劇場公開日 2020年9月19日

「花の向こう側に居るのは誰?」白爪草 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

花の向こう側に居るのは誰?

2021年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

花屋で双子の姉妹が会話するだけ話

前知識なし&怖いもの見たさで鑑賞しました。

CGが雑!の一言

ぶいちゅーばーを使った作品だからCGのクオリティはこれでいいのかも知れないが、劇場で見ている身になってほしい。

劇場公開作品なのだからせめて無料動画とは違うところを見せてほしかったです。

登場人物も2人(実質1人)で場面も花屋のバックヤードのみ、カット割りでごまかそうとしている編集など低予算感が半端じゃない。
この作品を作った人たちの努力は感じるけれど、劇場公開のハードルを下げないでほしいと率直に思った。

ストーリーに関しては双子トリック、心理戦、狂気、など中二心をわくわくさせる要素はあるものの、画面で起きていることが地味すぎてわくわくしない。
終盤のどんでん返しには驚きはないものの後味の悪さなんかは好感がもてました。

エンディングを見ながらふと考えたのだが
ボーカロイド初音ミクがKEIさんの絵から3Dになり歌って踊れる存在になった時、3DキャラクターにここまでCDを出すことや、ライブができるなんて思わなかった。
ただ新しいものが誕生した瞬間の感動、よくわからないけど可能性を感じた。
今思えばあれは歴史の1ページに立ち会って居たのだなと思う。

「白爪草」はお世辞にもいい作品だったとは言えない。
しかしこれが、初めの一歩、これが歴史的瞬間かも知れない。
数年後、VTuberが映画界を席巻しているかも知れないし、してないかも知れない。

ただ爪痕を残したことには変わりはない。
そう言った意味では劇場公開した意味は大きいし、新しい事を始めるのは素晴らしいし勇気のいることだから凄いと思う。

映画歴史の新たな1ページを見たいのなら鑑賞しても損はない。
ただ、本当に内容がつまらないし見るに堪えないので覚悟を決めて鑑賞しましょう。

----------------------------
劇中セリフより

「絶望しないでね」

取り返しのつかない事はしちゃだめ(犯罪的な意味で)

フリント