「今回は泣かせるファブル。RAIN・ON・ME !」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
今回は泣かせるファブル。RAIN・ON・ME !
①続編は🙍💨⤵️というジンクスは破りましたね。おめでとう、岡田准一!②しかし今回のファブルは血なまぐさい。冒頭から血がドバッ!血の嫌いな人にはきついだろうねェ。お子さまにも刺激が強すぎるかも(R指定でしたっけ)。③冒頭から流血シーン+アクションシーンの連続で、ファブルが本当に凄い殺し屋だったことを画で見せつつたちまち映画に引きずりこむところは上手い。④冒頭の駐車場でのアクションシーンもスタントを全部岡田准一が自分でやっていたら凄いが、なんといっても白眉はマンションの足場でのアクションシーン。崩れ行く足場を舞台にしたアクションシーンは世界映画史上でも初めてではないだろうか。物量や超一流のスタントマンが作り出すハリウッドのアクションシーンよりこういう手作り感のある生身の身体を張ったアクションシーンを日本映画は誇っても良いと思う。⑤この足場アクションシーンのきっかけとなった言語障害の女の子が助けられた後泣き出したのを、ファブルが止めようとジャッカル富岡の真似をし、それを見た女の子が笑うところでは一緒に笑うよりも涙腺崩壊してしまった。それからは後はラストクレジットで流れる「Rain On Me」までウルウルしっぱなし。⑥一ヵ所しかないけれども木村文乃のアクションシーンもなかなかのもの。安藤政信は何か中堅俳優になっちゃいましたねぇ。⑦貝沼君は可哀想なことになっちゃたけど、盗撮しておきながら逆ギレしちゃったのであまり同情出来ず。どうせ最後は殺されキャラの井崎の中途半端感もビミョー。⑧こういう映画は敵役・悪役のキャラ立ちと演じる俳優の個性と魅力が大事。よく考えてみれば小悪党レベルなんだけど、本当に悪どいんだが、しかしどこか憎めない宇崎を堤真一が怪演。ただヒナコが少女売春を警察にばらすのを阻むためにヒナコの両親を惨殺したというのがも一つピンと来ない。ヒナコは既に警察に保護されている訳だし、黙らせようとしたかったら両親を殺すのじゃなくて人質にすべきじゃないの?ここがこの映画で不満なところ。⑨しかし、前作“Born This Way”、本作“Rain On Me”と、レディー・ガガの曲が「ファブル」シリーズに合うというのも不思議なところ。