劇場公開日 2021年8月6日

  • 予告編を見る

「今までにない視点の戦争映画」映画 太陽の子 PAK UNTIKさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今までにない視点の戦争映画

2021年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ネタバレになるので細かくは書きませんが、強く印象に残る場面が二つ。

一つは広島への原子核爆弾(あえてこの用語を使います)投下の報を受けて泣き崩れるところ。
「アメリカに先を越された」という悔し涙です。
分かります。その悔しさよく分かります。
これまでの日本映画には、この視点はありません。

二つ目は比叡山に登るところ。
「原子核爆弾がどのようなものか見てみたい」
分かります。その気持ちよく分かります。
これも、これまでの日本映画には、この視点はありません。

原子核爆弾を扱った映画は、被害の悲惨さを描くものばかりでしたので、
今までにない視点の映画だと感じます。

戦争の終了から76年、「戦争の経験者が少なくなった」といろいろと書かれていますが、少なくなったことで、やっといろいろな視点で映画が出来るようになった気がします。

背景やセットに違和感があるのは仕方がありません。戦後76年、もう「時代劇」ですから。

減点:良い映画なのに、エンディングソングが映画をぶち壊し。いっそのこと、ない方が良い。

PAK UNTIK