劇場公開日 2021年6月18日

「前作からパワーアップし、岡田准一のアクションセンスが遺憾なく発揮された「殺さない殺し屋」の物語。」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0前作からパワーアップし、岡田准一のアクションセンスが遺憾なく発揮された「殺さない殺し屋」の物語。

2021年6月18日
PCから投稿

まず前作の段階では評価するのなら「★3.5」くらいでした。
アクションシーンは良くても、人間模様の描き方にムラがあったのと、ギャグシーンがそれほど上手くいっていなかったからです。
ところが、本作では、イントロ的な部分を第1弾で既にやっているため、物語を進めることに特化できています。
その結果、人間模様の描き方は随分と自然になっていました。
そして、ギャグシーンも、前作よりはヒット率が上がっています。
ただ、何といっても本作で最も評価すべき点は、岡田准一のアクションシーンで、「ガンアクション」や「カーアクション」、さらには後半の「団地アクション」の時点で、かなりのクオリティーでした。
その上で、ラストパートでのアクションシーンも含めた展開まで見せられると、さすがに「傑作」という域に達していると判断できます。
キャストは、前作からの登板も多く、前作での導入があるため、出番が減っていても、より上手く演じ切れていました。
また本作で登場した平手友梨奈と堤真一は存在感があり、作品のクオリティーを高めることに成功していました。
本作については、強いて言うと、ギャグシーンの打率が「あと少し」だけ高ければパーフェクトでしたが、本格的な「シリーズ作品」になるのも楽しみなので、期待を込めて★5にします。

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細野真宏