「侮っていました、すみません。」いとみち バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
侮っていました、すみません。
ポスターの印象では青森の町おこし的タレント売り出し映画か?なんて思ってました。すみません。お詫びを申し上げます。私が無知でした。横浜監督のこれまでの作品を知っていれば、そんな思いをするはずもなく。
さて、本作。
16歳の女の子が人と触れ合い、社会を知り、家族を知り成長していく物語です。
王道の成長物語なんですが、なんと言うのでしょうね、背伸びもウルトラcもなく、なんとも等身大?現実的な展開が地味ですが好きです。
そんな物語を青森のおおらかな風景と温かい方言、染み入る三味の音色が包み込み、彩っていきます。
津軽三味線の使い方が本当に良いです。
それは「いと」にとって何なのか?の描き方が、押し付けることなく、あざといわけでもなく、彼女の心の代弁者のように使ってるの、好きだなー。
さらに演技陣が舌を巻きます。
主演の駒井さん、三味線の特訓の成果バッチリです。おばあさん役の西川さん。奏者であって役者じゃない。いやいや、素晴らしいです。
駒井さんの感情の乗った津軽三味線は必聴です。
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