「子供の幸せとは」ベイビー・ブローカー ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
子供の幸せとは
雨の夜のソウルの教会。若い母親がベイビーボックスの前に赤ん坊を置き去りにした。この教会が人身売買に絡んでいると疑う女刑事二人は、母親と赤ん坊を追うが・・・
冷たいと思われた母親は実はわが子の事を案じていて、周りも次第に利己的な考えを捨てていきます。
サンヒョンとドンスには父親のような気持ちが芽生えます。
ソヨンにとってわが子は自分自身でもあるので、否定されたことが悲しく、苦しかったのでしょう。
スジン刑事は多くを語らないけれど、もしかしたら子供が欲しいのに恵まれず、その原因は夫にあったのかもしれません。子を捨てる親に憤りを感じていたのに、子供のことより犯人検挙を優先していたのでした。
皆で子供の将来を守ろうとする社会、実現したいです。
ちょっと気になったところ。
大事なわが子を雨の夜にベイビーボックスに入れずに地面に置き去りにした理由が全くわかりません。雰囲気としては良かったですが。あと、ベイビーボックスの扉が前に倒れるのは使い勝手が悪いです。赤ちゃんを入れる籠も果物カゴみたいなので何か敷かないと危ないです。
子供を買う側(本気で親になろうとしていて、しかも未遂)が執行猶予期間中なのに、売る側が刑期を終えているのは、変な感じでした。
でも、観て良かったです。
細かい事を言うとですね・・・
生まれて間もない赤ちゃんの場合は首とお尻の両方を支えて水平に抱っこする必要があります。その状態であのベイビーボックスの扉を開ける事はかなり難しいです。だから設計ミスなんですよね。電動シャッターかせめて引き戸にしないと。本作の赤ちゃんは首が据わっているから左手で抱いて右手で扉を開ける事が出来ました。
母親が扉を開ける為に赤ちゃんを地面に置き、その時人の気配を感じて思わず逃げてしまった、というならまだ分かります。
時かけファンさん、コメントありがとうございます。そうですよね、母親の行動がすごく不自然でした。もしかしたら、仕事熱心なスジン刑事が赤ちゃんの事を本気で心配しているという表現をしたいのかな、とも思いましたが、やっぱり納得はできないです(笑)
赤ちゃんをベイビーボックスの中に入れなかったこと、私も未だ気になっています。考えても考えても、理由が見つかりません。ソヨンを売春婦にして殺人者、なんでそんな設定にしたのかも疑問です。生まれて来た命を全肯定する映画を作ることが是枝監督の目的なら、殺人なんて、不要だと思うのですが。
ゆり。さん、コメントありがとうございます。
河合奈保子・・・そうきましたか!
韓国と違って日本では「国民の妹」という呼称がなかなか見つかりません。お国柄なんでしょうか・・・
「生まれてきてすみません」は色んなところで使われているそうですね・・・しかし、トラック野郎で使われたいたとは知らなかったです。
はじめまして。イイねありがとうございました😊矛盾点はおっしゃるとおりですど共感。なぜボックスに入れずに立ち去るのか、最後まで引きずりました。コレ「正式に法的に養子縁組」して事後的に大金のやり取りなら、なんら法的に問題ないと思いました。あくまでも「大切な我が子」として「購入」するのであって「労働力として酷使する」ので無ければ、刑事もめくじら立てる必要??無粋だなぁ。と勝手に思いました。いくらなんでも本件「子供に恵まれない買う側」は「起訴猶予=事実認定はされますが、刑事罰判断は保留、判断しない」つきますよ。100%。日本の感覚では・・すいません長文で・・失礼します🙇♂️