ブータン 山の教室のレビュー・感想・評価
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観てよかった、心が洗われる。
ブータンの人々の生活や習慣を目にする機会がそんなに多くない我々にとって本作はブータンの人々の生活を知ることのできる貴重な作品である。その生活といったら、資本主義経済である日本で生まれ育った我々にとっては到底考えられないような質素で簡素な暮らしぶりだ。
なのに、なぜだろう、その生活や人々の存在が美しく尊い。この地球にこんな神々しい世界が存在するんだと。本作を見れば見るほどにひたすら消費し続ける私たちはなんて愚かな存在なんだろうと思わずにはいられない。
また“先生は子どもたちの未来に触れることができる”というセリフからも教育のあり方、教育者とは何ぞやという課題も問いかけている。
“幸せ”とは何だろうかーー。
紙一枚さえも貴重、勉強できることが幸せだと感じる人や場所がある一方で、資本主義国に住む私たちは生まれた時から多くのものを与えられ欲しがり、もっと、もっと、といった欲や煩悩に囲まれて生きている。その対象は人や物、多くの経験をすることにも向けられている。だけどもっと、もっと、とその底なしの欲望は延々に満たされることはないのかもしれない。
多くのものを知らないからこその幸せ、与えられた物や場所で精一杯生き抜くことも一つの幸せ、いや真の幸せではないだろうかと気付かされる。ため息の出るような美しい山々と生命あふれるヤクや愛くるしい子どもたちの笑顔に心洗われる貴重な作品だ。
ヤク満つる
僻地の学校がテーマと言えば、チャン・イーモウの「あの子を探して」を思い浮かべるが、あの映画と違うのは教師が都会から赴任するという点で、いくらか「田園の憂鬱」的な要素も加わってくる。
日本にもポツンと十軒家くらいの山村はあるだろうけど、さすがに行き着くのに8日もかかるところはないだろう。ブータンは九州と同じくらいの面積らしいけど、やはり世界レベルの高地ならではのことはある。画面には3人で山道を登る場面しか映っていないが、機材を抱えて同行していたスタッフたちの苦労もしのばれる。
ペム・ザム本人を演じる女の子は、「ミツバチのささやき」でアナを演じていたアナ・トレントに匹敵する逸材。ほとんど演じていないのかもしれないが、表情だけで目を引きつける。
“ヤクに捧げる歌”というのもすごい。ふだん聴いている音楽とはまるで違うが、なぜか劇中で歌われる度にぐわーっと涙がこみ上げてきた。
主人公はルナナでの数か月で本当に変わったのだろうか。映画はシドニーのライブハウスのシーンで終わるが、その後(ルナナに戻るかどうか)は明示的に描かれてはいない。ルナナにいる間は確かに人々の生活に感化されていたのだろうが、前半の自堕落で不遜な性根がそう簡単に変わるとも思えず、結局都会の生活を送るうちに「昔すごいところに飛ばされちゃってさぁ」とかエピソードトークで回想するだけに終わりそうな懸念を拭いきれない。
本当の自分を探しに…
自分探しの旅は、必ずしも自分が望んで始めるとは限らない…
最初の15分ほどは苦痛だった。久しぶりに寝てしまうかと思ったくらい…
主人公、ウゲンがガザ県・ルナナの村に着いてから、急に涙が込み上げてきた「僕はこんな暮らしがしたかったのだ」と…
主人公・ウゲンの進む先が何処にあるのかは分からないが、少なくとも彼は、ルナナの村に自分のアイデンティティーを見つけることが出来たのではないかと思う。
トレッキング、という言葉の意味を知るために、この映画を観るのも良いかもしれない。丸一日バスに揺られて着いた村から一週間、起伏の激しい山道をひたすら進み、時には身を斬る様な冷たい川を渡渉り、空気の薄い峠を越える…
素晴らしい大自然を楽しむ余裕などそこには一欠片も無く、峠の神に祈りを捧げるどころか悪態を吐きたくなる。
それでも僕は、ルナナへ行きたくなった。ペム・ザムに逢いに行くために…
「教わる」ことの尊さ✨
すでに知っている、アルファベットや簡単な足し算を、先生から、大切そうに、嬉しそうに教わる子どもたち。
がらんとした室内が、やっと教室らしくなったと思ったら、厳しい冬が来る前に、先生は町へ帰ってしまう。
これまで何人の先生を迎え、見送ってきたのだろう、と思うと、切なくなりました。
先生には、ずっと村に残ってもらいたいけれど、別れがあることに抗わず、先生がいてくれる期間をとても大切にし、敬意を払っている子どもたちや村の人たちの清廉さが素晴らしかったです。
単に学びたいのではなく、「教わる」ことを大切にしていると感じました。
「一期一会」や、「あるがままを受け入れる」といった禅の心に通じるものや、万物に感謝する生き方をルナナの人たちから感じました。
日本では、「覆水盆に返らず」なのに、ルナナでは、「こぼれてもミルクはミルク」というのも素敵です。
今度、ブータン料理を食べに行こうと思います😃
シンプルな暮らし
筋書きは、あらかじめ思った通りにほぼ進み、淡々としすぎて眠くなりそうな時もありましたが、自然の美しさ、村人たちの心の美しさに圧倒されました。
村長も村人も考えを決して押し付けないように、この映画も見る人に幸せな国ブータンの良いところばかりを押し付けません。でも、最後は幸せの質の違いを見せつけられ、何の涙か分からない、心の深いところからなぜか涙が流れました。
夢から醒めたその後は・・
1 教職の意欲を失い、春から冬までの期間、懲罰的に僻地の学校に派遣された若い教師の姿と現地の人々との交流を描いた人間ドラマ。
2 主人公が派遣されたのは、麓まで徒歩で数日を要する富士山よりも高地の村。通信はおろかライフラインさえない環境、学校には黒板やまともな教材もない。着いたその日のうちに「無理です。帰ります。」と言う彼。それでも踏みとどまったのは、子供たちの学びたいというまっすぐな気持ちやヘタレの新任教師にも敬意を払う村人の姿。日々を過ごすうちに、教育者として成長していく。と同時に人としても心が整っていく。娯楽のない現地で主人公の心を捉えたものが地元の民謡。澄み渡る景色の中で浪々と歌われる。この歌が後々彼の人生を左右することになる。
3 監督は、のっけから主人公の置かれた立場をざっくりと示したあと現地への行程をテンポ良く描く。現地の場面では、雄大な風景と悠然たる民謡、そして子供たちの自然な動きが心地よい。季節の移り変わりの描写にメリハリが無かったのは残念。終局に向かっては、さらりと流しながら場面転換し、エンドロールにする演出はお見事。主人公とともに心が空を行く。
4 俳優では、次第に成長していく主人公を演じた男優が好演。村長は、おそらく地元の人だと思われるが、気骨と信念のある役どころで印象を残す。歌い手の娘は田舎暮らしであっても土臭くはなく魅力的だった。クラス委員の子の笑顔とその眼差しは人を引き付ける力がある。
学べる場所はどこにでも転がっていた
ブータン 山の教室
車で到着なわけなく案の定そこから長い道のりを案内人に連れられ歩く、教師を辞めるつもりの男
画面からも分かる急勾配の道
映画のタイトルの、その場所まで辿りつくまでが長いのは結構重要な時間に思えた
最近近所でよく聞く嫌いな鳥のぎゃーぎゃーした鳴き声とは違う山鳥の声で血液がさらさらになるような感覚になった
思ったよりつぼにはまって周りに気付かれないくらいに笑って観ていた
見慣れない顔立ちの国の人達なのにみんなの表情がすきだった
教室をきれいにする先生はすきです
山に響く美しい歌声
ポスターの写真だけでも美しいブータン映画。首都ティンプーの普通の若者、他の国の都会の若者と同じような今どきの軽いノリの彼。一応教員なんだけどこらえ性なく教員やめてオーストラリアへのビザを毎晩遊んで待ってる。急に辺境の小さな山の村に赴任命じられ携帯電波もない山奥へ。最初は帰る!というんだけど目がキラキラの子供たちがかわいくて何もない教室工夫を凝らして授業を始める、ヤク飼いの女性にヤクを追いながら歌う歌を習う、貧しいが満ち足りて、足りないものを渇望して決して満足とはならない都会とは違う生き方暮らし方を知る。オーストラリアへのビザ無事取れて、冬がくる前に(冬の間は雪で学校閉鎖)任期は終わるのでそのまま子どもとも女性とも別れを告げてギター片手に歌手になろうとオーストラリアへ。バーで英語の歌(古くてださいの・・・)歌うがオージーたちは誰も聞かない、嫌気がさしてふとギターを置いてヤク飼いの歌を歌うってラストで、ネタバレしちゃいましたが、幸福度世界一というブータンで背中にそう書いてあるTシャツを主人公も着ているんだけど、年寄りが幸せ世界一の国って言われてるのにお前たちはなぜ外国へ行きたがるんだね幸福はここにはないのかってつぶやく。おそらくコロナワクチンもまだ届いてない、山奥の村で、確かに物はないけど手に入るもので充足している村、学校の先生を熱望し三顧の礼で迎える村長さんは「教師は未来に触れることができる職業」という。不便で寒いけどほぼ自給自足で捨てるものがほとんどなかった古き良きラダックの暮らしとか、ある意味幸福度高いこのようならブータン山村とかにある幸福、それに比べ、モノ金サービスが究極を超えてしまった都市部の生活その落差。今SDGsとかESGとか言ってるけどこれも法制化されて制度化されて資金化されてCO2削減できない小さな企業は淘汰される、設備投資できる大企業だけが生き残れる。子どもたちの未来将来のため教育を受けさせたい村長、教育を受けた子どもたちは都会に出てさらに勉強を続けるだろう、未来は都会や幸福の国の外を出ていくところにあるのからさらに未来に触れるべく山の教室にもどってくるのか。ヤク飼いの女性はいつでもここにいると言った。私たちが回帰するところはまだ常にあるのか、微かな希望を感じる。
先生を育てるのは
この映画の前に観たのが「SNS少女達の20日間」。
エログロGGI共に反吐吐きたくなってしまったので、心の浄化の為に観ようと思ったのがこの映画。
ほんというと、もっとベタなお涙頂戴的な感動モノを期待していました。
でもブータンでだって首都に住む若い子はやっぱり今時のチャラ男になるんだね。
僻地ってのがさすがブータン!日本じゃ考えられないようなど僻地!歩いてテントで寝泊まりして何日もかかるとか考えられる?
でも確かに心が洗われるような景色。映画館の中の空気まで綺麗になったような気がしました。
そして何より学級委員長の瞳と笑顔。やられました。
ウゲンみたいなやる気のないチャラ男を村人総出で出迎えて、村長も子供達も皆常に敬意を払って接してくれる。
ウゲン成長したね。敬意と自然がウゲンを育てたの。
昔は日本でも「先生の言うことはちゃんと守りなさい。」って親達も言ってたみたいだけど、今は「ろくな教員じゃない」とか言って、親も先生を信じてないし子供の前もってでもバカにしたりする。
そりゃあひどい教員のひどい行いがニュースを賑わせてるけど、若い先生は子供と親が敬意を持って接してたらそれに応えようとしてくれるんじゃないかなぁ。
賛否あるだろうけど、ラストはウゲンが村でまた子供達を教えてるってシーンを見たかったなぁ。
先生は未来に触れることが出来る
過酷だけど、美しい大自然。
勉学に飢えている、目の澄んだ生徒たち。
生徒の話した「先生は未来に触れることが出来る」という言葉が印象的だった。
本当の幸せは何か、豊かさとは何かを真剣に考えさせられる名作。
全国の小学生にこの映画を学校単位で見せるべき。
全国の高校生には「アルプススタンドのはしの方」を見せる。
ペムザム
自然は圧倒的な迫力。
行くだけであんなに掛かる秘境に人が住んでる事がまず驚き。
歌を捧げてる、っていうのはとても良い台詞。デジタル文化とは隔絶された世界で、人間本来の娯楽はやはり歌と踊りなんだと認識させられる。
そして主人公の心境の変化が自然。あれだけ純真で可憐な生徒や、若い女性が居たら心変わりするのも当然だと思う。
ペムザム役の子は映画の宣伝写真にも大々的に登場するけど、ほぼ役柄通りにの実際の生活を送るというバックグラウンドだった。ほんとに初登場のシーンは神々しいくらいの眩しさで、あの子のためなら来年も、、ってなってもおかしくない気がする。しかしブータンの自然はほんとに素敵だった。
幸せとは
田舎の学校の先生と生徒の日々を描いた映画を想像していましたが、私にとっては想像をはるかに超えた心を揺さぶられた映画でした。僻地と言っても想像を超えた標高4800m村人56人の学校。そこから始まる生徒、村人との交流を通して心の底に問いかけられている教育の必要性。エンディングの余韻。もう一回見たい映画ですね。
【ブータン、世界、学校、先生、算数、世界】
これは世界一幸福度が高いと言われるブータンの山奥の更に山奥の村の学校のお話だ。
だが、首都ティンプーの多くの若者は、自分達の国を退屈だと思い、片道切符で外国を目指している者もいることに結構驚いた。
とどのつまり、インターネットは世界を狭くしたが、実は多様性を貧富など単純な尺度で矮小化させて、実は多様性を阻害することもあるのではないのかと思ったりする。
僕は、ウゲンは、再びペムザムに会うことになるのではないかと思った。
そういえば、算数は英語でやっているのを見て、日本も同様にした方が良いんじゃないかと思ったりもした。
数式は、グローバルな共通言語みたいなものだ。
だから、インターナショナルな言語の英語で勉強すると、英語の実践的な学習にも繋がるような気がするのだ。
インターネットで安易に世界と繋がるより、地道でも、算数を通して世界と繋がる方が、健全な気がするのは、僕だけだろうか。
日本の教師にとっては、生徒の受験が最大のテーマのひとつだと思うが、村長が言うように、先生は未来に触れることが出来る…というか、子供達が未来に触れる触媒のようであって欲しいと思う。
頑張れ、日本の先生!
真の豊かさとは
気のいい今時の若者の教師ウゲンを、シェラップ・ドルジが素朴な魅力で好演。思わず不満を漏らす姿にクスリとさせられた。
厳しい自然と共存し、毎日を慎ましく生きる彼らの住むルナナから見える山にも温暖化の影響が。。彼らに罪は無いのに。
最後にお店で歌うウゲンは、想いを馳せただけなのでしょうか、それともやはり一念発起…。
ルナナで生きる彼らの純朴さと、真っ直ぐで強い眼差しが印象的でした。
この春、親元を離れ、新人教員として奮闘している彼女の事を思った。
映画館にて鑑賞
ブータンの美しい景色と心の綺麗さを感じた傑作
ネットの短めの予告動画を見て、絶対面白いと面白い、直ぐに観に行くことにしました。
内容は想像どうりの内容だったが、想像を超える面白さと感動。僻地の村人達みんなが学校の教師を待ち望み、教育の大切さを理解して、子供達の未来を本気で考えている事に感動。また、子供達の純粋に勉強したい気持ちとそれは応えるウゲン。徐々に村の生活に慣れて行くが、帰らなきゃ行けない状況に自分も同じように心が締め付けられました。誰も傷つけない素晴らしい映画。今年見た映画で1番良かったです。
美しい景色にため息
自然の恵みを享受して生きていくこと。
都会での生活では忘れがちな あらゆること、ものに対する感謝の気持ちを思い出させてくれた。ルナナ村の子供たちの瞳は本当にキラキラ輝いていた!
歌は、人が生きていく営みの中で自然に生まれてくるものだな。セデュ、村長、ウゲン、みんなの歌声に涙。
「山の彼方の空遠く」に幸せの国があります。幸せの意味を考えるきっかけになる作品です。
予告で見たブータンの少女
純朴な笑顔に心を奪われました。
幸せの国へ行ってみたくなり鑑賞です。
◇ まめ知識
舞台のブータン
九州くらいの国土。人口は70万人。 ふんふん
首都はティンプー。
標高2300メートルに10万人が暮らすそうです。
そしてルナナ村。
首都からさらに北。 ヒマラヤの麓 (中腹…?)
標高4800メートル ひぇぇ
2000メートルを超える場所には
一度も行ったたことがありません。
富士山+1000メートルの高さは想像不能 …です。
◇
主人公のウゲン。
首都で教師をしている が、無気力。
オーストラリアに行き
音楽で暮らしていきたいと考えている。
祖母と暮らしているが、置いていくつもりらしい。。
そんなウゲンに役所から呼び出し。
「1年間、ルナナ村で教員をしなさい」
「…高山病になるので…」
「あなたの病気は怠け病です!」
「…」
ささやかな抵抗も聞き入れられず
しぶしぶ赴任の準備をするウゲン
途中までバス。
終点からは徒歩。 徒歩 とほ とほほ
野宿。 また野宿。
ようやく到着。
迎えに来た村長に 「ボクには無理です」
…はたして彼はやっていけるのか
◇
次の朝
疲れて寝ているウゲンの元にやってくる女の子。
ペム・ザムちゃん。 9才。
小学生で級長をつとめるしっかりした子。
「何?」
「授業の時間を過ぎているの先生が
にいらっしゃらないので、様子を見にきました」
…
教室にいき、みんなで自己紹介をする。
教室は薄汚れていて
黒板も置いてなくて でも
生徒たちの眼はキラキラとしていて
帰りたいと思ってもすぐには無理…。
ならば居る間に少しでも と
村人に黒板を作ってもらったり
街から教材を送ってもらったり
そしてある日
学校の前の草原から聞こえてきた歌声。
「ヤクに捧げる歌」
を歌う少女との出会い。
ウゲンの体と心がゆっくりと
ルナナの空気と大地に溶け込み始める。
季節が過ぎ
冬になる前に山を降り、街に戻るウゲン。
「また戻ってきて」 と、子供たちの願い
「私はここに居ます」 と、ヤクの歌の少女
そしてウゲンはどうするのか…
◇
この作品を通して
伝統的生活を守ろう とか
そういったメッセージ性はあまり
感じられないのですが
「幸福ってなんだろう」
とのメッセージが感じ取れました。
簡単には行くこともできない
けれどそこにも 人々の暮らしがある
そんな場所が この地上にあってもいいんじゃないか
そんな風に思えます。
色々と考えるきっかけになる作品です。
観て良かった。
◇ あれこれ
日本から見れば
ブータン自体が山奥の国ですが
ルナナという場所は
ブータンのなかでも、秘境中の秘境。
なにせ
「ラジオもねぇ、テレビもねぇ」
のは当たり前
そんな吉幾三の世界のはるか上をいく世界。
「先生のためにトイレットペーパーを用意」
→ 村人たちは葉っぱを使うらしい
「暖房で燃やす紙がない」
→ 紙は貴重。
燃料はヤクの糞
おそらく
昭和初期 (100年前くらい) ころまでは、
日本の山奥にもルナナのような村は
あったのではないか思います
何かを手放し 何かを手にする。
永遠に変わらぬ物などないとは思いますが
願わくは、100年後のブータンでも
ヤクに捧げる歌を歌う声が聞こえますように。
# 外部の人間の、無責任な願いと思いつつ
◇ あれこれ その2
幸せの国はどこにある
「幸せの国と言われているのに
幸せを求めて国を出て行く人たちがいる」
う~ん。
重い…。
これが現実なのかもしれません ふぅ
フン闘するウゲン
ヤクの糞を求めて山の中
手を伸ばし迷い無く掴む ぐちょ …あぁぁ 生…
かまわず次々と… ふん ふん ふん
…
すっかり山暮らしに馴染んだウゲンの姿が
そこにありました。
後日、ヤクの歌の少女に指摘されます。
「拾うのは乾いたフンよ」
ああ …ですよね
◇最後に
気軽に 「風景の綺麗な場所」 なんて
いってはいけない時もあるでしょう
けれど
遠くには白く雪におおわれた山々
手前には一面に広がる草原
綺麗です。
神の舞い降りる土地。
まさにそんな感じがしました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
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