑賞する価値がある。
岡村隼、田中裕子は言うに及ばず、イッセー尾形はほんの少しのシーンでも
煌めく。
主役の三人は、兄弟と幼なじみの設定で京都の夏と相まって独特の
ノスタルジアを感じることが出来る。
柳楽優弥は、「HOKUSAI」や「ファブル」の時と別の物理オタクの科学者の
狂気に近い熱心さを演じ、有村架純は戦中にもかかわらず、未来を見つめる
強い女性を感じさせてくれる。
しかし・・しかし・・三浦春馬がいなくなってしまったことが、本当に悲しくて
たまらない。
彼の笑顔を見ていると信じられない気持ちになる。
もっと、たくさんの作品に出演する彼が見たかった。
ご冥福をお祈りいたします・・☆
酌み交わす
昨年のNHKドラマの焼き直しとは知らずに観賞。
大画面で観たのだからいいのかもしれないが、何となく損した気分。
一緒に観た妻曰く「もっとグッと来るかと思った」とのこと。
確かにインパクトのある場面、映像はあまりなかった。
だが、技術者の身としては柳楽優弥演じる主人公、
その周囲の研究者に感情移入する場面が多々あって、
妻とは違った胸に迫るものを感じた。
いつもとはちょっと違う朴訥とした柳楽の演技も良かった。
一番心に残ったのは、三浦春馬演じる弟と酒を酌み交わすシーン。
なんということはない場面だが、2人の想いが交差してじんわり心に沁みた。
コロナ禍で久しく酌み交わせていない子供達に思いを馳せ、涙が滲んだ。
驚いたのは有村架純。
いつ観てもおままごとという印象を拭えないのだが、今回は違った。
動乱の時代を前向きに逞しく生きる女性を見事に演じていた。
取り巻く俳優、女優陣も豪華で見応えがあった。
ドラマでこのキャスティングとはさすがNHKというべきか。
大満足とまではいかないが、それなりに楽しめた。
たとえ歌が酷くてもエンドロールが終わるまで席は動かん。それがNHKに受信料を払ってる者の責任や。
田中裕子、イッセー尾形、國村隼のベテラン陣、そして主役の三人をはじめとする若い俳優たち、みんな素晴らしかったです。
日本の俳優さんたち素晴らしい人が多いのに、役や作品に恵まれてない。今作のような作品をもっと作ってほしい。
ウランは軍で調達できなかったんでしょうか。広島の描写など大事な部分がしっかり描かれていないようですが、多くの人に観てほしい作品だと思います。
NHKは音楽とCGがうるさいと以前から感じていましたが、今作でも邪魔していると思いました。
有村架純の演じた未来を見据えた芯のある女性の役名が朝倉せつだったのは、二人のイーダの挿絵も描かれた朝倉摂さんから取ったんですね。
予告編ではあまり苦にならなかったですが、エンドロールで流れた主題歌は残念。
未来の話しようよ!
昨年のNHKドラマの映画化
ドラマ版を観た時は現実と話の内容がリンクしてしまい
しっかり話を覚えていなかったけど…
ドラマでは分かりにくかった内容も語られていて
やはり映画での作品ですね。
春馬くんの最初の登場で
『ただいま』と言われた時には
本当に帰ってきた気がして…涙が流れます。
あの屈託のない笑顔にはいつも
心奪われます。
何度も何度も胸が苦しくなる場面があり
縁側での3人のシーンは
『そうだよ!いっぱい未来の話しようよ!』って
心で思いながら観ていました。
戦争の話は、色んな場面や話を聞きますが…
映像となって見ると、苦しくなります。
二度と同じ過ちはしてはいけない
皆が笑っていられる世界であって欲しいと
考えさせられる作品でした。
ラストの福山さんの歌
歌詞も辿りながら聴いていると、また胸が苦しくなりますね!
春馬くん…
もっと…もっと沢山の素敵な作品を観たかったよ!
良い悪い含めてそれぞれにいろんなことを考えるきっかけになればいい
まず、私自身、かの大戦時に日本も原子核爆弾の開発をしていたという事実を知らなかったので、それは学校などでもっと明確に教えるべきだと思いました。当時の若き科学者の話ですが、私は、さらに家族の話であり、大きな意味での愛の話でもあると感じました。
終盤、「科学は倫理を超える」と主人公・修の内なる声は言います。でも、「科学を学ぶ人間は倫理を有することができる」生物のはず。本当に、「できるはず」なのに、現代だって、SNSで簡単に他人を誹謗中傷したり、全然倫理なんか持てていないじゃん。戦時中の人々、映画の主人公たちが、常に絶望と隣り合わせにありながら、先行きの見えない中でも、平和で皆が幸せな未来を思い描いて生きてきた、その未来が今のこれでいいのかと、先人たちに申し訳なく、情けなくなりました。
最後、修が母親の愛情によって人間の心を取り戻してくれるので少しホッとするけれど、やっぱり倫理の根底にあるのは愛なんだと思う。本作品のレビューを見ても、賛否両論いろいろありますが、こうやってそれぞれが何かを感じたり、考えたりするきっかけになる。それだけで十分素晴らしい作品だと思います。
最後に、映画を観た方は、ぜひノベライズ本を読むことをおすすめします。より深く、物語をかみしめられます。そして何より、小説内で描かれる弟の裕之の姿は三浦春馬さんそのもので、本当に、作品と共に、彼をずっと大切に愛し続けたいと感じました。
日本人として観ておくべき映画
原子力研究と開発に日本の優秀な青年たちがこれほどひたむきに真摯に取り組んでいたとは知りませんでした。自分たちの開発の意義を問いながら葛藤する若者たち、自らの志願または恐怖を抱いて後ろ髪を引かれながら戦地へ赴く若者たち、「子供をたくさん産んでお国に捧げたい」と言う女子学生たち…戦時中の若者たちの生きざまを表現した感動の名作だと思います。12才の娘にも非常によい教育になりました。有村さんの未来への姿勢にも涙し、田中祐子さんの名演も素晴らしかったです。
ともかく、感じる映画
最近の映像美が凄いとか、音楽が凄いとか、脚本が凄いとかの映画娯楽とは違い、重く深い史実がテーマにあって、観てる方はただただ俳優陣の演技一歩勝負となる、昔から続く日本の戦争映画。
最低限年に一度、こんな日に観て、思い出し、毎回考えさせられる必要があるし、これからもそうしようと思う。それだけ意義のあるこれこそ日本にしか無い唯一無二のテーマだと改めて悟る。
皆さんの評価のように、差し込まれる演出とか説明とか話の唐突さとかエンディングとかはまぁともかくとして、人は人の言動からこれだけ心を揺さぶられるのかという役者一人ひとりの素晴らしい演技を味わって損は無いだろう。
ご冥福をお祈りします。
風立ちぬのパクリか?
ウランの美しさに取り憑かれ科学競争に勝とうと奮闘した京大原爆開発チームの話だけど、なかなかの駄作だった。
柳楽優弥がちょいちょい外国人の声と対話するところ。風立ちぬの堀越二郎がイタリア人の飛行機設計士と話してるやつをパクってる。絶対パクってる。
開発に取り憑かれた結果悲劇を前にしたシーン、堀越二郎が最後に零戦の残骸の間を歩いてるやつのパクリ。絶対パクリ
意味もないのに音を消したりやたらウランのシーンが多かったりひどいひどい
NHKの財力をもってしてこんな駄作が出来上がるのかと感動した
カメラワークも酷い、
演者と一緒に走るな
画角がブレて酔うわ
最後の方のセリフも本当ひどい
仮にも広島と長崎に原爆が落ちたのに京都に落ちる瞬間を撮りたい美しいはず!
なんつって比叡山に走ってったぞ
科学者の狂気を描きたかったんだろうがズレてる
もうちょっとこうなんかやり方あっただろうに
ラストシーンは、一瞬逡巡させる
奇しくも、長崎に原爆が落ちた本日に鑑賞。
どこまで史実に基づいているのか判然としませんが、日本でこのような研究がされていたことは初めて知りました。
戦争映画でありながら、主題の原爆投下シーンもありません。しかし、暗く緊迫したムードが最後まで続き、楽しめました。日中合作だからでしょうか、日本が被爆国ではなく、加害者側になったかもしれない可能性を示唆し、敵味方での一律的な描き方ではありませんでした。しかしながら、家内工業的な研究規模では、当然アメリカには及ばなかったと改めて感じます。
地味な映画かもしれませんが、役者陣の熱演が光った作品でした。言わずもがな、三浦春馬さんの渾身の演技に胸が染み入る思いでした。
ラストシーン、一瞬間延びしたシーンの意味が分からずモヤモヤ。なるほどそういうことかと納得、敢えて鑑賞者を試すような、説明を排除した終わり方でした。
また旅立ってしまった。。
戦時中に、原子核爆弾を開発して戦争を終わらせようと研究を重ねた科学者と、その弟や家族の物語でした。
ブレイブでも三浦春馬さんは徳川家康として亡くなる役でしたが、今回も戦地へ赴いて亡くなる、という切ない映画でした。。
また敗戦と分かっていてもなお戦地に行こうとする学生や、少女達の将来の夢が早くお嫁に行ってたくさん子どもを産んでお国に捧げるとか。。そして空襲対策のために火災予防と称して市民の家を皆で平気で壊して「火災予防、ばんざーい!!」とか、国に戦争の洗脳をされたような異様な光景でした。。特攻隊とかもそうなんですが、嫌でも怖くても国に従う、家屋や命まで捧げる、という社会通念には2度となってはいけない、と痛感しました。当時は正しいとされたのでしょうけど、その洗脳が怖かったです。
三浦春馬さんは兄役の柳楽優弥さんと海で楽しく泳ぐシーンが逆に切なかったです。
柳楽優弥さんは先日公開されていたHOKUSAIでは絵で世界を変えようとし、今回は物理学で世界を変えようとする役だったことが、感慨深かったです。
やはり描ききれないかな
8/6の広島原爆投下の日の公開初日に観てきました。
どうしてもテレビも映画も俳優三浦春馬のことがクローズアップされがち。このことはどうしようも無く、私も彼のことは本当に残念だし、俳優としてこの後の活躍がもう見られないのはとてもとても悲しくて惜しいことと感じている。悲しい。
しかし、やはり柳楽優弥が主演でここを軸に観てもらいたい。ここでも演技は凄いなと思いますね、彼は本当に怖いくらいです。どの作品でも。
ストーリーですが、浅いかなと感じました。それにこれは観る方に預けられるような、考えること、想像することのきっかけを与えるものなので、これを見て色々感じたり理解したりは観る人によって本当に違うと思います。
一番悲しかったなぁという場面は、
一時帰宅するのは戦線に赴く前にありがちで、もう帰ってこないかもしれないとわかりつつも、何も言えない田中裕子演じる母。最後に三浦春馬演じる次男を抱きしめたい、抱きしめてしまうとグッと堪えている感情が破けかねない…そしてもう最後かもしれないから抱きしめた方がいいと言う私の心の叫びも届かず(テレビドラマ版でも同じ!)見送る。その場面はテレビでもすでに見ていても辛かった。
子供たちを束ねて工場(?)で働くセツは子供らの夢はたくさん子供を産んで御国に捧げることと知り、静かなる激昂。これは戦時下での教育という名の洗脳、実際そうだった訳でなんて恐ろしいんだろうと改めて感じるが、セツの夢の素晴らしさがとても美しく思う。そして、未来を見ている彼女の強さ。我々が今生きる平和な世の中まて繋がる細い線が見える感じがした。有村架純すごく良かった。
原子力研究、ここに描かれている状態が本当ならアメリカとは圧倒的に…言葉が悪いがちゃちい。日本の国レベルでこんな?
本当に研究者自らが一抱えのウランを街でかき集めてようやく実験してるレベル?嘘だろ…
軍に託された研究が本当にそんなやり方だったのか?
ストーリーが浅いと感じてしまったのは
広島原爆投下直後、それも長崎への投下より前に現地入りして帰ってきてるけどなんで?
ここのストーリーは映画の根幹なのに嘘っぽい。稚拙な感じがした。(もし実話なら本当にごめんなさい)
でも、柳楽優弥演じる研究者がウランを持ち帰った後に感情を爆発させて、自らの研究に疑いを持ち仲間と殴りあったり、広島の凄惨さを見せつけられてきてるのに、故郷京都にも原爆が落とされるならそれを見たいという狂ったようなことを考えたり。
そういう感情にもなり得るだろうが、私も田中裕子演じる母と同じ気持ち、見物するのか。と思いました。
研究者って変わってるとかいうけど狂ってると。広島を見た直後だろ、恐ろしいと。
冷静に考えて原子力研究を軍事利用することを嫌がってるのも本心でその力を見たいだけ、街や人が燃え苦しむことが見えなくなってるってわかるけど。
怖いです、柳楽優弥の演技がうますぎて、私はこんなに脳内で色々考えてしまったので根幹のストーリーの嘘臭さの減点を補って3.5。
書ききれなかったけど、研究室のメンバーそれぞれもすごく良かったです。三浦誠己や宇野祥平と言った映画で有名な方々が豪華に脇を固めてます。
科学者の葛藤。ドラマとの違い
映画を見始めてから、この話知ってるかも…という気がして、後半は、ドラマだ。と思い出しました。科学者の葛藤が丁寧に描かれています。柳楽優弥が流石でした。欲を言えば、戦後すぐの研究室や世津たち家族の様子を観たかった。
春馬君の姿が現実に重なる
原爆開発が軸に物語が進むので、一見すると研究に打ち込む若者がテーマのように思える。
海軍/京大の原爆に関する「F研究」がモデルで、開発はアメリカの足元にも及ばなかった。
原爆の原料であるウランを抽出するため遠心分離法に挑むものの、結局は分離器の開発の半ばで敗戦を迎えた史実がベースゆえ、そこが物語の肝ではない。
戦争の犠牲になった「若者たちの青春」と、どんな悲惨な状況に置かれても「未来を夢見る」ことの大切さこそがテーマだったように思います。
主人公の研究者・修(柳楽優弥)の弟・裕之(三浦春馬)が、戦地に戻りたくなくて入水自殺しようとするシーンが、三浦君の自死により結果的に意味合いが重く、エグくなってしまったのが、映画の格を上げたと同時に、観ていてつらいものになってしまった。
それと、裏のテーマとして、「貧すれば鈍する」かな。
ウラン鉱石どころか石油も鉄も輸入を封じられて、電気供給すらままならなくなった中で、戦争も新しい技術の開発もない。
ウラン鉱石が手に入らなくて、国内で微量しか取れない硝酸ウラニル(陶磁器の釉薬)に含まれる、さらに微量のウランを抽出しようなんてこと自体が無茶だったわけで。
エネルギーや食糧を自力で調達できない国が、戦争なんかをやってはいけないと。
原爆忌~終戦記念日のある8月に観るには良い映画でした。
映画として散漫な話で脚本の出来は良くないと思うけど、あまり悪く言いたくない・・・
題名に書いたとおり散漫な中身で出来としては良くないと思うけど、たくさんの方が亡くなった事実がありその方々を侮辱する気がしてあまり作品を悪く言いたくない・・・
京都大学の原子物理学研究室での原爆研究を縦糸に、その研究室の1研究員(柳楽優弥)、その弟(三浦春馬)、幼馴染(有村架純)の3人で繰り広げる群像劇を横糸に、物語は進みます。
まず、戦争中の日本でも初歩的な原爆研究を行っていたのを知っていたせいもあるのかもしれませんが、研究開発の初歩的な段階で終戦になったので(一昔前のプロジェクトxの話のような苦労を乗り越えて開発したといった)話の盛り上がりは感じられませんでした。
3人の群像劇にしても、その関係の描写が弱い(有村と兄弟の関係、兄弟間の関係)ので魅力はないです。
また、他の方が被爆地広島の描写がおかしいと指摘されていますが、それ以外にもおかしな描写はありました。
さらに、必要性が感じられない描写(アインシュタインとか、兄弟が裸で海に入るところとか)が結構ありあります。
悪くは言いたくないのですが、出来は良くないと思います。
良いところを挙げるとすれば、有村架純が演じる女性が悲惨な現状をただ嘆くだけではなく、将来のためにはっきりとしたビジョンを持っていたことでしょうか。
多分、現在の日本に欠けていることだと思うので・・
とにかく生きてこそ‼️モヤモヤしてくるけど‼️いい加減にして‼️❓
今年は、原爆の黙祷しないのは、五輪の配慮ですか、悲しいです。
この映画を深読みしたら、開発したら、どの国も使うだろう、そう言いたいの?
ある意味、ユダヤ人虐殺より酷い人類最悪の所業です。
映画に関しては、殺された三浦春馬を観れたこと、有村架純の素晴らしい関西弁演技が観れたことに尽きます。
それと、最近の比叡山の山道を歩きましたよ、私も。
余談ですが、京都は天候の加減で、落とす予定でした、原爆。
なんだか、不快な気持ちがする展開、事実の歪曲ですが、問題提起として、許してあげる。
とにかく、有村架純を愛でる映画です、是非。
全150件中、101~120件目を表示