劇場公開日 2021年4月3日

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「瞳の輝きを初めて観た」ブータン 山の教室 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0瞳の輝きを初めて観た

2023年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

世界には高価な宝石をはじめ、美しく輝いているものが山のようにあるけれど、この映画の子供たちの目の輝きには敵わない。
それほど、人間の持つ輝きの尊さに驚いた。

子供だけでなく、ルナナ村には子供、動物、大人にさえもこの尊さが溢れてた。

「未来」を大切に生きていて、自然と共に生きて、運命を受け入れ、辛い事は助け合いながら生きていく。
それを当たり前にそこにあるように自然で、現実とフィクションの境目が分からなかった。

おもしろいのが、外国人ではなく、ブータンの首都に住む教員の若者が同じブータンの僻地の村へ行くということ。
同じ国なのに別世界で、主人公より豊かな国に住む私たちの方が受ける衝撃は大きいかもしれない。

強いメッセージもなく、大きな事件も起こらない。
ただ、やる気のない若い先生が僻地の村へ行っただけ。
なのに、観客が受け取る衝撃の大きさ。
生きる事、敬う事、未来をみる事、幸せの国と言われるブータンでさえ忘れられつつある幸せの原点かもしれない。

あの瞳の輝き、日本の子供たちでも見たいな。

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りりまる