「ブータンの子どもの可愛らしさに胸打たれる」ブータン 山の教室 ちこさんの映画レビュー(感想・評価)
ブータンの子どもの可愛らしさに胸打たれる
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ブータンの首都で教師をしている、今どき風の主人公の若者。 義務期間5年間のうち、4年間勤めてたが、やりがいもない様子、辞めようとしていたところへの、僻地への異動が決まる。
ブータン僻地での教師生活、素朴で可愛らしい純真無垢な子どもたちとの関わり、現地に暮らす人々とのささやかな交流。とても充実しているように見えた。
でも主人公はとてもある意味素直だと感じた。シンプルに都会への憧れ、海外への憧れ。
憧れの地で歌ったのは、ブータンの僻地で住民に教えてもらったブータンのヤクの歌。
主人公がステージで味わった心の葛藤は、グローバルなダイナミックに動く社会の中で、私たちの心が刺激されること、刺激させられていること、憧れを抱くもの、抱かされていることの分別が難しいことを改めて伝えてくれたし、また効率という無機質で、ときに絶対と思われがちな物差しから、積極的に切り離して、
守りたいもの、大切にしたい価値を、意図しないと守れなくなっていることを教えてくれる、価値のある葛藤であった。
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