「負け方を選ぶ」アンダードッグ 後編 llさんの映画レビュー(感想・評価)
負け方を選ぶ
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まずはじめに、後編は前編のノイズになっていたお笑い芸人パートがなかったため、非常に楽しめた
スポーツにおいて、すべての試合に勝ち続けることは不可能だ
どんなに強いチームや個人でも、最後には必ず負けるし、最善の戦いをすることで、最善の負け方を得られる
主人公は前編で、最悪な勝ち方を選び、後編で最高の負け方を選ぶ
この映画の配役について、非常にセンスを感じた
普通であれば旬の俳優である北村匠海を主人公にし、森山未來をヴィラン役にするだろう
かつてのスター俳優である森山未來を主人公に、今後のスターとなるであろう北村匠海をヴィランとすることで、現実の俳優としての立ち位置と重なる
ラスト前の試合前の練習シーンについて、
ボクシング映画はたくさん観てきたが、
主人公の長所に対しての対策の対策や、ボディを練習してからの、ボディの対策など
シーンの切り替わりによる相互の攻防戦は意外と新鮮であり、新しいと感じた
そしてラストの試合、映画の本筋とはずれるが、やはりスポーツはカウンターとひと呼吸置いてからの撃ち合いがもっとも上がる
近年は邦画のボクシング映画が多く、正直またかとは思ったが、それでも比較することなく特別な一本だと感じた
追記
メイン2人が過去で繋がっている事実について、中盤での一瞬の回想シーンにてなんとなく理解解釈ができるため、
主人公と北村匠海の彼女がファミレスで長々とセリフによって説明するのは必要ないと感じた(なんとなくそうなのかな?ぐらいの方が個人的にはすき)
車椅子の子のエピソードについて、回収がなく、そもそもメイン2人との共通点は偶然がすぎるのでいらないと感じた
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