「宿ってしまった「力」の描写が良かった」MORTAL モータル つばささんの映画レビュー(感想・評価)
宿ってしまった「力」の描写が良かった
簡単に説明すると、ふとしたきっかけで宿ってしまった雷の力がどうやら雷神トールのものらしい。マジか?
っていうのを解明していく話し(雑)
スーパーパワー物は数あれど、この宿ってしまった「雷神の力」を、所謂スーパーヒーロー的な超能力や異能力的な描き方ではなく「畏怖すべき神の力」としてしっかり描けていたように思えて、その辺はとても良かったな。
設定として北欧神話の雷神トールを拝借してるというよりは、しっかり神話のトール像に則って描かれており、ミョルニルは勿論、それを扱う鉄の手套ヤルングレイプ、ミョルニルの力を増幅させる力帯メギンギョルズ等、言わばトールの三種の神器的なアイテムも出てきてテンション上がった。
やっぱりトールのハンマーと言えばムジョルニアじゃなくてミョルニルじゃないとしっくり来ないよね。
北欧神話にハマるタイプの厨二病だったのでそこかしこに散りばめられた北欧神話の断片にほくそ笑んでしまったな。
そして怒りと悲しみにより覚醒した雷神トール。
クリスティンの亡骸を抱えて解放した力により周辺は焼け野原に。
後に悲劇と語られる事件の後トールはどうなったのか…。
To be continued...
といった感じで終わってしまい、余韻を残して終わるタイプの映画では無いだろ〜あと2〜30分作って着地させてくれ〜と思いました。
思い浮かばなかったのかな…やっぱりどうしてもスーパーヒーローになるかヴィランになるかみたいになっちゃうもんな。これ系を題材にすると。
雷神トールといえばどうしてもマイティソーが出てきちゃうしね。どっちかと言えばソーよりはストームに近いか。
LOGAN的な真面目寄りなX-MENと言われてもそれはそれで納得出来そう。
悲しきミュータントの誕生秘話的な…。
でもそうしたくなかったのが分かるからmarvelを引き合いに出すのはこの辺にしておこう。
作品全体の雰囲気や空気感はかなり良かったしそれなりに楽しめたので、無茶なストーリー展開は特に気にならないし北欧神話好きな方なら楽しめるんじゃないかな。
そんな感じでしたね。僕は結構好きでした。