「評価に迷う映画」8時15分 ヒロシマ 父から娘へ いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
評価に迷う映画
レビューの評価は押し並べて高い。勿論、悪い映画とは思えない。
アウシュビッツや広島・長崎を題材に取った映画は、その事実の圧倒的な重みに評価者に有無を言わせないところがある。この映画を見た後、「アウシュビッツ レポート」を観た。この映画にも同様なことが言える。
「事実は描かれているが、真実は描かれていない」ような印象を受けた。
広島で父と息子は被爆した。息子は重傷を負った。その息子を父は生きるようにと叱咤激励する。あの地獄なような状況で、父はなぜ強い心を持ち得たのか。私は本当に知りたいが、残念だがそこは描かれていない。その後、この親子は生き別れた。
原爆投下から76年経過している。そろそろ、被害者視点からの映画から脱却してはどうかと思う。
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