「未来に触れる」ブータン 山の教室 のらりさんの映画レビュー(感想・評価)
未来に触れる
富士山より高い、標高約4,800メールのブータンの村、ルナナ。
歩いて8日間かけてたどり着く村、ルナナ。
そこに実際に暮らす人々が演じる村人たち。
小学校にやって来る村の子どもたちの、瞳に宿る、透き通った輝きはたじろぐほど美しい。
一人の少年の夢は先生になること。「先生は未来に触れることができる」から。
子どもたちが触れようとする未来はどのような未来だろうか。ヒマラヤ山脈に囲まれた村を吹き抜ける風、遠く、高く、響く歌声がその未来にも感じられることを願う。
エンディングが印象的。主人公の青年がおもむろにある歌を歌い出す。そこに彼が見ようとしている「未来」がある気がした。
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