「本当の自分を探しに…」ブータン 山の教室 みゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の自分を探しに…
自分探しの旅は、必ずしも自分が望んで始めるとは限らない…
最初の15分ほどは苦痛だった。久しぶりに寝てしまうかと思ったくらい…
主人公、ウゲンがガザ県・ルナナの村に着いてから、急に涙が込み上げてきた「僕はこんな暮らしがしたかったのだ」と…
主人公・ウゲンの進む先が何処にあるのかは分からないが、少なくとも彼は、ルナナの村に自分のアイデンティティーを見つけることが出来たのではないかと思う。
トレッキング、という言葉の意味を知るために、この映画を観るのも良いかもしれない。丸一日バスに揺られて着いた村から一週間、起伏の激しい山道をひたすら進み、時には身を斬る様な冷たい川を渡渉り、空気の薄い峠を越える…
素晴らしい大自然を楽しむ余裕などそこには一欠片も無く、峠の神に祈りを捧げるどころか悪態を吐きたくなる。
それでも僕は、ルナナへ行きたくなった。ペム・ザムに逢いに行くために…
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