劇場公開日 2022年6月24日

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ベイビー・ブローカーのレビュー・感想・評価

全396件中、41~60件目を表示

3.0擬似家族

2023年7月25日
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鑑賞方法:VOD

やっぱり擬似家族ジャンルで、是枝監督の右に出るものはいないな!愛と無責任さが好き!

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nemo

5.0家族とは。血のつながりとは。

2023年7月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

幸せ

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とろり

1.0寝落ちしてしまった

2023年7月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

坦々と静かな進行でつい寝落ち。ハッと起きても何も変わらない内容で見返す気にはならなかった。最後が気になったので頑張って見たがいまいちだった。 なぜ?と疑問が残る映画だった。

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Olivia

4.5「生まれてきてくれて、ありがとう」

2023年6月28日
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鑑賞方法:映画館
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oowaki

4.0赤ちゃんポスト

2023年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(ソン・ガンホ)は捨て子をさらって、子供の欲しい人に売る、というブローカービジネスをしていた。 今回も相棒と赤ん坊を手に入れたのだが、母親が舞い戻ってくる。 彼らを現行犯で捕まえようと、二人の女性刑事が追いかけている。 登場人物の背景が描かれ、ことここに至った訳や、これから起こることを暗示してくれる。 ラストもいいと思う。

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いやよセブン

3.5牧師ブローカーは根が良いところがあり、もう1人のブローカーの歪みも...

2023年6月19日
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牧師ブローカーは根が良いところがあり、もう1人のブローカーの歪みも理由あってのものとわかってからは、ブローカー2名&母子&乱入子の擬似家族の無事を祈る程度に観入っていたが、なんか消化不良というか、もう一度観たいと思うような、そこまで魅かれるものはなかったかな… 警察が仕掛けた偽夫婦にカマかけて転売屋だと疑って拒否したり、赤ちゃんを良い親に渡そうとするところは良かったけど、自らも実の娘と別れて暮らす痛みが本物なら、そもそもなんでブローカーなんてしてんの?お金のため?それにしてはって感じだし、 人は誰でも、悪人100%善人100%だけの人なんていないと思ってるけど、 自分の子は愛おしいと思う/自分が母に捨てられた痛みを持つ2人が、赤ちゃんポストに入れられる子をかすめ取って、少しでも高く売ろうとするブローカーをやってる背景は描いて欲しかったかな… 真実のときもそう思ったけど、何を描きたかった映画なんだろう… 歩いても歩いても 海街Diary そして父になる あたりの作品は好きなのだが、 万引き家族以降、狙いすぎている気もしてしまう。 空気人形にも出ていた女優さん、髪型も服装もイケてないのに女性としての存在感がすごくてさすがだなと思った。 最後、牧師ブローカーの行方を明確にしないのはなぜ? あの車を出すということは生きてるってこと?でも誰も彼とはつながってなさそうだったのに、あそこに居るはずがないし。中途半端なモヤモヤが残ってしまいました。 皆さんのレビュー読んでどんな感じ方があるのか観てみたいと思います。

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くー

4.5一言「愛あればこそ」。

2023年6月12日
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韓国映画だけど、監督・脚本・演出は是枝監督。 なので、血生臭い犯罪色や赤ちゃんをダシにウッシッシ・・・じゃない。 心優しきブローカー達って感じで。 40分くらいまでは正直、単調でちょい眠かったけど。 赤ちゃん取引の場所へのロードムービーになってから。 グッと引き込まれました。 ブローカー達を追う2人が、女刑事で。 そのうち1人が、どうも訳あり?とか。 ブローカー達の、家族背景等。内容の引っ張りも上手い。 役者さん達の個性も、豊か(ソン・ガンホにハズレなし)。 私のようにタイトルでビビっている方、見てもいいでしょう。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「捨てられたのではなく、守られたんだ」

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ゆき@おうちの中の人

4.0資格

2023年6月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「生まれてきてくれて、ありがとう」って、本気で思っているだろうかと自問自答。 産まれてくることすら出来なかった命もある。 自分には父としての資格があるのか?

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上みちる

2.5ラストが納得いかん(何がか忘れたけど)

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館
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だいず

4.0どうなる赤ちゃん

2023年6月3日
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 赤ちゃんを捨てた女、赤ちゃんを売ろうとする男2人とくっついてきちゃった少年の、買い手探しの旅。それを現行犯逮捕したい刑事2人。  妙に人情話しにならず、刑事と捨てた女が手を組んだり、斬新な展開。  ただ、ラスト、買い手の夫婦からしたら、そんな人たちと仲良く出来ないだろうし、 ドンスにしたって一緒に育てようとまで思っていたのに、警察に突き出された様なもの。そんな関係でみんなで子育てできるかなあ?と感じたので、関わった大人でこの子を見守って育てよう、とキレイにまとまった雰囲気が少々違和感。  きれい、可愛いを封印したペ・ドゥナが印象的。

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アンディぴっと

4.5悲しく温かい物語。ソンガンホは何をやっても上手い

2023年5月16日
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捨てられた赤ん坊、捨てた母親、ベイビーブローカーと刑事。悲しく温かい物語。家族を愛おしく思い、人生を肯定する希望に包まれる。韓国お得意のクライム・バイオレンス風味の映画かと思ったら全然違った。 赤ん坊を育てたことのある人は、あの小さく温かく柔らかい存在を思い返し泣きそうになってしまうこと請け合い。ソン・ガンホは何をやっても上手い。刑事役のペ・ドゥナも良い。 全編を通して独特な静謐さが漂う。外国人俳優を動かし、撮影したカットを編集してこの雰囲気を漂わせるのは神業級の仕事ではないか。 期待を大きく上回る出来。久しぶりに良い映画に出会った。

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Yuk

4.5ソン・ガンホ対ぺ・ドュナ

2023年5月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「壊れて傷んでも、その中にはしばしば美しい瞬間がある。それをすくい上げたかった」  是枝監督が『万引き家族』で言っていたこと。本作も同じ匂いがする。  美しい瞬間を紡ぎだすもの。  ソン・ガンホの不器用な優しさ。  彼の相棒が、産みの母親に言う「父親になってもいいよ」というひとこと。  一人一人に、「生まれてくれてありがとう」と伝える、疑似家族の男の子。  おむつ替えやボタン付けをするソン・ガンホの、照れ隠しの表情。  観る側は、暗黙の了解の役割分担に動揺を隠せなくなる。  当事者視線では善、第三者視線では悪。ふたつの世界が静かに生息する。  村上春樹は、「ユーモアと優しさをもってしか語れない絶望と暗転がある」と言っている。  是枝監督は、ベイビーブローカー側の疑似家族を通して、そこを見事に表現している。  対ソン・ガンホは、美しい瞬間は幻想にすぎない、と言いたげに彼らを追う女刑事役のぺ・ドュナ。  彼女の鋭利な刃のような現実感が、幻想との間で切なくも揺れ動く。

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ジョー

3.5赤ちゃんポストに入れられた新生児を売り渡す人身売買グループ。 もち...

2023年5月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

赤ちゃんポストに入れられた新生児を売り渡す人身売買グループ。 もちろん許されることではないが、本作は慎重に相手を選んでいる点で憎めない。 実際に報酬が高くても転売目的であることが分かれば引き渡しを断っている。 ホロ苦いエンディングではあるが、結果的にはあれでよかったと思う。

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省二

2.0zzzzz

2023年3月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

難しい

寝られる

是枝かつ韓国、しかもテーマも重苦しいとなれば楽しめる要素は感じられず、 映画館で観賞するという選択肢は全くなかった。 BDで十分と思ったが、それですらきつかった。 全編陰鬱で起伏がなく、終始ウトウトしてしまった。 まあ、正直言ってつまらないし、絵面も汚い。 時代設定が定かではないが、よもや現代韓国ではあるまい。 やはり私にゲージツは難解だ。

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みみず

3.5神演技

2023年3月22日
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ソンガンホに抱かれながら正対して手を広げてくる赤ん坊。ペドュナに抱かれ最後に指を握ってくる赤ん坊。無論偶然であろうが、予測不能な動きに演者や撮影部隊が応答しているようである。 是枝作品らしい話である。序盤、引き込まれていく展開。多幸感あるロードムービー。しかし、登場人物の描き込みはやや欠けたように思った。

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Kj

3.0男の責任不在感

2023年2月21日
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鑑賞方法:映画館
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Jax

3.5是枝監督の優しい目線

2023年1月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

面白かった。 どう言う映画になって行くのだろうと思って見てたら いつの間にか擬似家族が出来上がっていて、 是枝監督上手いなと思いました。 前半はそれぞれの素性があまり明かされず、 コメディ要素も強かったけど、 話が進むにつれ、それぞれの過去が明らかになり それぞれの赤ちゃんを売ると言う事に対しての 気持ちが違う事が分かって、 グッと映画に入る事が出来ました。 それにしてもこの題材は 韓国を舞台にロードムービーを撮るために思いついた のか、それとも韓国は赤ちゃんポストなどが 社会問題としてあるのかは気になりました。 韓国映画ならバタバタと人が死んでいきそうな題材 なのに是枝監督の目線は優しいなぁと感じました。

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奥嶋ひろまさ

4.0遅ればせながら鑑賞 心温まる作品でした

2023年1月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

正月に見ようと思って借りた作品の1本 正直 韓国映画のイメージってパラサイトを観てから 最後にどんちゃん騒ぎになるイメージがこびりついて いましたが さすが是枝監督の作品 心温まるエンディングでほっとしました。 家族とは 親子とは、幸せとは・・・ 日本も韓国も同じです 格差社会の中で底辺でもがいている人々の一面を 上手に切りとっていると思います。 大事なものは金でだけではない きれいごとだけど人間はこれを見失ったら ダメなんだと考えさせられました。 最初は少々こわごわとみてましたが いいエンディングでよかったです

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BEE.KENY

4.0福引き家族

2022年12月10日
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“家族”である。是枝裕和の興味は最近これにつきるようだ。パルムドールに輝いた『万引き家族』に引き続き両親に捨てられた元子供たち&現子供たちが疑似家族を形成する物語から、是枝は一体何を描こうとしたのだろう。相模原市の施設で起きた障害者大量殺傷事件(2016年)に大層心を傷めた是枝は、この世界で“生まれてくる価値のない人間なんて果たしているのだろうか”という人類の根源的な問題にとりつかれているのである。 『万引き家族』の主人公役安藤サクラが警察の取り調べに対し「捨てたんじゃない拾ったんだよ」と答える印象的なシーンを覚えていらっしゃるだろうか。バアちゃん(樹木希林)の死体遺棄罪の是非を世に問うた場面である。暴力団組長の父親を殺害し逃亡するため邪魔になった赤ちゃんをポストに捨てた愛人の元売春婦ソヨン(イ・ジウン)。赤ちゃんの有償養子縁組先をサン・ヒョン(ソン・ガンホ)と一緒に探し回る元捨て子のドンス(カン・ドウォン)が似たようなことを口走る場面に注目したい。 なかなか縁組先が決まらずイラつくソヨンに対し、ドンスがこう言って慰めるのである。「捨てたんじゃない。(死んだパトロンが属していた暴力団から)守ろうとしたんじゃないのか」と。邪魔になったからといって我が子を捨てる母親なんているわけがない、そこにはソヨンのようにのっぴきならない事情がきっとあったにちがいない。是枝裕和はやはり、あくまでも人間の性善説を信じる日本人らしい映画監督なのである。 現行犯逮捕を目論むペ・ドゥナふんする女刑事の追跡を受けながら-、サン・ヒョン、ドンス、ソヨン、赤ちゃん、そしてドンスが働いている孤児院から脱走してきた子供まで加わって、サン・ヒョンの運転するオンボロワンボックスの中は、さながら疑似親子のように和気藹々とした雰囲気に満たされていく。その関係性は、血のつながつてない家族を描いた前々作と全く同じといってもよいだろう。後部ドアが壊れて開いたり閉まったりするこのワンボックス、母親の胎内(子宮)をイメージしていたのではないだろうか。 ようやく有望な売り先が見つかりホット一安心のメンバー一人一人に、(暗闇の中で)「生まれてきてくれてありがとう」と声をかけていくソヨンは、ワンボックスの子宮から生まれた赤ちゃんに語りかける聖母さながら。その警察と内緒で司法取引したソヨンのせいで、赤ちゃんの養子縁組は結局失敗に終わる。しかし、是枝はラストを『万引き家族』とは真逆のハッピーエンドに無理やりにでもねじ曲げるのである。『パラサイト』同様雲隠れしていたサン・ヒョンのみならず、疑似家族はさらに人数を増やし、売られようとした赤ちゃんの成長をあくまでも見届けようとするのである。

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かなり悪いオヤジ

5.0「生まれてきてくれてありがとう」

2022年12月5日
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鑑賞方法:VOD

是枝裕和。韓国映画を撮る。 2019年『真実』を外人キャストでしかも全編フランス語で、 日仏合作で撮り終えた是枝裕和監督。 『真実』独特の明るさと自由に溢れていた。 『ベイビー・ブローカー』は韓国人キャストで、韓国オールロケの純粋の 韓国映画です。 是枝裕和監督は映画に、国境も言葉の壁も全く関係ないことを証明した。 母国のように溶け込み自由自在に撮影する彼は真の国際人だ。 是枝監督の優しさや映画への情熱が言葉の壁を超えて伝わるのだろう。 「映画」は「音楽」や「美術」「写真」と同様に万国共通芸術かも知れない。 最高の韓国人キャストが集結して、 『ベイビー・ブローカー』に映る韓国は最高に美しい国だ。 撮影したホン・ギョンピョさんの映す韓国は、上下左右に幅広くて(つまり広角・・) 切り取るカットも実に垢抜けている。 ボロのワンボックスカーが走る海辺の一般道も、山間地帯も異常に美しい。 主人公たちは後半でソウル行きの列車に乗り換える。 高速列車がトンネルに吸い込まれる。 画面はトンネルの上の山並みをヘリコプターから付近一帯の美しい山の連なりを写す。 なんと肥沃な美しい山、森、木々だろう。 都会もクリーニング店も路地も皆、ストーリーを持ち話しかける。 (かつて無いほど韓国が魅力的に撮影されている) 何故だろう? 是枝裕和が分け隔てない心で韓国を韓国人を敬い、愛し、 見たそのまの韓国を映画に落とし込む。 俳優たちは力みも虚栄も捨ててありのままの自分で、 自由奔放に演じている。 (その環境を作る事が如何に大事かを知る映画でもあった) そして『ベイビー・ブローカー』は最高に面白い。 ロードムービーで、赤ちゃんを斡旋する犯人側には 「ベイビー・ボックス」に乳児を捨てた母親も合流している。 そして彼らを尾行してるのは「ベビー斡旋の現行犯」で逮捕を目論む 警察の女性刑事2人。 見て行くうちに、ブローカーのソン・ガンホと共犯のカン・ドンウォンが 犯罪者なのか?、そうでないのか? 観客の私には、分からなくなって行く。 彼らは正しい行為を行なっているのではないか? 赤ちゃんにとって一番良い《生きる環境の選択》を探して いるのではないのか? そう思えてくる。 捨てた母親は劣悪な環境に育ち、しかも大変な罪を犯している。 見てると、まず最初に赤ん坊を保護したらどうなのか? そう思うし、 殺人犯はまず身柄の拘束だろう! そう思う。 女性刑事は頑なに「ベビー斡旋の現行犯逮捕」に拘る。 ロードムービーは観光旅行を兼ねて「観覧車」に乗ったり、 射的をしたり、ソン・ガンホは離婚して離れ離れになってる娘に 面会したりもする。 そして何組も顔合わせする《養子縁組》はことごとく母親が 《難癖》が付けて、ぶち壊したりが面白いし可笑しい。 捨てられた赤ん坊にとって、一番良い選択とは何なのだろう? その回答を探して、 ブローカーも警察もそして観客も右往左往して、 そして真剣に考えることになる。 そういう映画。 この子にとって、一番の幸せとは何か? それを探し続ける映画。 安易に答えは示さない。 けれど観客は、 ウソンちゃん(赤ん坊)が、たくさんの 『生まれてきてくれて、ありがとう』 を浴びて大きくなることだろうと、 確信する。

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琥珀糖