「難しい題材ですが、良作です。」AWAKE スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
難しい題材ですが、良作です。
クリックして本文を読む
将棋の話。実際にあったプロ棋士vsコンピュータ将棋の1戦を題材にしたフィクション。将棋ファンの中では有名な話らしい「阿久津主税8段 vs AWAKEのハメ手」がメインテーマ。
清田は奨励会(プロの予備軍ね)に所属するもプロを断念。大学でコンピュータ将棋に出会い、awakeを開発する。浅川は清田と同期。順調にプロになり若手の強豪と目される地位に登る。クライマックスは清田が開発したawakeと、強豪棋士になった浅川との対決です。
開発者の清田が主人公で、将棋を通しての人間的な成長や、浅川への対抗心が強く描かれる。一方で浅川側は本人あまり語らせない。その代わり観戦記者も元同期や、二人の奨励会時代の世話人の棋士が「浅川先生は、、、」と心情を察して語る。これは棋士をより高い位に見立て、コンピュータ将棋が挑戦する、という構図からの上手な設定ですね。
約ネバで実写を散々非難していますが、awakeなんて作品は実写じゃないと難しい。何せ、主役の二人ともセリフが殆どない。将棋中は話さない。おまけの清田は将棋の後はプログラミングなのでコレ話さない。細かい所作、クセ、表情変化で語るしかないんですね。吉沢亮、若葉竜也ともに上手な俳優さんですね。
コメントする