「「生まれてきてくれて、ありがとう」」ベイビー・ブローカー oowakiさんの映画レビュー(感想・評価)
「生まれてきてくれて、ありがとう」
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「生まれてきてくれて、ありがとう」は、鑑賞者に対しても言っていること、メッセージなんだと思う。そうじゃなければ、あのシーンでわざわざ電気を消させない。彼らは目を閉じるのではなくて、(劇場の中と同じように)部屋の電気を消す選択をした。この一言で鑑賞していた私も、なにかあたたかいものに包まれるような体験をした。
若く、素行荒い、子育てしない、母親としての責任をもっていない(と思われた)彼女が、横になって静かに語りかける時に、滲み出る母性を感じた。母親の宿命だろうか。この落差が素晴らしい。
ソン・ガンホは嫌がり、ヘジンもじゃあいいという。でもドンスは言って欲しそうにしているのが興味深い。
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