「【自らの伴侶に対し、敬愛と感謝の念を持って、日々を生きる事の大切さを描いた作品。大丈夫かな、私・・(詠嘆)】」感謝離 ずっと一緒に NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【自らの伴侶に対し、敬愛と感謝の念を持って、日々を生きる事の大切さを描いた作品。大丈夫かな、私・・(詠嘆)】
ー今作品のメインターゲットではない事は重々承知しつつ、劇場へ・・-
■今作の魅力
1.笠井さん夫婦が、新婚当時からお互いを労わり、思い遣りながら二人で生きてきたと思われる描写の数々。
・新婚時、妻のために購入した当時の社宅には“大きすぎる”ピアノ
- ”惚れた弱みかなあ・・”とサラっと、笑顔で言う笠井さん。ナカナカ言えないね・・。同性から見ても、素敵である。-
・朝食を妻の分も含めて、キチンと作る笠井さん。そして、朝食を食べながら何気ない会話を笑顔で交わす二人の姿。
- 夫婦の会話って、大事だよなあ・・。普通に傍にいるからこそ・・。-
・夫の靴下に穴が開いているのを見て、”お世話になりました。有難う。ご栄転です・・。”と言ってからゴミ箱に捨てる和子さん。
- ”いつも、明るい妻に助けられてきましたから・・”と笠井さんは、笑顔を浮かべながら、優しいナースさんに、話していたね。-
2.和子さんが倒れた後も、健気に笑顔を浮かべて看病し、出来るだけ傍にいる笠井さんの姿。
・妻に笑顔が無くなっても、無理に笑顔を作って、傍に居てあげる姿。
・そして、笠井さんが無理をしている事を見抜き、優しい言葉を掛けるナースさんも良い。
3.伴侶が亡くなってしまった後の、笠井さんが哀しみを堪えつつ、和子さんの遺品を整理する姿。和子さんお気に入りの赤いドレスを抱きしめる姿。
・キツイなあ・・。私には、無理だなあ・・。ずっと、取って置くだろうなあ・・。
<伴侶との関係性を、いつも良好に保つのは、とても難しい。(ここ、物凄く実感こもってます・・。)
けれど、心の片隅にいつでも相手に対する思いやりや敬愛する気持ち、出来るだけ会話をする事の大切さを、今更ながら感じた作品。
定年なんて、まだまだ先だと思っているが、時が過ぎるのは早い。
”その時になって”問われるのは、
-夫婦で、どのように生きてきたかと言う事実だろうなあ、ー とも感じた作品。>
■感動に水を差す言葉
・今作では、奧さんが倒れてしまったが、
当家では間違いなく私の方が先であろう・・。
その時に、”氷の冷笑”を浮かべた家人が、動けない私に対して
”お世話になりました。有難う。ご栄転です・・。”
と言って、ポイっと捨てられないように気を付けよう・・・・・・・・・(涙)
と、激しく思った作品でもある・・。